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234話 海の民①

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家族で朝食を食べ終えた時

「ルアンよ。儀式が終わった。そして、名前が天音から
テレーネに変わったぞ。左胸辺りに印があるはずだ。ルアンが確認しなさい。わしもリビの印を見た時は、感動したぞ。
わしのものに、なったとな。
なぁ~リビよ。」

「まぁ~オリオン様。こんな時に言わなくても。」赤くなる。

「フフ。リビも同じ経験者だし、テレーネにアドバイスができるわね。」

「そうね。私で役に立つなら、いろいろアドバイスさせてもらうわ。」

「父さん。母さん達。ありがとう。よろしく頼むよ。」

イリスは複雑な顔をしていた。

「ルアンよ。今からテレーネに会いに行くか?目が覚めているはずだ。」

「本当?直ぐに行くよ。目が覚めた時に、一番に俺を見てほしいからね。」

「ルアン様、今日は私と~」とイリスが言いかけたが。

シュナが「2人とも行ってらっしゃい。テレーネによろしくね。いつ婚礼をするか、決めないといけないわね。準備もあるから、帰ってから決めましょうね。」

「そうだな。それではみんな、行ってくる。ルアン行くぞ。」

ルアンはイリスを睨みながら
「はい。」と外に出て行った。

イリスは悲しい顔をしながら、ルアンを見ていた。

「ルアン様。テレーネではなく、私を見て。」
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