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284話
しおりを挟む応接室に入るとみんなが待っていた。
そして、隣の部屋に案内をされた。
そこには何もなく、殺風景だった。
「あの~王妃様の友人の方は?」
「まだ、来てないんだ。もうすぐ10時だから、来ると思うよ」
「その方は、どうやってここに来るんですか?誰か迎えに行っているんですか?」
「それについて王妃に確認したら、自分で瞬間移動をしてくるみたいだよ。迎えに行きたくても、どこに住んでいるかわからないしな。結界を強くして張っているから、入れないかもしれないと伝えてもらったんだけど。試してみて10時に現れなかったら、その時は入口に迎えに来てほしいと言っていたみたいだよ。」
「そうなんですか。どんな方ですかね。楽しみ。」
無理矢理、笑顔を作りながら手は震えていた。
たつきは、それに気がついて、
くそ~あいつのせいで~。
母も「天音大丈夫よ。王妃様の友人だもの。悪い人ではないわ。だって悪い人なら、あの王がほっとかないでしょう。」
みんな「「たしかに。」」
「そうだね。あの王だもんね」
そんな話をしながらいた。
そして。とうとう約束の10時になった。
その時、床に魔法陣が現れた。
まばゆい光の中。
現れたのは~紫色の髪と目をした、可愛らしい女性だった。
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