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◆付き合ってる
いいところ
しおりを挟むテレビを見ていると恋人のスラッジが後ろから抱き着いてきた。
「ねえ、ねえ、僕のいいところを百個言ってくれ」
「顔」
「うんうん、僕の素晴らしい魅力の一つだね。あとは?」
「顔」
「それあと九十八回言うの?」
スラッジは不満げにぐりぐりと背中に頭を押し付けてくる。鬱陶しいな。
「恋人のいい所を一つしか言えないなんて酷いよ。すらすらと流れるように言えて良いはずだ」
「じゃあ俺のいいところ十個言って」
「無茶言わないでくれ。君のいいところなんて顔ぐらいしかないよ。後は僕が愛でてるだけの欠点だ」
「どの口で酷いとか言ってるんだよ」
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