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280話
しおりを挟む「誰か。ハンクを呼んできてくれ。」
「モント様。お呼びですか?」
ハンクが部屋に入ってきた。
「ハンク。娘のアリスが、巨人族の村で問題を起こした。
お詫びの品を持って、連れ戻しに行くぞ。お前も来い。アリスの夫として。」
「夫としてですか(驚く)しかし、巨人族の村に相手がいると言っていませんでしたか?」
「あれは娘の嘘だった。それを聞いた時のお前の落ち込みは、相当だったな。すまなかった」
「嘘…。それでは、アリス様を私の妻にしても良いのですか?」
「あ~日頃から問題を起こす娘を、好きだと言ってくれるのもお前ぐらいだしな。村長夫人が、アリスを早く結婚させてほしいと言ってきたんだよ。
今までは、多少の事は許してきたんだが、今回の事は流石になぁ~。」
「なにをしたんですか?」
「息子さんの結婚を台無しにしたみたいだ。婚約者に嘘を言って。」
「それは~まずいですよ。巨人族の好きな相手に対する溺愛と執着は凄いですよ。婚約者で結婚するとなると~それを邪魔するなんて。下手にしたら殺されますよ。」
「確かにそうだな。結婚させる事で生きて帰れるなら軽いな。本来なら、そのまま消えてもおかしくない。」
「ハンク。お前なら、これからの事を考えても、アリスを任せられる。頼めるか?多少は目をつぶる。教育を頼む。」
「任せて下さい。」
「さっそく準備をして、出発しよう。帰って来たら直ぐに式を行う。妻に任せておけば、大丈夫だろう。巨人族の村長に手紙を送っておく。ハンク、始めよう。時間がない。」
「はい。(アリスどこまでお前は~私が夫になるからは、今まで通りにはいかせない。)」
手紙が届き3人で読んだ。
「何日に到着するかわかりませんが、早めに村に到着できるように、努力をします。アリスの夫も連れていきます。不愉快ちまち思いますが、よろしくお願いします。
ラネア大商会の長 モント」
「娘の親にしては、まともそうで良かったわ。後少しよ。
監視をしながら耐えましょう」
「「あ~そうだな。」」
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