ヤマアラシのジレンマ

宇流

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「ねぇ!はる!ちょっとこれ見てよ~!!」
「ん~?」
そう言って龍司が見せてきたのは
俺達の高校時代の写真だった
「はる本当全然変わんないわねぇ~笑」
「龍司が変わりすぎなんだよ笑」
「なんかさ~この時は早く大人になりたい!!
毎日勉強ばっか面倒くさい!!って思ってたけどさ
今になればこの時が1番お気楽で楽しかったなぁ」
「そうだねぇ~」
「…あのさ」
「??」
「これずっと聞きたかったんだけど」
「何??笑」
「本当に言わなくて良かったの?」
「え?何を?笑」
「大和に」
「…も~せっかく楽しい思い出振り返ってるんだから
そんな話し辞めようよ~??」
「そんな話って」
「もう昔の話だよ」
「…」
「17年も前の話だよ」
「…そうね。ごめんなさい」
「ほらほら!!龍司が変な話するからっ!!もーほら!飲も飲も!!笑」
「あんた酒弱いでしょ笑」
そうして俺たちはその日1日中飲み明かした。

ー翌朝ー
「うぇーげっうえっ」
「懲りないわね~本当」
「うぅごめん」
「下戸のくせにな~んであんなに飲むかね」
「頭いたい」
「はいはい」
「もう2度と飲まない~死ぬ~」
「あんたそれこの前も言ってたわよ」
「今回は本当だから~」
「みみたこよ。夕方には帰ってよね明日からまた仕事なんだから」
「ん~」


PM:7時13分
「じゃあ帰るかなぁ~」
「そうねなんだかんだゆっくりしたわねあんた」
「お世話様です笑」
「気をつけて帰るのよ!」
「はいはい笑本当心配症だね~龍司は」
「誰のせいよっ!笑」
「ははっ!じゃーねお休み」
「は~いまた明日ね」
ガチャン
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