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資料もまとめ終わり図書室に居る
桐島君に声をかけに行くと
下校時間ギリギリだからなのか
図書室には彼以外誰も居なかった。
本に熱中しているのか彼は俺が
入って来たことに気付いていない様だった。
後ろから声をかけようかとも思ったが
あまりにも集中して読んでいるもんだから
俺は声を掛けずチャイムが鳴るまでの
3分間図書室の端で待っていた。
待っている時俺は何となくじっと彼を見つめていた
キリッとつり上がった目と山なりの眉
そして綺麗に通った鼻筋見れば見るほど
やはり桐島恭介という男はイケメンなんだと思い知らされる。
俺なんか相手にせずとも自然と相手は出来そうなのに
そんな風に思っていると
「先生?」
「え?」
「何やってんの?笑」
いつのまにか桐島君が俺の目の前に立っていた。
「あ、いや」
「何?見惚れてたの~笑」
「君があまりにも集中して本を読んでいるから声掛け辛くて」
「あ~そんなのいいのに笑」
「…」
「もうきりいいとこまで読んだし下校時間だし帰ろっか?」
「うん」
「てか本当に帰ってくれると思わなかったわ笑」
「君は俺がそんな冷たい人間に見えてるの?」
「違う違う。なんだかんだ甘いなって話」
「っ!それは君が…」
「ん?俺が?」
「なんでもない。早くかえろ」
「あ~逃げた笑」
桐島君に声をかけに行くと
下校時間ギリギリだからなのか
図書室には彼以外誰も居なかった。
本に熱中しているのか彼は俺が
入って来たことに気付いていない様だった。
後ろから声をかけようかとも思ったが
あまりにも集中して読んでいるもんだから
俺は声を掛けずチャイムが鳴るまでの
3分間図書室の端で待っていた。
待っている時俺は何となくじっと彼を見つめていた
キリッとつり上がった目と山なりの眉
そして綺麗に通った鼻筋見れば見るほど
やはり桐島恭介という男はイケメンなんだと思い知らされる。
俺なんか相手にせずとも自然と相手は出来そうなのに
そんな風に思っていると
「先生?」
「え?」
「何やってんの?笑」
いつのまにか桐島君が俺の目の前に立っていた。
「あ、いや」
「何?見惚れてたの~笑」
「君があまりにも集中して本を読んでいるから声掛け辛くて」
「あ~そんなのいいのに笑」
「…」
「もうきりいいとこまで読んだし下校時間だし帰ろっか?」
「うん」
「てか本当に帰ってくれると思わなかったわ笑」
「君は俺がそんな冷たい人間に見えてるの?」
「違う違う。なんだかんだ甘いなって話」
「っ!それは君が…」
「ん?俺が?」
「なんでもない。早くかえろ」
「あ~逃げた笑」
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