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145話 バドとニーナ
しおりを挟むザーラドが失恋してから、2人がコソコソと話をしている姿を、よく見かけるようになった。
夕食後、ニーナを膝の上に乗せながら、お酒を飲んでいるバドに、おもいきって聞いてみた。
「バド。ザーラドとなにコソコソさているの?まさか~杏果のことじゃ~ないわよね。」
バドが ギクッとした。
「まさか~ザーラドを慰めているだけだよ。しかしなぁ~ニーナよ。
まだ、チャンスがあるかもしれないだろう。
もっと長く一緒に居れば、ザーラドの方が良いと思うかも知れないしな。ザーラドの方が大人だし、包容力もあると思うんだよ。」と本気で言っている。
「そうかも~知れないけど。2人の邪魔をしないでよ。見た感じ、お似合いじゃない。」
「息子の幸せを願わないのか?あんなに好意を寄せているのに。」
「そうやって、相手の気持ちを考えないのはどうなのよ。
私の時もそうだったでしょう。私の時みたいに、気がついたら結婚していたなんて事はしないでよ。
私、気持の整理がつくまで時間が掛かったのよ。」
「ニーナは、気にすることはないよ。
そうだ。明日は、王妃様のお茶会なんだろ。わしから離れるのだから、忘れないように、今日は早くから愛し合おう。さぁ~行こうか。」
横抱きされながら~奥の寝室へ。
「いやよ。
まだ、話が終わってないわよ。
嫌~。」
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