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33話
しおりを挟むあらから3週間がたったが、まだ連れ去った者がわからないのか?苛立ちを募らせる。
コンコン
「入れ。」
森影が「はっきりとはわかりませんが、連れ去ったのはあおいの兄と姉の可能性が高いです。」
「なに、確か2人とも、6年前に勇者と聖女として別々の異世界に行っているはずだ。帰ってきたなら連絡があってもいいはずだ。今から2つの国に聞く。森影もこい。」
「はい。」
奥の[星の間]に行った。
月の間と作りは似ている。魔法陣の柄が少し違う。
まずは リーフ国へ。四季が「~ ~」と呪文を唱えボタンを押した。
画面がついてリーフ国の王が出た。
「四季様どういたしましたか?」急いできたのか汗だくだった。
「そちらに送った、勇者と魔法使いは元気か?」王がうろたえたのを見逃さなかった。
「2人は無事に魔王を倒し、英雄として国で元気に暮らしています。」汗がどんどん溢れれだした。
「それならいいい。」プチーンと切る。
次は、ライト帝国へ。四季が「~ ~~ ~」と呪文を唱えボタンを押した。
「四季様どういたしましたか?」こちらは汗は出てないが、青白い顔をした皇帝が出てきた。
「そちらにいる聖女はどうしているかと思ってな。」と四季が聞くと、皇帝は明らかに動揺していた。
声を震わせながら「聖女様は、神殿にこもり平和を祈ってくれてます。」
「そうか~それなら安心だ。これからも頼むぞ。」と通信を切ろうとした時に、皇帝の後ろから「父上、誰と話しているんですか?聖女がどうとか。あ、もしかして見つかったんですか?どこにいるんですか~私の妃になる聖女さまは~。」皇帝が息子の口をふさいでる間に、プチーンと通信を切った。
「森影、日影と日向をここに呼べ。」
「はい、今すぐに。」森影は急いで情報室に2人を呼びに行った。
※星の間=依頼を受ける。相談に乗る。連絡を取り合うための部屋。
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