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170話 ザーラドと一花②
しおりを挟む2人は、川までやって来た。
「今日は、川でまったりするの?久しぶりに、川まで来たわね。」
「違うよ。もう少し先に行くんだよ。さぁ~。」
「そうなんだぁ~。」
ザーラドと手を繋いだまま、花が咲いている場所に着いた。
ここはもしかしたら~例の場所ムーンフラワーなのでは。
いきなりだなぁ~花雪と彩葉が言っていた通りだわ。
ザーラドは、一花の両手を自分の大きな手で包みこみ、同じ視線になるようにして
「一花。好きだ。俺と付き合ってくれ。頼む。」必死だった。
一花は軽く「いいよ。付き合っても。」と返事をした。
「本当かぁ~それなら、今から恋人同士なんだよな。」
「そうなるね。ただ、私ね。
重い愛はいらないから、嫌な事はしないと約束してくれる?
そうじゃないと、私~別れるからね。」
ザーラドは慌てて
「わかった。約束する。だから、別れるとか言わないでくれ。」
「わかったわ。よろしくね。」
ザーラドは、嬉しくてしかたがない。
アクセサリーを渡そうとしたら、断られた。
沈んだザーラドを見て、仕方がないわね。
そのアクセサリーは大きいから、小さいアクセサリー1つなら受け取るわよ。
本当かと何度も聞くので
「小さくて地味な感じね。派手なのは好きじゃないのよ。」
「わかった。こんなデザインが良いのがあれば、教えてほしい。」
「そうね。考えて見るわ。」
それから少し川でまったりしてから
「そろそろ、帰りましょう。」と一花が立ち上がろうとすると、急に手を引っ張られ、
ザーラドの胸の中に閉じ込められた。そして、耳元で
「一花。口づけしてもいい?」
甘い声で言われた。
そんな声で言われたら、断れるわけないよ。ドキドキしてる。
赤くなりながら「いいよ。」
それから少しの間は、口づけをされクタクタになった。
「ザーラド。やり過ぎよ。」と
怒られた。
怒られても幸せを感じる
ザーラドであった。
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