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412話
しおりを挟む宿に戻り、部屋でゴロゴロしながら休憩をした。
集合時間の10分前。エレベーターに乗り食堂に向かった。
食堂は先程とは、雰囲気が変わっていた。
テーブルと椅子がなくなっていた。床にはキレイな模様が描かれた、赤い絨毯が敷かれていた。そして。低くて長いテーブルが何列か並んでおり、そこには座布団風がたくさん並んでいた。
料理は、壁の方あるテーブルの上に並べられていた。(食べ放題形式)
席は決められておらず、好きな席に座るようになっていた。
場所の移動もOK。いろんな人達と交流するためだ。
そのまま同じ席でもOK。
全員は呼べないので、選ばれた獣人のみ集まっていた。(基準は不明)
ファストが前に出てきて
「今日は、つきがさ町からお客を招いている。本来なら族長が挨拶や仕切るはずだったが、どうしても外せない用事があるそうだ。残念がっていた。代理として、私ファストが任された。まず言うことはだな。俺達と町の者達は、お互い当たり前と思っている事。価値観が違うかもしれない。なので相手に自分の意見を押し付けないでほしい。そう思いながら、行動をしてほしい。交流をもちつつ楽しい宴にしよう。それぞれ料理を選んで、座ってくれ。」
パチ パチ パチ
「ね~早く並んで、料理食べようよ。どれも美味しそうだよ」
「うん。そうだね。お腹が鳴りそうだよ。いい匂いだね。」
「本当だね。たくさんあったから、全種類食べたいね。」
「え~太るよ。」
「じゃ~一花はやめておけば。ふふ。」
「え~。2人が食べるなら、私も挑戦するよ。」
「ちょっとずつ取れば、いいんじゃないの?流石に私でも全種類なら少ししか食べれないと思うよ。」
「それはそうだね。気に入ったら、また食べればいいしね♪」
ワイワイ キャキャと楽しそうに会話をしながら、3人娘は並んだ。
それを見つめている
~獣人がいた。
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