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冒険者~学園騒動~
迎え撃つ
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ガイの言葉に武器を手に取るブレンダたち。
更にガイの指示が飛ぶ。
「ブレンダたちは、そのままそこで護れ!フェリ、その周りに結界を張って援護にまわれ。アルは俺と前に出る!」
「「「ハッ!」」」
「分かった!」
「了解」
フェリーチェが結界を張ると同時に、魔物が姿を表した。
多種多様な魔物が襲ってきたが、迎え撃つアルベルトとガイは冷静だった。
「数が多くないか?」
「あれ?自信ないの?」
「言ってろ。なんならかけるか?」
「良いね。何かける?」
「そうだな……負けたらひとつ言うことを聞く」
「ありきたりだね。まぁ、良いよ」
アルベルトは剣を構え、ガイはグローブを装着して駆け出す……二人の会話を聞いたある者が、舌舐りをしたのも気が付かずに。
一方、想定外の事態にシルビアとランドルフとコニーは微かに震えていた。
そんな三人を宥める様にグレースが声をかけた。
「三人とも落ち着いて。大丈夫ですから」
「「「グレース様」」」
「彼らが対応してくれるなら安心です。それより、はいこれお願いね」
「「「はい?」」」
「これはねーーーーーよ。じゃあ、お願いね。」
「「「はぁ……?」」」
グレースの急なお願いに気の抜けた三人の震えは止まっていた。
グレースはそれに笑みを浮かべると、厳しい顔で迫り来る魔物を見据える。
アルベルトside
面倒だけど素材が取れる状態にしておくか。勝ったら何させようかな~。研究所で検体かな?それとも……う~ん、迷うな~。あれ?気のせいか魔物の減りが早いような……負けてられない!
そんな事を考えながらも淡々と魔物の首を斬り、一撃で確実に生命を断ち次に向かった。
ガイside
後で素材も取らないとな。問題は勝ったら何をさせるかだよな。やっぱ一番はフェリ関係だよな。いいかげん、番の事を話させるか?それとも……迷うな。ん?魔物の減り早くな……負けてられるか!
そんな事を考えてながら淡々と魔物の頭部に一撃を入れ脳を破壊し生命を狩ると次に向かった。
その姿を見ていた者たちはと言うと。
「ありえない」
「これ程とは…」
「うそだろ…」
次々と倒されていく魔物を唖然と見る事しかできなかった。
暫くすると生きている魔物はいなくなり、辺りを探っていたアルベルとガイが、フェリーチェたちの方に向かった。
「僕の勝ちだね」
「俺の勝ちだろ」
「「……あぁ?」」
睨み合いながら戻ってきた二人を、フェリーチェが満面の笑みで迎える。
「お疲れ様。怪我はない?」
「大丈夫だよ」
「あの程度何でもないさ」
グレースもシルビアたちに預けていた物を回収すると二人に声をかけた。
「みなさんお疲れ様でした」
「たいした事ないよ」
「そうそう」
「ふふっ……さて、詳しく話を聞かせて貰いましょうか」
グレースの鋭い視線を受けたメリンダとダリオは、自分たちの用意した結界の中で震えていた。
更にガイの指示が飛ぶ。
「ブレンダたちは、そのままそこで護れ!フェリ、その周りに結界を張って援護にまわれ。アルは俺と前に出る!」
「「「ハッ!」」」
「分かった!」
「了解」
フェリーチェが結界を張ると同時に、魔物が姿を表した。
多種多様な魔物が襲ってきたが、迎え撃つアルベルトとガイは冷静だった。
「数が多くないか?」
「あれ?自信ないの?」
「言ってろ。なんならかけるか?」
「良いね。何かける?」
「そうだな……負けたらひとつ言うことを聞く」
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そんな三人を宥める様にグレースが声をかけた。
「三人とも落ち着いて。大丈夫ですから」
「「「グレース様」」」
「彼らが対応してくれるなら安心です。それより、はいこれお願いね」
「「「はい?」」」
「これはねーーーーーよ。じゃあ、お願いね。」
「「「はぁ……?」」」
グレースの急なお願いに気の抜けた三人の震えは止まっていた。
グレースはそれに笑みを浮かべると、厳しい顔で迫り来る魔物を見据える。
アルベルトside
面倒だけど素材が取れる状態にしておくか。勝ったら何させようかな~。研究所で検体かな?それとも……う~ん、迷うな~。あれ?気のせいか魔物の減りが早いような……負けてられない!
そんな事を考えながらも淡々と魔物の首を斬り、一撃で確実に生命を断ち次に向かった。
ガイside
後で素材も取らないとな。問題は勝ったら何をさせるかだよな。やっぱ一番はフェリ関係だよな。いいかげん、番の事を話させるか?それとも……迷うな。ん?魔物の減り早くな……負けてられるか!
そんな事を考えてながら淡々と魔物の頭部に一撃を入れ脳を破壊し生命を狩ると次に向かった。
その姿を見ていた者たちはと言うと。
「ありえない」
「これ程とは…」
「うそだろ…」
次々と倒されていく魔物を唖然と見る事しかできなかった。
暫くすると生きている魔物はいなくなり、辺りを探っていたアルベルとガイが、フェリーチェたちの方に向かった。
「僕の勝ちだね」
「俺の勝ちだろ」
「「……あぁ?」」
睨み合いながら戻ってきた二人を、フェリーチェが満面の笑みで迎える。
「お疲れ様。怪我はない?」
「大丈夫だよ」
「あの程度何でもないさ」
グレースもシルビアたちに預けていた物を回収すると二人に声をかけた。
「みなさんお疲れ様でした」
「たいした事ないよ」
「そうそう」
「ふふっ……さて、詳しく話を聞かせて貰いましょうか」
グレースの鋭い視線を受けたメリンダとダリオは、自分たちの用意した結界の中で震えていた。
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