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罪滅ぼし
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『お前名前は?』
『真田幸』
『幸か。俺は治崎亮だ』
『亮君その制服〇〇学園?』
『え?あぁそうだけど?』
『じゃあ俺と同じだ』
『まじで?1年?』
『2年だよ』
『嘘、その割には小柄だな』
『亮君が大きいんだよ』
『ははっそれもそうかも』
『てかなんで僕の事助けたの
僕の事知らない?よね?』
『なんでだろ。わかんねえ。
罪滅ぼしだわ。多分』
『なにそれ笑』
『お前笑えるじゃん』
『そら人間だし笑う事もあるよ』
『確かに』
『亮君の笑顔ってなんかぎこちないよね』
!?
『いきなりディすんなよ笑』
『ほら変』
『変はただの悪口だぞー』
『ごめんごめん笑』
『…お前もうあんな事するんじゃねーぞ』
『?』
『何があったか知らねーけど
死んだらお前らは終わりかもしれねーけど
残った奴らは死んだ奴の分の事も背負って
この先生きて行かないといけなくなるんだから』
(今お前等って言ったような?
『うん』
『じゃあなちゃんと真っ直ぐ帰れよ』
『え、あ、うん』
あの時幸を抱きしめたあの時俺は
和樹にもこうできていれば
今までの未来が変わっていたなかもしれない
今も横で馬鹿みたいに笑い合ってたのかもしれない
そう思ったら不思議と涙が止まらなかった。
もう一度あの日に戻れるなら俺は
別れを告げられた時にでも強く抱きしめて
好きだと別れたくない離れるなと伝えたい
あいつの弱さも抱えていた闇も全て
まとめて抱きしめてやりたい。
そうやって俺は今日も戻れない過去に後悔ばかり。
『真田幸』
『幸か。俺は治崎亮だ』
『亮君その制服〇〇学園?』
『え?あぁそうだけど?』
『じゃあ俺と同じだ』
『まじで?1年?』
『2年だよ』
『嘘、その割には小柄だな』
『亮君が大きいんだよ』
『ははっそれもそうかも』
『てかなんで僕の事助けたの
僕の事知らない?よね?』
『なんでだろ。わかんねえ。
罪滅ぼしだわ。多分』
『なにそれ笑』
『お前笑えるじゃん』
『そら人間だし笑う事もあるよ』
『確かに』
『亮君の笑顔ってなんかぎこちないよね』
!?
『いきなりディすんなよ笑』
『ほら変』
『変はただの悪口だぞー』
『ごめんごめん笑』
『…お前もうあんな事するんじゃねーぞ』
『?』
『何があったか知らねーけど
死んだらお前らは終わりかもしれねーけど
残った奴らは死んだ奴の分の事も背負って
この先生きて行かないといけなくなるんだから』
(今お前等って言ったような?
『うん』
『じゃあなちゃんと真っ直ぐ帰れよ』
『え、あ、うん』
あの時幸を抱きしめたあの時俺は
和樹にもこうできていれば
今までの未来が変わっていたなかもしれない
今も横で馬鹿みたいに笑い合ってたのかもしれない
そう思ったら不思議と涙が止まらなかった。
もう一度あの日に戻れるなら俺は
別れを告げられた時にでも強く抱きしめて
好きだと別れたくない離れるなと伝えたい
あいつの弱さも抱えていた闇も全て
まとめて抱きしめてやりたい。
そうやって俺は今日も戻れない過去に後悔ばかり。
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