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PM:7時
ピーンポーン
「先生~!」
「君さ暇な日いつでも俺の家に押しかけるの辞めてくれない?」
「えーだって1人で家いてもつまんないもん」
「俺は君と違って家でも仕事してて忙しいんですけど」
「ほらほら邪魔しないからさ~」
「はぁ~静かにしててよ」
「はぁ~い!」
そしてはるが家に持ち帰った仕事をしている横で
恭介は何やら真剣に本を読んでいた。
はるはひと段落ついたところで恭介に
「君読書好きだよね」
と尋ねた。
「ん?なんで??」
不思議そうに恭介が答える。
「この前図書室でも君凄く本に見入ってたから好きなのかなって」
「あぁ好きか嫌いかで聞かれたら好きだと思うよ。
でも特別好きってわけじゃないかな、ただこの本が好きなだけ。昔からこの本だけは何度読んでも飽きないんだ~」
「ヘ~どんなお話なの?」
「先生ヤマアラシのジレンマって言葉知ってるでしょ?」
「うん」
「この本はその2匹のヤマアラシが寒い山奥で暖を取ろうと思って近づこうとしたんだけど互いの針の鋭さに傷ついてその分離れてしまえば寒くて凍えて最終的に2匹はお互いに丁度良い距離を見つけるってただなんでもない話なんだけどさ丁度良い距離ってさ良くも悪くもないって事でしょ?俺それが1番難しいと思うんだよね。
初めてこの本読んだ時子供ながらにちょうどいい距離ってなんだよってつっこんだの今でも覚えてるよ笑」
「へぇ~なんか深いね」
「うん。それに昔と違っていろんな観点から色んなことを考えて読んでるよ今は。例えば心理的な意味の丁度良い距離ってどんな距離なんだとかさ笑考えてたらキリないけど」
「なんか意外だね君もそんな事考えるんだ」
「失礼ー!俺だって結構考えて人生生きてるっつーの笑」
「君意外にしっかりしてるとこあるよねたまに本当に驚かされる」
「そりゃどうも笑」
「てか、君いつ家もどんの」
「え!?」
「え?」
「今日土曜日だよ!?」
「え、うん。」
「終わるまで待つよ」
「いや、良いよ」
「待つって!」
「いや、本当にいいよ!?」
「っあぁ!もう!なんで分かんないかな」
「何が」
「土曜日の夕方で明日も学校休みで先生の家って」
「??」
「抱きたいつってんの」
「いや、無理だよ」
「へ?」
「突っ込むだけの君と違ってこっち側は準備が必要だし何より俺まだやる事腐るほど残ってるし」
「えぇぇぇ!!!ちょっともむr」
「無理。ってかさ君」
「??」
「いい加減俺ばっか追っかけてないで恋人作りなよ」
「それは別に良いじゃん。俺の勝手」
「君ももうそろそろ恋人ができてもおかしくないんだからてか君スペック高いし顔も良くて学校でもモテてるの俺知ってるしこんなとこで油売ってる場合じゃないよ」
「…本当にいいの?」
「え、うん」
「ふ~ん」
「何?」
「いや、可愛くないなぁーと思って」
「俺はいつも可愛くない」
「…まぁ良いや」
「結局残るの」
「晩ご飯は先生の食べたい口だから♡」
「いい加減食費請求するよ」
ピーンポーン
「先生~!」
「君さ暇な日いつでも俺の家に押しかけるの辞めてくれない?」
「えーだって1人で家いてもつまんないもん」
「俺は君と違って家でも仕事してて忙しいんですけど」
「ほらほら邪魔しないからさ~」
「はぁ~静かにしててよ」
「はぁ~い!」
そしてはるが家に持ち帰った仕事をしている横で
恭介は何やら真剣に本を読んでいた。
はるはひと段落ついたところで恭介に
「君読書好きだよね」
と尋ねた。
「ん?なんで??」
不思議そうに恭介が答える。
「この前図書室でも君凄く本に見入ってたから好きなのかなって」
「あぁ好きか嫌いかで聞かれたら好きだと思うよ。
でも特別好きってわけじゃないかな、ただこの本が好きなだけ。昔からこの本だけは何度読んでも飽きないんだ~」
「ヘ~どんなお話なの?」
「先生ヤマアラシのジレンマって言葉知ってるでしょ?」
「うん」
「この本はその2匹のヤマアラシが寒い山奥で暖を取ろうと思って近づこうとしたんだけど互いの針の鋭さに傷ついてその分離れてしまえば寒くて凍えて最終的に2匹はお互いに丁度良い距離を見つけるってただなんでもない話なんだけどさ丁度良い距離ってさ良くも悪くもないって事でしょ?俺それが1番難しいと思うんだよね。
初めてこの本読んだ時子供ながらにちょうどいい距離ってなんだよってつっこんだの今でも覚えてるよ笑」
「へぇ~なんか深いね」
「うん。それに昔と違っていろんな観点から色んなことを考えて読んでるよ今は。例えば心理的な意味の丁度良い距離ってどんな距離なんだとかさ笑考えてたらキリないけど」
「なんか意外だね君もそんな事考えるんだ」
「失礼ー!俺だって結構考えて人生生きてるっつーの笑」
「君意外にしっかりしてるとこあるよねたまに本当に驚かされる」
「そりゃどうも笑」
「てか、君いつ家もどんの」
「え!?」
「え?」
「今日土曜日だよ!?」
「え、うん。」
「終わるまで待つよ」
「いや、良いよ」
「待つって!」
「いや、本当にいいよ!?」
「っあぁ!もう!なんで分かんないかな」
「何が」
「土曜日の夕方で明日も学校休みで先生の家って」
「??」
「抱きたいつってんの」
「いや、無理だよ」
「へ?」
「突っ込むだけの君と違ってこっち側は準備が必要だし何より俺まだやる事腐るほど残ってるし」
「えぇぇぇ!!!ちょっともむr」
「無理。ってかさ君」
「??」
「いい加減俺ばっか追っかけてないで恋人作りなよ」
「それは別に良いじゃん。俺の勝手」
「君ももうそろそろ恋人ができてもおかしくないんだからてか君スペック高いし顔も良くて学校でもモテてるの俺知ってるしこんなとこで油売ってる場合じゃないよ」
「…本当にいいの?」
「え、うん」
「ふ~ん」
「何?」
「いや、可愛くないなぁーと思って」
「俺はいつも可愛くない」
「…まぁ良いや」
「結局残るの」
「晩ご飯は先生の食べたい口だから♡」
「いい加減食費請求するよ」
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