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296話 3兄弟①
しおりを挟むグロウ。ダードン。ザーラドの
3兄弟はそれぞれ振られてから、部屋の中でうずくまっていることが多かった。
特に酷いのは~グロウである。
ニーナはそんな息子たちを見て
「情けないわねぇ~。一度振られたぐらいで諦めるの?
杏果ちゃんに関しては、相手がいたから止めたけど、彩葉と一花はまだ相手がいないんでしょう。2人とも美人だし性格もいいから、ぼやぼやしていると直ぐに相手が見つかっちゃうわよ。」
「「そんなぁ~。」」
ダードンとザーラドは情けない顔をしていた。
「グロウもよ。今のままだと、花雪も好きな人ができるかもよ。あなたと別れる決意も、相当悩んだ結果よ。それを覆すなんて大変な事よ。
アリスの事もあるけど、グロウの評価は最悪よ。周りから見たら、婚約をしているのに、浮気をしていた男としてね。」
グロウは母に言われて、あらためて自分がどう思われているか考えて~血の気が引いた。
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