~まるまる 町ごと ほのぼの 異世界生活~

クラゲ散歩

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217話 海の民の島②

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オリオンに案内された場所には、大きなテントみたいな建物があった。

中に入り
オリオンがキョロキョロと、
辺りを見渡した。

「あ、あそこにいました。
ルアンよ。こちらに花嫁と来てくれ。」

民族衣装?姿をした2人が来た

「父さん、どうしましたか?
(あ、と嫌な顔をして直ぐに笑顔になり)遠野様と花月様ではないですか。どうして島へ。用事かなにかですか?」

「お2人は、町の者がいなくなり、探しに来たそうだ。わからないので、お役には立てなかったがな。それでな。せっかくいらしたので、お前たちの婚礼の宴に出席してもらったのだ。
イリスも挨拶を。魚の件でお世話になった、遠野様と花月様だ。」

「はじめまして。今日、ルアン様の妻になりました。イリスといいます。よろしくお願いします。」

可愛らしい女性だった。

花月と遠野が
「「おめでとうございます」」

イリスはニコッとして
「ありがとうございます。たくさんの人に祝っていただき、私は幸せ者です。楽しんでいって下さいね。」

ルアンがイリスに「さぁ~まだ、挨拶が終わってないよ。
行こう。それでは、失礼します。」と行ってしまった。

「遠野様と花月様は、あちらの席にどうぞ。」と座布団のような物に座り、目の前には料理が置いてあった。

「それでは。」と
   長の席に歩いて行った。

宴は賑やかだった。珍しい踊りを見たり、歌を聴いたりした。

宴も終わりに近づき、そろそろ帰ろうと。
オリオンに挨拶をしようと席をたとうとした時、隣に座っていた海の民の会話が聞こえてきた。

「今日は、第二夫人イリス様の婚礼だが、珍しいな。本当なら、先に第一夫人からやるのに。第一夫人はいつやるんだ。」

「どうだろうな。ルアン様が自ら連れてきたみたいだし、すぐじゃないのか。」

「しかしだな。ルアン様は相当その方を愛しているんだな。今、塔の中にいるそうだ。
婚礼の日まで、大事に誰にも見せたくないんだろうな。」

「あの塔は、特別だしな。
オリオン様達と一緒でなければ、入れないから安全だしな。」酒を飲みながら、そんな会話をしていた。

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