戒めの花

刻咲 造花

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71話 氷
・レイン「ハハッ!やっとだ!!やっとお前の元に辿り着いた。やっとお前をぶっ殺せる!!五年だ!!お前を殺す為になんでもした!!関係無いやつもたくさん殺した!!だが俺は悪いと思っちゃいねぇ!!俺は俺の大義の為にやった事だ!!アーリス!お前にやったこともだ!!」
・アーリス「もう分かってるよ!!でもこれが終わったらぶん殴ってやる!!」
・レイン「ふん!」
・ビオラ「ふふふふふ。ですがその五年も無駄になってしまいそうなんてなんと可哀想なんでしょう。これからはこの私がこの国の王となるのですから。」
・レイン「はっ!勝手にほざいてろ!!王族は生まれながらにして決まっている!!つまりお前は青に生まれなかった時点で負け犬なんだよ!!」
・ビオラ「ふふふ。よく吠える犬だこと。貴方のその青を血で真っ赤に染めてあげます。そして私の眷属として惨めに生かしてあげましょう。」
・レイン「やってみろや!!」
そう言いながらレインは攻撃を仕掛けた。
・レイン「石穿雨垂いしうがつあまだれ
レインの周りに無数の雨粒が発動して一気にビオラ目掛けて飛んでいった。
・ビオラ「極寒地帯アイスランド
ビオラが右手を横に振ると飛んできた雨粒は凍り下に落ちた。そして部屋の室温が一気に低下する。
【極寒地帯】ビオラの周りの空気中の水分を凍らせる事ができる。凍らせることができる範囲は色素量に比例する。
・ビオラ「相性は最悪みたいですね。」
・ビオラ「花吹雪ブロッサム ブリザード
キラッキラッ。
ビオラの周りにに氷の花びらが舞う。その花びらが吹雪の様にレインとアーリスを襲う。
・アーリス「水仙の脚纏ホワイト レガース
アーリスはビオラ攻撃を横に交わしてすぐさま蹴りで反撃をした。
バリンッ!!!
・ビオラ「ふふふ。速いですね。ですが私には効きません。」
ビオラの足元から氷の壁が出てきてアーリスの攻撃を防いでいた。
・アーリス「こんな氷くらい!!!」
・アーリス「白ノ衝撃 砕ホワイト ブレイク
アーリスは氷を殴り破壊した。
パリーン!!
アーリスは続けてビオラに攻撃を繰り出そうとしたがもうそこにはビオラは居なかった。
・ビオラ「細氷ダイヤモンドダスト
キラッキラッ。
・アーリス「???」
・レイン「吸うな!!」
・アーリス「!!」
アーリスは後ろに跳び後退した。
辺りはキラキラと綺麗に輝いていた。
・レイン「これはビオラの色技細氷ダイヤモンドダストだ。あまりこの空気を吸うな。冠攣縮性狭心症かんれんしゅくせいきょうしんしょうになる。」
・アーリス「かんれん……しゅく?」
・レイン「つまり心臓の動脈が寒さで狭くなり胸が苦しくなる。あのキラキラしたものは、簡単に言うと小さな氷の粒だ。あれが直接体内に入り体全体を冷やし運動能力を著しく低下させる。しかもあの細氷はビオラの色素が混じっているから最悪の場合心臓が止まる。」
・アーリス「恐ろしい色技だね…」
・レイン「ああ。いやらしい技だ。あのネチネチしたビオラらしくて腹が立つ。俺らの隊もあの技にたくさんやられた。」
・アーリス「どうするの?」
・レイン「気合いだ!!死なねぇ様に気合い入れろ!」
・アーリス「OK!!気合いね!!それなら得意だ!!」
二人は同時にビオラに跳び掛かる。
ビオラ「ふふふ。成程。捨て身程怖いものは無いですね。」

72話 愛
・フリル「今なんと?」
フリルは声を震わせながら聞き返した。
・蜜柑「阿婆擦れと言ったのじゃ。この阿呆。」
フリルは怒りに満ちていた。
・フリル「本当に減らない口ですわ!!」
フリルのリボンが蜜柑を襲う。
その瞬間、
ドゴーン!!
蜜柑は地面を勢いよく踏みつけた。
地面はえぐれ反り返った。
・フリル「!!!!」
フリルが蜜柑の足を見ると蜜柑の足には色技で造られた高下駄が履かれていた。
フリルのリボンは緩みその隙に蜜柑は衣服を脱ぎ捨て脱出した。蜜柑は下着とサラシと下駄だけの状態となった。
・フリル「なんとはしたない格好だこと。」
フリルは蜜柑を見て言った。
・蜜柑「わっちはお主と言い合うのも飽きてきたのじゃ。もうそろそろ終わらせるでありんす。」
そう言うと蜜柑は扇子で風を起こした。その風にのって花びらが蜜柑の姿を覆う。風は止み蜜柑の姿があらわになった。
蜜柑は振袖を纏っていた。
・フリル「それがどうしたと言うのですわ!!私も飽きましたわ!!お前たちあいつを殺しなさい!!」
恐れ知らずの人形隊フィアレス ドールズは一斉に蜜柑に飛びかかる。
蜜柑は舞を踊りだし、舞を踊りながら敵を薙ぎ払っていく。
【鬼の舞】蜜柑の色技。舞を踊ると攻撃力が上昇する。舞の難易度が上がれば上がる程攻撃力はより高くなる。
・フリル「美しい……」
フリルは蜜柑の舞に魅入ってしまっていた。
・フリル「はっ!!そんな訳ありませんわ。私があんな下品な女なんかに!!」
・蜜柑「美しいかえ?嬉しい言葉ではあるが、わっちはねぇたまみたいに可愛くなりたかったのじゃ…………いや、それは違うのじゃ。わっちはねぇたまを愛でるためだけに産まれたのじゃ!!そうか!そうなのじゃ!!お主との価値観のぶつかり合いがわっちに気付かせてくたのじゃ!!お主礼を言うぞ!!」
・フリル「ずっと何を言ってるのですわ?自己完結しないでくれます!!もう死になさい!!乱波乱ミックス ラッフル ワッフル
三本のリボンがクルクルと回りながら蜜柑に襲いかかる。
蜜柑は舞いながらフリルの攻撃を交わす。
・蜜柑「ついに完成したのじゃ!!好きな者を想う気持ちがわっちの舞をまことの舞へと昇華させたでありんす!!嗚呼ねぇたま!嗚呼ねぇたま!!!!」
・蜜柑「鬼神の舞 神楽きしんのまい かぐら
ズワーン!!!
フリルは吹き飛び倒れ気絶した。
蜜柑は倒れてるフリルに向かって言った。
・蜜柑「わっちの愛は美しかったであろう?!!!」

73話  探し物
ズドン!!!
トリカ達をショットガンの弾が襲う。
だが弾の弾道は少しそれた。
・モルト「一旦引きます!!!」
トリカとモルトはジャングルの中に隠れた。
・ナバコ「あれ?なんだこれー?なんか視界がぐるぐるするなー。」
ナバコは地面に膝をついた。
・トリカ「モルトさん!大丈夫ですか?!!!」
・モルト「足をやられてしまいました。トリカさんは?」
モルトの太ももからは血が出ていた。
・トリカ「私は大丈夫です。腕をかすっただけです。」
・モルト「でもなんで直撃を避けたのでしょう?一瞬でしたが敵がよろけた様に見えました。」
・トリカ「おそらく私の毒です。私の放った槍には毒が塗布されています。敵はスナイパーという事でしたので三半規管を狂わす毒を塗っておりました。かなり強い毒です。かすっただけでも効果はあると思います。もう動けないはずですが……私は敵の様子を見てきます。モルトさんはここに。それからこれを使ってください。気休めですが。」
トリカは止血剤をモルト渡した。
・モルト「ありがとうございます。トリカさん、敵はドラキュラ家です、何があるか分かりませんのでお気をつけて。」
・トリカ「そうですね。それでは行ってきます。」
トリカはナバコの元に向かった。
・トリカ「!!!」
・ナバコ「うーん。まだちょっとクラクラするなー。」
トリカは歩いているナバコを見つけた。
・トリカ「(何故動ける?私の毒をくらっていたはずですが……それにあの方向は……血痕!!モルトさんがやばい!!)」
トリカはわざと音をたててナバコの反対に移動した。
ガサガサ。
・ナバコ「!!!」
・ナバコ「見つけたー!!」
ズドンッ!!
ナバコはショットガンを放ってきた。
トリカは交わす。
・ナバコ「あれー?当たんないなー。」
ズドンッ!ズドンッ!ズドンッ!
ナバコは何度も撃ってきた。
・トリカ「(よし。こちらに気づいて追ってきてくれました。)」
トリカはナバコから距離をとった。
トリカはナバコから逃げた先に奇妙な場所を見つけた。
・トリカ「(ん?これはガラス?ガラス張りの部屋?)」
トリカは部屋に入る。
トリカは部屋を見渡す。そしてトリカは部屋の真ん中にあったあるものを見て驚愕した。
・トリカ「これは!!死の小林檎マンチニール!!!!!」
・トリカ「この温室はこれを育てるための……なるほど、だから雪国であるこの国から死の小林檎マンチニールの噂が……」
・ナバコ「あーあ。見られちゃったなー」
・トリカ「!!!」
トリカは後ろを振り返る
・トリカ「(しまった!!気を取られ過ぎた!)」
・ナバコ「ねぇー君毒使いでしょー?だったら分かるよねそれには近づかない方がいいよー。とっても危険だからー。」
・トリカ「ええ。知ってますよ。これをずっと探していましたからね。まさかこんな所で見つかるとは思っていませんでしたがね。」
・ナバコ「そんなもの探してるなんて変なやつー。もしかして毒収集家?さっきの矢、うーんどっちかって言うと槍かー。あれにもたっぷり毒が塗ってあったね。感覚器官を狂わす麻痺毒でしょー?あれ、かなり大技に見えるけどメインは毒でしょー?かすりさえすれば良いって感じかー。オイラはスナイパーでもあるし平衡感覚は大事!だからほら!!こうやって解毒剤は常備してるんだー!」
ナバコは解毒剤を見せながら話した。
・トリカ「用意周到ですね。私の毒をくらって対策されたのは初めてです。」
・ナバコ「ここはビオラ様に任せられてるからねー。オイラが負けるわけには絶対にいかないからねー。」
・トリカ「でもどうしてこんなものを育てているのですか?」
・ナバコ「うーん。これホントは言っちゃいけないんだけどー。どうせ殺すから教えてあげるー。」
・ナバコ「この内戦が終わったら。次は黄国に攻め込むんだー。」
・トリカ「!!!!!」
・ナバコ「ビオラ様は一国で納まるような方じゃないからねー。そして~その後は赤国もー!!戦争において毒攻めがもっとも効果的だからねー!!」
・トリカ「…………」
・ナバコ「その木!死の小林檎マンチニールは凄いんだよー!!実だけじゃなくてその樹液にも猛毒があるんだー!!その毒が飲み水に混じったらどうなると思うー!!!」
ナバコは嬉しそうに話している。
キラッ。
トリカはナバコの後ろで何かが反射するのが見えた。
・トリカ「!!……」
・トリカ「もうそれ以上話さなくて大丈夫です。私がここに来たのは運命かもしれません。」
・ナバコ「運命ー?」
・トリカ「毒はそんな使い方をするものじゃありません!!毒は正しく使えば誰かを救うことだってできるんです!!」
トリカはそう言うと死の小林檎マンチニールをもぎ取っった。
・ナバコ「あっ!本当に危ないよー!!触れるだけでも肌がただれちゃうよー!!」
・トリカ「ええ!!百も承知です!!」
ガリッ!!!
トリカは死の小林檎マンチニールにかじりついた。
・ナバコ「えー!!!!!」
バタッ!
トリカはその場に倒れてもがき苦しんでいる。
トリカは身体中から焼けるような痛みに襲われていた。
・ナバコ「どうしたのー!!急に頭がおかしくなっちゃったのー!!」
ナバコは興味津々でトリカに近づいた。
・ナバコ「どうなっちゃんうんだろー!!オイラもまだ動物以外には試したことなかったからなー!!!」
ナバコは注意散漫だった。
その瞬間。
パシュンッ!!
銃弾がナバコの腕を貫いた。
・ナバコ「!!」
・ナバコ「そっかー。もう一人いたんだっけー。もう!!もっと観察したかったのにー!!」
ナバコはその場から逃げ出した。
・モルト「お~い。鬼さんっ!どこだ~」
モルトはよたよたと千鳥足で現れた。
・ナバコ「(なんだあいつー?顔が赤いし、まさか酔っ払ってるのかー?)」
・モルト「へっへっへー!!!」

74話 スナイパーVSスナイパー
10分前。
ズドンッ!ズドンッ!ズドンッ!
・モルト「銃声!!トリカさんが危ない!!……他国のトリカさんが頑張っているんだ!!こんな傷くらいで!!軍人魂見せてあげますよ!!!」
モルトは立ち上がり足を引きずりながら歩きだした。
歩き出して少ししてモルトは遠くにトリカとナバコを見つけた。
・モルト「いました。」
モルトはスコープを反射させてトリカに合図を送った。
・モルト「気づいてくれたようですね。それでは私も本気を出します。トリカさん少しめんどくさくなりますが許してください。」
モルトは懐からウイスキーの瓶を出して一気飲みし始めた。
・モルト「ぷはー!!これで痛みも感じなくっ…げっぷ。」
ザッ!
モルトは伏せてスナイパーを構える。
・モルト「へっへっへっ!!見えちゃってるよ~!!」
麦芽泥酔バーリィ ドランク】モルトの色技。モルトは色素を酒に変換することができる。その酒を自ら摂取することにより泥酔状態になる。泥酔状態のモルトは射撃の腕が向上する。
・モルト「へっへっへっ!麦溜狙撃弾ウイスキー ボムボム
パシュンッ!!
銃弾がナバコの腕を貫いた。
ナバコは逃げ出した。
ナバコは振り返りその場に伏せてスナイパーライフルで反撃した。
・ナバコ「良い腕だねー!!でも地の利はこっちにあるよー!!」
パシュンッ!
フラッ
モルトは酔っ払っていてよろけた。
スカッ
弾は当たらなかった。
・ナバコ「もうー!!!この酔いどれー!!」
ナバコは再び動き出した。
・モルト「へっへっへっスナイパー対決じゃ負けられません、ね!!!」
モルトは走りながら撃った。
・ナバコ「痛っ!」
銃弾はモルトの腕をかすった。
・ナバコ「!!あいつー!動きながら撃ってるだとー!」
ナバコは近くの木に飛び乗った
パシュンッ!パシュンッ!
スカッ スカッ
モルトには当たらない。
パシュンッ!ガチャン パシュンッ!
モルトも二発返した。
二発の弾は時間差でナバコの腕をかすめた。
・ナバコ「もしかしてずっと同じ場所を狙ってるー!!しかもわざとかすめるようにー!!」
・ナバコ「でも!来る場所がわかってるなら!!」
ナバコはスナイパーライフルをショットガンに持ち替えてモルトの方向に走り出した。
パシュンッ!
モルトの銃撃。
弾は腕ではなくナバコの足を貫通した。
ズザー
ナバコは倒れた。
・ナバコ「命の取り合いだもんねー。そんなに馬鹿じゃないよねー。でもね、こっちもやられっぱなしじゃいられないもんねー。」
ナバコは倒れる瞬間にモルトに向かって手榴弾を投げていたのだった。
モルトの目の前に手榴弾が落ちる。
カッ!!!
・ナバコ「砂箱手榴弾ダイナマイト グレネード
バァーン!!!!
モルトは爆風で飛ばされ木に激突した。
・モルト「くっ!!これは……」
手榴弾は爆発と同時に四方八方に針の様な物を飛ばしていた。
モルトは身体中に針が刺さり血を流していた。
・モルト「へへっ。酔いも覚めちゃいましたね……」
モルトはぐったりとしている。
・ナバコ「はぁはぁ…舐めプなんかするからこうなるんだよー。」
ナバコはモルトに近づきショットガンを構えた。
ガチャッ。
・ナバコ「じゃあーねー。」
ナバコが撃とうとしたその瞬間。
・トリカ「時間稼ぎありがとうございますモルトさん。」
・ナバコ「!!!」
ナバコは後ろから声が聞こえて振り返った。
・ナバコ「なんでお前が!!死の小林檎マンチニールを食べて死んだはずじゃ!!」
・トリカ「とっても美味しかったですよ。毒は好物なんです。」

75話   直線と曲線
数分前。
・トリカ「ぐぅあああああ!!!!」
・トリカ「はぁはぁはぁはぁ、ぐぅはっ!!」
トリカは死の小林檎マンチニールの毒で、焼けるような、体内を無数に刺される様なそんな激痛が身体中を襲っていた。
・トリカ「くそっ!こんな所で死んでたま……る…か!!」
・トリカ「想像しろ!!想像しろ!!はぁはぁ……毒を薬に。痛みを柔和に。色素で包み込むイメージ。」
・トリカ「ぐぅあああああ!!!!」
トリカは悶え苦しんでいる。その時間が永遠に終わらないかと思う程に。
・トリカ「はぁはぁ…想像力で負けるな!!思いだせ!!家族を!仲間を!!大切な人達を!!」
・トリカ「紫だ……毒毒しくも、神秘的な程、高貴で、優雅なそんな紫!!全てをひっくり返す、逆転の発想!ルピナス家として恥じぬ気高き紫を!!!!!」
トリカの体内で色素と毒が混じり合いトリカは毒を克服した。トリカの色素は数倍に濃くなった。
・トリカ「はぁはぁはぁはぁはぁはぁ…」
トリカは身体中の毒素を活力に変換した。
トリカは立ち上がり
・トリカ「ご馳走様でした。」
・トリカ「モルトさん!今行きます!!」
現在。
・トリカ「とっても美味しかったですよ。毒は好物なんです。」
・ナバコ「そんな!そんな!!あの毒を解毒できるものなんてっ!!」
・トリカ「解毒ではありません。変換です。まぁ言っても理解は出来ないと思いますよ。これは私だけの力ですしね。」
・ナバコ「……なるほどー。花言葉持ちってことねー。」
・トリカ「そういうことです。」
・ナバコ「でも毒が効かないだけじゃオイラには勝てないよー!!オイラのこの殺傷力を前にしたらねー!!」
・ナバコ「砂箱手榴弾ダイナマイト グレネード
ナバコは手榴弾を空中に五個投げた。
・ナバコ「(この手榴弾はオイラの色素が練り込んであるから爆発の方向もオイラが操れるもんねー。)」
・トリカ「紫猛毒の弓フィアースヴェノム アルコ
トリカは矢を放ち全ての手榴弾を弾いた。
手榴弾は空中で弾けた。
・ナバコ「隙だらけだよー。」
ガチャッ
ナバコはショットガンを構える。
・トリカ「銃の弾道は直線ですが弓はそうでは有りません。」
・ナバコ「ん?何が言いたいのー?」
・トリカ「隙だらけですよ。」
トリカがナバコにそう伝えるとナバコの上空から無数の矢が降ってきた。
・トリカ「寬厳の毒矢ラグ ポイズン
ナバコの体に矢が刺さる。
・ナバコ「!!!くそっ!!!」
ナバコは逃げようとするが急に体が動かなくなる。
ドサッ
ナバコは持っていたショットガンを落とした。
・ナバコ「ぐぅはっ!!」
ナバコは口から大量の血を吐いた。
・ナバコ「あーあ。負けちゃったよー……ビオラさ…ま…」
ナバコはその場に倒れこんだ。
・トリカ「猛毒です。すみません。あなたは生かしておく訳にはいきませんでした。あなた方の思想は危険過ぎました。この国の為にも。私たちの国の為にも。」
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