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294話
しおりを挟むたつきは一度、四季のもとに戻り報告に来ていた。
近くにいる夏季に小声で
「四季様どうしたんですか?機嫌の悪さが異常ですよね。」
「あ~そうなんだよ。少し前からあんな感じで。周りの者も怯えているぞ。」
「そうなんですか?」
四季がギロッと見て
「たつき。解決したのか?」
「妹の天音を助け出す事ができました。仕事を休ませていただき、ありがとうございました。それとなんですが、つきがさ町で祭りをやります。それに参加してから、こちらに戻って仕事をしたいのですがいいでしょうか?」
「ま、いいだろう。今まで、ほとんど休まず仕事をしてもらったしな。たまには、いいだろう。
仕事が始まったら、なかなか休めないしな。」
「ありがとうございます。」
(四季様~私も休みたいですよ)と夏季が目で訴えたが無視された。
夏季が「そういえば、妹さんの印は消えたのか?あちこちで調べていただろう?」
「さくら様の友人の方が、魔法で消してくれました。」
「それは良かったな。それにしても凄いな。あの遠野たちでもわからなかったのに、印を消すなんて。それでどんな人だったんだ?」
「その人は~」
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