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285話
しおりを挟むみんながぼーっと見惚れていると、透き通っていて耳に心地良い声で「ここで、あっているかしら?」と首を傾げる動作も可愛らしい。
花月が慌てて「あなたが王妃様の友人の方で、あっていますか?」
「はい。はじめまして。わたくし王妃様と親しくさせてもらっています。サーラと申します。
話を伺い、お役に立てればと思いこちらに来ました。
よろしくお願いします。」
ニコッと笑った。
え、サーラ様のまわりに花が見える。幻覚かと目をこすっていた。周りを見ると、同じ動作をしている人もいた。
クスッと笑ってしまった。
あ、挨拶しなくちゃ。
「はじめまして。天音です。今日は、私のためにありがとうございます。よろしくお願いします。」
「まぁ~あなたが天音なのね。急かして悪いんだけど、さっそく見せてね。私も長居すると
ちょっとまずいのよ。」
「え。」さっきと雰囲気が違うサーラに戸惑った。
「すみませんが、男性陣は隣の部屋に移動して下さい。また、呼びますので。」
「「なぜ?」」と問いかけようとしたが~「は。」印の場所は~思い出して素早く移動した。
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