ヤマアラシのジレンマ

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授業が終了し俺が教室から出ようとした時
ポケットに入れていたケータイが揺れる
ケータイを開くと
『明日夜7時先生の家に行く』
と一通のLINEが入っていた。
が俺はあえてそれを既読をつけずにスルーした。
（恭介に誘われちゃった～）
何でもない女子生徒たちの会話が何度もこだまする。
そしてその日桐島恭介は用事だとか何とかで
昼までで学校を早退した。朝の女子生徒と一緒に。

「これはまたお盛んな事で」


pm:6時43分ー職員室ー
「はる～そろそろ帰る？」
「んー」
「何～まだなんかかかりそうなの？」
「今やってる単元説明難しくて色々試行錯誤しててさぁ」
「ふ～ん。教師ってたいへんね～」
「まじでたまになんでこんな事やってんだって思うよ笑」
「まぁでもあんたが頑張った分生徒の成績も上がってんだから捨てたもんじゃないんじゃない？笑」
「今の俺の生きがいはそれだよ笑」
「あんたらしいわね笑じゃあわたしは帰るけど無理せず程々にね」
「ん、ありがとう」
「戸締りヨロシク～」
結局その日はるが職員室を出たのは8時前の事だった。
「帰ってご飯作るのはめんどくさいか」
と言って帰りにコンビニへよりお弁当を買って帰ることにした。