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47話 作戦会議

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冬泉が持ってきた情報をもとに作戦会議をした。
その内容は、こちらから異世界人を呼んで、迷い込んだ異世界人として、このは研究所で保護してもらう。そして、その者たちに私の力を込めた道具を置いてきてもらう。
誰を呼ぶかというと、目をつけたのは、山の中に暮らしていた老夫婦(元リーフ国)だった。(リーフ国を消滅させる前に町や村の人を他の国に受け入れてもらっていた。)
すぐに、日向に老夫婦のもとに交渉に行かせた。
会議中に戻り「四季様、2人はゆっくり安心して暮らせればどこでもいいと了解しました。
「すぐ来れるのか?」
「来るのは3日後がいいそうです。家の片付けと息子たち家族に最後に会ってからがいいそうです。」 
「わかった。3日後に迎えにいけ。」「わかりました。」

夏季が「こちらの手の者に頼むのは駄目だったんですか?」

「弾かれて中に入れない可能性がある。あまりそういうことばかり起こると、向こうも警戒して移動してしまうかもしれない。それだけの力を持った者たちが、集まっているからな。慎重に行動をしないと、まずい。」

「夏季、2人がこちらに来たら、どういう風にするか説明しとけ。あと、このは研究所までも頼んだぞ。」

「私がですか~。」夏季が嫌そうに言うと。
横で森影が笑っているのを四季が見て「森影、やりたそうだな。お前にするか?」
森影は、慌てて夏季に笑って悪かったと謝っていた。
「ま、森影には別の仕事があるしな。」クク

森影は先に理事長室を出た。

四季は夏季に、7つの道具とそれをどこに置くかの指示書を渡した。

〇指輪×2→老夫婦の指にはめる。いつも身に着けておくこと。
〇棒みたいな物×4→目につかない場所にさす。間は離すこと。
〇小さな猫の置物×1→あおいの部屋(あおいに毎日話しかけるように伝える事)

「頼むぞ。」

夏季が「わかりました。3日後ですね。それまでにいろいろ準備もしておきます。」疲れたように返事して理事長室を出た。









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