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コンビニから帰って
自分のマンションに着きエレベーターを待っていると
一台のオープンカーが音を鳴らしマンションの前に止まった。
「今日は本当にありがとう」
「いいえ~」
「ねぇまた呼んでもいい??」
「俺が暇な日ならいつでもいいよ」
「やったー!本当に恭介だいすき!」
「ん、俺も」
チュッ
そんな2人の会話を他所にはるが
エレベーターに乗り込もうとすると
「あ!すいません俺も乗ります!」
と暗闇から恭介が息を切らして駆け込んできた。
「…君あんな事もしてるんだ」
「…!?」
驚いた表情で恭介が振り返る
「あれどう見ても相手学生じゃないでしょ」
「え、あ!違うんだって!」
「そんな事より君今日〇〇さんと抜け駆けたんじゃないの」
「…何でそんな事しってr」
「夜遊びも良いけど相手はちゃんと選びなよ」
ピーン
「んじゃ。明日は全部の授業出なよ」
「ちょ!待って!!」
とはるの手をつかむ
「あと」
「…」
「もう二度と俺の家に来ないで。」
「え」
「俺は君と違って忙しいんだよ。そもそも事情が事情だから家に泊めてただけで今はもう別に君が家に来る理由なんてないでしょ。」
「な、んで」
「だからもう離して」
「何で今日の先生そんな怒ってんの」
「は?怒って」
「怒ってる!朝から!何で俺に怒ってんの」
「別に怒っt」
「…嫉妬、してんの?」
「は??」
「キスマついてるって言ってきたり〇〇と帰ったのしってたり今だって!」
「なに言っ」
そう言って腕を振り払おうとすると
ドンッと勢いよく壁に追いやられてしまう。
「逃げないでよ」
「はぁ?逃げてn」
そして恭介ははるに無理くりキスをする
「んっ!んんやめ」
狭いエレベーターの中で2人の荒い息だけが響く
「俺先生が他行けみたいな事言うからそうしただけなんだけど」
「…」
「何でそれで先生が怒んの」
「俺が言いたかったのはそういうんじゃなくて」
「てか先生も俺の事を言えないじゃん」
「え?」
「先生だっているんでしょセフレくらい」
「なっ」
「いつも俺言わなかったけど先生のこと抱く時
先生他の男の匂いしてた時とか
俺の覚えのない跡がついてたりとかしてたし」
「…」
「それにこの前だって男の人とホテル入っていくの見てたし」
「それは!」
「いいよ別に。先生がフリーセックスなの知ってるし事実俺もそうだし」
「そんな当て付けみたいにすんのは辞めてよ」
「やだ。だって俺ばっか我慢させられてるんだもん」
「…」
「俺ばっか先生の事好きで先生も俺の事好きなくせに
何でそれから目を背けようとすんのさ」
「好きじゃ」
「じゃあなんで嫉妬したの」
「嫉妬なんか!」
「俺が他の女と寝てるかもって思って怒ってたんなら
それを人は嫉妬って言うんだよ」
「なんなの、君」
「…」
「俺をどうしたいの」
そう言って泣き出すはるを恭介がそっと抱きしめる
「自分のものにしたい。」
「無理だよ」
「何で?今ここでもう先生が俺を好きだって認めちゃえばいいだけじゃん」
「…」
「ほら、楽になるよ」
「怖い」
「なにが?」
「人を好きになってダメになっていくのが怖い」
そう言いながら泣きじゃくるはる
「大丈夫おれが居んじゃん」
そしてはるを強く抱きしめる。
「先生言ってよ。俺も不安なんだよ」
「…」
「俺だけじゃないって教えて」
「……だ、よ」
「聞こえない」
「きみ、が」
「恭介」
「?」
「君、じゃなくて恭介って言ってよ」
「きょ、うす、け」
「なに?」
「…好き、だよ」
「うん。俺も」
ずっとはるの後ろに力強く回っていた恭介の手が
小さく震えているのをはるは背中で感じていた。
自分のマンションに着きエレベーターを待っていると
一台のオープンカーが音を鳴らしマンションの前に止まった。
「今日は本当にありがとう」
「いいえ~」
「ねぇまた呼んでもいい??」
「俺が暇な日ならいつでもいいよ」
「やったー!本当に恭介だいすき!」
「ん、俺も」
チュッ
そんな2人の会話を他所にはるが
エレベーターに乗り込もうとすると
「あ!すいません俺も乗ります!」
と暗闇から恭介が息を切らして駆け込んできた。
「…君あんな事もしてるんだ」
「…!?」
驚いた表情で恭介が振り返る
「あれどう見ても相手学生じゃないでしょ」
「え、あ!違うんだって!」
「そんな事より君今日〇〇さんと抜け駆けたんじゃないの」
「…何でそんな事しってr」
「夜遊びも良いけど相手はちゃんと選びなよ」
ピーン
「んじゃ。明日は全部の授業出なよ」
「ちょ!待って!!」
とはるの手をつかむ
「あと」
「…」
「もう二度と俺の家に来ないで。」
「え」
「俺は君と違って忙しいんだよ。そもそも事情が事情だから家に泊めてただけで今はもう別に君が家に来る理由なんてないでしょ。」
「な、んで」
「だからもう離して」
「何で今日の先生そんな怒ってんの」
「は?怒って」
「怒ってる!朝から!何で俺に怒ってんの」
「別に怒っt」
「…嫉妬、してんの?」
「は??」
「キスマついてるって言ってきたり〇〇と帰ったのしってたり今だって!」
「なに言っ」
そう言って腕を振り払おうとすると
ドンッと勢いよく壁に追いやられてしまう。
「逃げないでよ」
「はぁ?逃げてn」
そして恭介ははるに無理くりキスをする
「んっ!んんやめ」
狭いエレベーターの中で2人の荒い息だけが響く
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「…」
「何でそれで先生が怒んの」
「俺が言いたかったのはそういうんじゃなくて」
「てか先生も俺の事を言えないじゃん」
「え?」
「先生だっているんでしょセフレくらい」
「なっ」
「いつも俺言わなかったけど先生のこと抱く時
先生他の男の匂いしてた時とか
俺の覚えのない跡がついてたりとかしてたし」
「…」
「それにこの前だって男の人とホテル入っていくの見てたし」
「それは!」
「いいよ別に。先生がフリーセックスなの知ってるし事実俺もそうだし」
「そんな当て付けみたいにすんのは辞めてよ」
「やだ。だって俺ばっか我慢させられてるんだもん」
「…」
「俺ばっか先生の事好きで先生も俺の事好きなくせに
何でそれから目を背けようとすんのさ」
「好きじゃ」
「じゃあなんで嫉妬したの」
「嫉妬なんか!」
「俺が他の女と寝てるかもって思って怒ってたんなら
それを人は嫉妬って言うんだよ」
「なんなの、君」
「…」
「俺をどうしたいの」
そう言って泣き出すはるを恭介がそっと抱きしめる
「自分のものにしたい。」
「無理だよ」
「何で?今ここでもう先生が俺を好きだって認めちゃえばいいだけじゃん」
「…」
「ほら、楽になるよ」
「怖い」
「なにが?」
「人を好きになってダメになっていくのが怖い」
そう言いながら泣きじゃくるはる
「大丈夫おれが居んじゃん」
そしてはるを強く抱きしめる。
「先生言ってよ。俺も不安なんだよ」
「…」
「俺だけじゃないって教えて」
「……だ、よ」
「聞こえない」
「きみ、が」
「恭介」
「?」
「君、じゃなくて恭介って言ってよ」
「きょ、うす、け」
「なに?」
「…好き、だよ」
「うん。俺も」
ずっとはるの後ろに力強く回っていた恭介の手が
小さく震えているのをはるは背中で感じていた。
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