~まるまる 町ごと ほのぼの 異世界生活～

351話

レインの瞬間移動で、あっという間にスノウの入口まで来た。

「ありがとう。レイン。私、花月さん達がいるか聞いてくるけど～レインはこの後、家に帰るの？」

「近くに用事ができたから、それを片付けてくる。また、後で迎えに来るから、カフェで待っててくれ。一緒に家に帰るの。それとこの手紙を、遠野か花月に渡してもらいたい。２人がいなかったら細雪町長に頼む。」

しずくに手紙を渡した。

「わかったわ。それじゃ～また後でね。」と手を振って、建物の中に入って行った。

その後ろ姿を見ながら
「しずく～俺は～。」
と小声で言って瞬間移動して消えた。

花月はいなかったが遠野がいたので応接室で、会ってもらった。

先に、レインから預かった手紙を渡した。

「しずく。座ってお菓子でも食べていて。先に手紙を読ませてもらうよ。」

「わかりました。いただきます。」モグモグしていた。

遠野はレインからの手紙を読み、ハァ～とため息をついた。

「しずく。ちょっと席を外すね。直ぐに戻るから、それまでゆっくりと、くつろいでいてね。」と部屋を出ていった。

しずくは「レインの手紙。なんて書いていたのかなぁ～。」


コン　コン

「遠野です。」

「入れ。」

「どうした？また。面倒くさそうな顔をしているぞ。」

「今。しずくが来ています。
それで、レインからの手紙を受取りました。読んだんですが～内容が内容なので、細雪様にお見せした方が良いと判断しました。はい。こちらです。きっと俺と同じ顔になりますよ。」

細雪は嫌そうに手紙を受け取った。読み終えると～遠野の予想通りに面倒くさそうな顔をした細雪がいた。

「ハァ～わ、確かに面倒だな」