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216話 海の民の島①

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次の日。花月と遠野と時雨の3人は、島の入口にいた。

時雨は、直ぐに2人から離れ別行動をした。

2人は島を見渡して、驚いた。

あちらこちらで、飾り付けがしてあった。

そこへオリオンが現れた。

「お~これは、これは。
花月様と遠野様ではないですか。島においでになるなんて、急な用事でもありましたか?」 

「オリオン様。連絡なしでの急な来訪。申し訳ありません。
急いでいたもので。実は昨日の事なんですが、町の者がヤンの探し物をしていた後、家に帰っていないそうなんです。黙って居なくなる者でないので、事件に巻き込まれたのではないかと、心配なのです。
あと2人がこの虹色の貝を持っていた時、正気を失っていました。なにか知っているか、もしかしたら手かがりになるかと思い、こちらに聞きにきました。」

オリオンが「そうですかぁ~
それは心配ですね。わかりました。ヤンはいるか。」

どこからか、ヤンが現れた。

そしてオリオンから話を聞き

「あの時は、3人の優しいお嬢様方にお世話になりました。
なんと!天音様が帰ってないんですか(驚いた顔)申し訳ございません。私がお願いしたばかりに~。あの後、私のもとに探し物を届けてくださり、家に帰られたと思うんですが~そうですかぁ~帰ってない。それは心配ですね。お役に立てず、すみません。虹色の貝は、リラックス効果があって、ぼーっとしまうんですよ。島の民は、大丈夫なんですが~人によっては、効果が強く出る場合があるんですね。今後は気をつけます。
お二人にはヤンが謝っていたと、お伝え下さい。」

すばるがいぶきに(俺たち町の者と言っただけで、天音とは言ってないよな。)

(すばる、そうだな。怪しいよな)

「そうでしたか。もし、なにか思い出したら連絡下さい。
それと、今日はなにかの祝い事でもあるんですか?島のあちこちに飾りがあるので。」

「そうなんですよ。今日はわしの息子ルアンの婚礼があるのです。相手は、小さい頃からルアンの花嫁になる事に決まっていた、海の民の娘なんですよ。
そうだ。今日、島に来たのもなはにかの縁。良かったら、宴に出席してもらえませんか?」

2人は~婚礼?天音ではなく?それをわざわざ俺達に見せるようにするのには、理由があるはずだ。

「ぜひ、出席させて下さい。」

「それは、良かったです。
   さぁ~こちらです。」
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