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◆付き合ってない
乗りたい
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「車を買ったと聞いたよ」
「誰から」
「ダブ」
「嘘だよ」
「ダブがそんな不必要な嘘つく訳ないだろう。なんで僕に黙ってたの」
「乗せたくないから」
「どうして。僕のどこに不満があるというんだ」
「全体的に」
「分かるよ。僕が乗ってたらつい見惚れて事故起こしちゃうもんね」
「そういう事でいいから乗らないで」
「どれだけ僕を乗せたくないんだ」
「君と車なんて乗ってたらずっとあそこ行きたいどこに行きたいとかうるさく言われそうで嫌」
「安心してくれ。根っからの引きこもりの僕に行きたい場所なんて大してないよ。今思いつく場所だって精々三、四か所、いや五か所……六……」
「全部一人で行って」
「僕とのドライブはきっと終始笑顔溢れる楽しいものになるよ。君と一緒に幸せな時間を過ごして友情を深めたいな。大親友とドライブに行きたいなんて普通の感情じゃないか」
「俺たちって大親友なの?」
「そこに引っかかられるとは思わなかったよ。こんなに頻繁に連絡しあってしょっちゅう会ってるのに大親友じゃないなんて心の壁が厚すぎるよ」
「付き合ってると思ってた」
「……え? 嘘。そうなの? 僕のこと好きだったの?」
「いいよ大親友で」
「え、つ、付き合ってる、付き合ってるよ! 付き合おう! 僕も君のこと好きだったんだ! 両想いだって気付いてなかっただけだよ。ああ、嬉しいな。好きな人と恋人になれた。せっかくだからドライブデートに行こう」
「それは嫌」
「頑なだね君は。車にスプレーで落書きされたくなかったら乗せてくれ」
「そういう所が嫌なんだよ」
「でも僕のことは好き?」
「好き」
「わあ。僕も大好き」
「誰から」
「ダブ」
「嘘だよ」
「ダブがそんな不必要な嘘つく訳ないだろう。なんで僕に黙ってたの」
「乗せたくないから」
「どうして。僕のどこに不満があるというんだ」
「全体的に」
「分かるよ。僕が乗ってたらつい見惚れて事故起こしちゃうもんね」
「そういう事でいいから乗らないで」
「どれだけ僕を乗せたくないんだ」
「君と車なんて乗ってたらずっとあそこ行きたいどこに行きたいとかうるさく言われそうで嫌」
「安心してくれ。根っからの引きこもりの僕に行きたい場所なんて大してないよ。今思いつく場所だって精々三、四か所、いや五か所……六……」
「全部一人で行って」
「僕とのドライブはきっと終始笑顔溢れる楽しいものになるよ。君と一緒に幸せな時間を過ごして友情を深めたいな。大親友とドライブに行きたいなんて普通の感情じゃないか」
「俺たちって大親友なの?」
「そこに引っかかられるとは思わなかったよ。こんなに頻繁に連絡しあってしょっちゅう会ってるのに大親友じゃないなんて心の壁が厚すぎるよ」
「付き合ってると思ってた」
「……え? 嘘。そうなの? 僕のこと好きだったの?」
「いいよ大親友で」
「え、つ、付き合ってる、付き合ってるよ! 付き合おう! 僕も君のこと好きだったんだ! 両想いだって気付いてなかっただけだよ。ああ、嬉しいな。好きな人と恋人になれた。せっかくだからドライブデートに行こう」
「それは嫌」
「頑なだね君は。車にスプレーで落書きされたくなかったら乗せてくれ」
「そういう所が嫌なんだよ」
「でも僕のことは好き?」
「好き」
「わあ。僕も大好き」
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