~まるまる 町ごと ほのぼの 異世界生活～

269話 ３人の息子たち

ニーナは思い出し
「花雪は、家に帰ったわよ。」

グロウが大きな声で
「なんで。直ぐに俺に会いにこないんだよ。おかしいだろう」

「なに言っているのよ。先に家族のもとに帰るのが、当たり前でしょう。伝言は、預かっているわよ。明後日、両親と一緒に村に来るそうよ。」

それを聞いたグロウは

「明後日まで、待てるわけないよ。今から行く。帰ってきているのがわかっているのに、会えないなんて無理だ。会って抱きしめたい。」

「ハァ～馬鹿おっしゃい。家族との時間を邪魔しないの。嫌われるわよ。」

「そんなぁ～わかったよ。
それなら、明日ならいいか？」

「それは無理ね。ちょっと今、町全体で忙しいみたいなのよ。だから、来るまで我慢してちょうだい。」

「……わかったよ。」

「それで～ダードンとザーラド。あなた達はなにをして、
彩葉と一花を怒らせて、別れを言われたのよ。」

「「それは～」」２人は恐る恐る母に話した。

ニーナは話を聞きながら、怒りゲージが徐々に上がり

「あなた達は～」と説教を始めた。

「「母さん。ごめんなさい」」



その頃

花雪は家族と再会をして、グロウとの今後の話をした。

両親と深雪は少し驚いたが、
花雪の思い通りにしなさいと言ってくれた。

明後日、一緒に村に行ってほしいと頼んだ。

「わかった。」

「ありがとう。」