魔法使いの欲しいもの

とぶまえ

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 夜、スラッジは本当に夜景の綺麗なホテルの部屋を取った。当然、俺もそこに泊まることになる。 

「これは良いベッドだよ。いつまでも寝ていたい」

 珍しく素直に喜んでいるらしい風呂上がりのスラッジはベッドの上でごろごろと転がっている。いまさらこいつの歳はいくつなのかと気になった。成人はしているはずだが、落ち着きが無いにも程がある。

「もう充分休めただろ。明日はちゃんと調査して」
「んん、そうは言っても。正直今は犯人のミス待ちだ。焦っても仕方ないよ」

 それに、と言いながら転がっていたスラッジは俺の方を向く。

「まだ息抜きし足りない」

 へらへらと笑って言う。こいつには被害者が増えることなんて、本気でどうだって良いんだろう。
 しかしこいつの態度もそう責められない。焦ったところでどうしようもないのは事実だ。俺よりもこいつの方が冷静だとも言える。

 溜め息を吐いた。諦めの感情だった。俺だけ気を張っているのも馬鹿らしい。ただ押し付けられただけの仕事なんだ、息抜きぐらいするべきだ。

「君は早くこんな面倒な仕事お役御免したいのかも知れないけれど、物事には時期があるし、今はその時じゃないよ。ゆっくり待とう。ほら、ベッドが柔らかいよ。君も寝てみると良い」 

 スラッジはベッドの上で手招きをしてくる。
 俺は無言のままそちらへ近付いた。スラッジは驚いたような顔をしていた。
 ベッドに片膝だけ付いて自分の服に手をかけた。スラッジは目を白黒させる。

「パラス? 何してるの?」
「だから、息抜き」
「待ってくれ。僕はそういう趣味じゃない」

 スラッジが慌てた様子で起き上がるから手を止めた。

「じゃあどういう趣味」
 
 聞けばスラッジは俺の服のボタンに手を伸ばしてくる。

「脱がせる趣味」

 ご満悦そうにボタンを外してから俺の肩に笑顔で手をかけてベッドに押し倒してくる。

「いつから僕が本気だって気付いてたの?」
「飯食べてる時、俺を見る目つきがやらしいんだよ君」
「そんな。軽い調子で言っていれば、冗談ってことになるかと思ってたのに。バレてたなんて恥ずかしいな」

 全く恥ずかしがる様子なんてなく、スラッジは口付けてきた。



◇◇◇



「……ああ、とても清々しい朝だね。調査も、すごくがんばれそうだ……」
「やる気の欠片も湧いてなさそうな言い方だね」
「疲れたんだよ。息抜きで疲労を貯めるなんて本末転倒だ」
「君は体力が無さすぎる」
「現役兵士と比べないでくれ。僕は基本的に森の引き篭もりなんだから」

 腰が痛いと言いながらスラッジは布団で丸まっている。

「今日はお昼ぐらいに外に出ようかな」
「いつもは朝から元気なくせに」
「快眠の後と激しい運動の後を比べても仕方ないじゃないか。もう一度寝直そうよ」
「俺はもう起きるよ」

 ベッドから降りればスラッジは不満げな声を上げる。

「抱き枕がいなくて寂しいね」

 スラッジは布団に話しかけている。
 俺は洗面台に向かった。

 鏡に映った自分は随分と血色が良い。ここ暫くしていなかったし、丁度良かった。手頃な相手でもあったし、あいつの顔はそれなりに好みだった。
 体力が無いくせにセックスがやたらとしつこいというか執拗なところはどうかと思うけれど、たまには悪くない。

 歯を磨いているとスラッジがふらふらとした足取りで寄ってきて後ろから抱き着いてきた。

「僕の歯も磨いてほしいなぁ」
「精液でも塗り込んであげようか」
「ええ? そういう趣味なの? 夜に発揮しないでくれて良かったよ。僕にはそういう趣味はないよ」
「相手に塗り込む方?」
「僕のことをよく分かっていてくれて何よりだよ」

 スラッジは肩口にキスをしてくる。

「君とはまた濃厚にえっちしたいなあ。調査が終わるまではずっと一緒にいてくれるんだろ? 毎日やろう」
「君の体力は持つの?」
「本当にやってくれるんだ。嬉しいな。僕頑張るよ」
「調査を頑張れよ」

 流石に毎日なんてさせる気はない。昨日はたまたま、息抜きしてもいいかという気分になっただけだ。



◇◇◇



「ふふ、ふふふ」

 あれから二日、スラッジは街を出た時からずっと一人で笑っていた。ひたすらに気色が悪い。
 荷物を取るためにと薄暗い森を抜けてスラッジの自宅に戻ってきた。部屋を開けていたのは十日程。家に変わりは無かった。
 スラッジは鍵を開ける素振りもなく玄関の扉を開ける。

「まさか君、家にいない時も鍵を閉めてないの?」
「こんな所までやってくる窃盗犯なんていないよ。それに家の物を僕以外が持ち出したら燃えるようになってるから」
「……前に変な仕掛けのある家具なんて無いって言ってなかった?」
「君は真面目だね。人はその時の気分次第で適当な言葉を吐くんだよ」

 もうこいつの言葉なんて絶対信用するかと思いながら家に土足で上がった。
 スラッジは俺が最初に訪れた時にいた散らかった小汚い部屋に行くとそこで何かを探し始めた。

「取りに来た荷物って何?」
「定規」
「は?」

 スラッジは目当ての物を見付けたらしく鼻歌交じりに自分の足のサイズを測り始めた。

「実は今日記憶を覗いた被害者の中に、姿と声を覚えさせない魔法のかかりが甘かった人がいてね。犯人の特徴が一つだけ分かったんだ」
「なんでその場で言わないんだよ」
「調査については正確な情報だけ君に教えたいと思ってるんだ。えーと、26cm。うん、成長も退化もしてないね。ところで君は何cm?」
「……26」

 だからなんだと思っていたらスラッジは足を掴んで来る。

「まあ自己申告だと若干の誤差があるかも知れないから測ってみよう」
「ちょっと、おい、止めろ、この」

 バランスを崩してその場に倒れ込むとスラッジは意気揚々と靴を脱がせて長い定規を当ててくる。

「26cmとちょっと。少しだけ僕より大きいね。靴のサイズは26で大丈夫? 26.5ぐらいが良いんじゃないかい?」
「離せ」
「あ、ちょ、痛い」

 蹴りつけてからようやく足は開放された。

「急になんなんだよ」
「今日被害者の記憶を覗いた時に犯人の足跡が少し見えたんだ。靴の種類と足の大きさが分かれば大きなヒントになるだろ? 勿論まだ正確なサイズは分からないけれど、これから僕が見た場所の石畳をこの定規で測れば、そこから犯人の足の大きさが分かるよ。特徴的であればそれだけ容疑者が絞られる」
「……それは何よりだけど、定規を取りに来るためだけにわざわざ戻って来たの?」

 大した金額の物じゃないからそこら辺で買えば良いものを。

「実を言うとこれはついでなんだ」

 スラッジは手を差し伸べてくる。それに掴まって立ち上がった。

「ちょっと二階まで来てくれ」  

 連れられるまま二階へ上がる。部屋が二つのあって、一つは扉が開いていた。中の様子からするに物置らしい。
 スラッジは物置とは別の部屋の扉を開けた。

「……うわ」
「もっと目を輝かせて嬉しそうな反応をしてくれよ」

 部屋にあったのはベッドと、如何わしい物体。具体的に言うなら蝋燭とか縄、拘束具、性具の類。
 俺を中に入れるとスラッジは扉を閉めた。

「調査が進んだ訳だからさ、御褒美に、ね?」
「昨日もやった気がするんだけど」
「僕はご褒美がないと頑張れないタイプだから仕方ないね」

 明らかに俺はこれを使われる側だろう。こいつにはどうにも嗜虐思考がある。ただでさえしつこいのに、こっちが身動き出来ない状態にされたら何をされるか分かったものじゃない。

「街には明日戻ろう。足の大きさなんて一日じゃ変わらないからね」

 がちゃりと鍵をかける音がした。なんだ、玄関の鍵は掛けないくせに。逃がす気なんてないじゃないか。

「止めろって言ったら止めろよ?」
「出来るだけ善処するよ」

 当てにならない言葉だ。



◇◇◇



「スラッジ、もう、」

 背後から伸びてきた手に口を塞がれて言葉は遮られた。途端に息苦しくなって身体を捩る。
 ベッドの上で目隠しをされて、上半身を縛りあげられて、尻にもちんこにも何かを入れられた。後は何をされたっけと、思い出したいけれどどうにも思考が鈍い。何か、痛いことと熱いことがあった気がする。

「ん、ん゙ん……! ぅんんっ!」

 今は後ろ手で縛られてバックでスラッジから突かれていた。例に漏れずしつこくて、もうずっとこの体勢で犯されている。
 スラッジの荒い息遣いが聞こえる。こいつだってもう体力なんてないだろうに。

「んっ……」

 べろりと背中を舐められた。ぞわぞわとした感覚が広がる。

「君の中ね、凄くあったかいよ」

 熱いのは君の舌の方だ。何か言おうにも口は塞がれたままで、呻き声のような物しかあげられない。
 スラッジはひたすら前立腺をこねくり回す。ずっとそんなことをされたら射精してしまいそうになるのに、スラッジは俺のちんこの根本を紐で縛り上げていた。
 何も出せないまま揺さぶられていると限界なんてすぐに来る。もう止めてくれと言おうとしては、スラッジに口を塞がれていた。

 口を塞がれると息が苦しい。息をしようと首を振っても手はピッタリと口を覆ったまま。鼻で呼吸なんて、色々と垂れ流しているからまともに出来やしない。

「あっ……は、あ……!」

 もう無理だと思った瞬間に手は離れていった。解放された事に安堵しながら息を吸う。

「あ、ああっ、スラッ、ジぃ……!」
 
 その間もスラッジは容赦無く前立腺をこねくり回し、乳首を触ってくる。振り払おうと無意識に手を動かそうとするけれど、縛られているのだから当然抵抗になるはずも無い。
 止めろ、と言おうとすればまた口は塞がれた。もうこれで何度目かも分からない。もう限界で全てが無理だと思った先にもまだ続きがあるんだと何度も教えられて意識は朦朧としていた。

「んッ……ぐ、んんん゙……! んんーー……ッ!」
「あは。ね、今凄くしまったよ。気持ちいい? ねえ。パラス」

 首を縦だか横だかに振るとスラッジはまた笑った。身体の下に手を回され、何も出せない性器を扱き上げられる。

「ッふ、ッぅ……んんん゙ッッ!」

 その刺激に耐え切れず、足をばたつかせて暴れた。もう止めてくれと必死で訴えた。
 スラッジは淡々と足を押さえ込むとベルトのようなもので足の付け根と足首を繋いだ。おまけとばかりに猿轡を噛まされてから、体勢をひっくり返されて正常位でまた突き上げられる。
 
「んん゙、んっ……んぅっ、んゔゔぅ……!」

 余計に身体の自由を封じられて更に辛くなった。弄りやすい体勢にしたからかスラッジは執拗に亀頭を撫で回して、それから裏筋を責めてくる。

「んんんっ……! ん゙ーー……! んっ、ん゙っ……!」

 拘束が外れないかと、スラッジからしてみれば本当にささやかに暴れた。足を拘束しているベルトはびくともせず、腕を縛っている縄も解けはしない。余計に逃げられないと思い知らされただけだった。

「ちんちんびくびく震えてる。射精したい? 射精して気持ちよくなって、もう終わりにしたい?」
「ん゙ッ……う、うゔ……ッ!」
「うん、そっかそっか。でもまだ駄目」
「んうゔーーッ……!」

 もう体力も尽きてきていたけれど、徐々に追い詰められていく感覚が、そこまで嫌いな類のものではなくて、ある種の興奮めいた感情を持っていた。



◇◇◇



「素晴らしい朝だよ」
 
 外の森は薄暗く、部屋の中はなんとも言えない臭いが立ち込めていて清々しくはない。スラッジはまた腰が痛いと言って布団にくるまっていた。

「……今日は街に行くんだろ」
「君は動けるの?」
「……」

 言葉に詰まった。腰なんてそんな部分的な疲労感ではなくて、全身に凄まじい気だるさを感じていた。手首を見ればくっきりと縄の跡が残っている。

「足跡は逃げないよ。だってあるのは僕の頭の中だし」
「君の記憶力は当てに出来るの?」
「勿論だよ。僕は記憶力に関しては絶対的な自信があるんだ。昨日の君の姿は生涯忘れないよ」
「犯人の方を覚えろよ、犯人の方を」
「念写が出来れば君にも見せてあげられるのにね」
「……どっちを?」
「君の痴態」

 こいつの頭の中にはそれしかないのか。
 ベッドから蹴落としてやろうかとも思ったけれど、身体が付いて来なかったから大人しくベッドで寝転んだまま目を閉じた。



 家から出たのは昼と夕方の間頃だった。まだ身体はだるかったけれど、スラッジが外に出ると言ったから仕方がない。上からの命令はあの魔法使いが原因じゃないか見極めろという物だ。あいつは犯人では無いし、馬鹿馬鹿しい事この上ないけれど、それでも仕事なのだから目を離すわけにはいかない。

 スラッジが足跡を見たと言う場所に辿りついたのは夕日が沈みかけている時だった。オレンジ色に照らされた石畳に蹲ってスラッジは家から持ってきたらしいチョークで記憶の中の足跡を地面に描いている。

「石畳の境目のここが爪先で、形はこう……踵がこの辺り……あれ? どこかで見たような……」

 ぶつぶつと言いながら足跡を描きあげ、足跡に定規を当てている。計測を終えたらしいスラッジは何故か俺の足元を見つめてきた。

「ちょっと君の靴を貸してくれ」
「はあ?」

 なんで急に。聞くより前にスラッジは俺の靴を無理やり脱がそうとしだしたから、脱がされる前に脱いで渡した。
 スラッジが靴底を眺め、サイズを計測しているのを俺は片足立ちで見ていた。

「やっぱり」

 はい、と靴を返される。俺は靴を履き直した。

「何か分かったの?」
「うん。犯人は多分、兵士だよ。足跡が君の靴底と凄く似てる」
「……兵士が?」

 それが分かったのなら大きな進展だ。しかしスラッジは淡々としている。

「そんなに驚くことはないだろう。予想はしてたじゃないか。いつどこにいても怪しまれないし人に警戒されない立場で、暗躍するには持ってこい」

 なんて事ない事のように言う。

「にしても、せっかく張り切って定規を持ってきたのに、サイズの方はあんまり役に立たなかったなぁ」
「サイズはどれぐらいだったの?」
「多少誤差はあるだろうけど君と一緒ぐらいだ。ところで、君の足のサイズって、この国の男性の平均サイズと同じなんだ。つまり一番多いサイズ。個人を特定するには厳しい。犯人の足が極端に小さかったり、大きかったりしてくれれば話は早かったのだけれど。残念だ」

 スラッジは溜め息を吐いた。

「兵士はこの国に何千といる。もうちょっと絞りたかったなあ。思うような進展がないというのは腹立たしいね」

 それだけ絞り込めたのなら大きな成果の筈だけれど、スラッジは何故か気落ちしているようだった。

「せっかく犯人がミスをしてくれたのに。んん、それとも挑発だったのかな。どうせ分からないからこれくらい教えてあげるよって。そんな風に見下されているとしたらこの上なく不愉快だね」
「君が調べてる事を犯人が知ってるとは限らないだろ。城の兵士だって全員が君が調査してるって事を知らされてる訳じゃない」
「あれぐらい魔法が達者な相手なら僕が魔法を使った痕跡ぐらい気付くよ。痕跡はなるべく消してるけど、多分犯人ならある程度どんな魔法使ったかぐらいは分かる。僕が何をしているかなんてすぐにばれるよ。犯人は探されてるって、知ってるよ」

 スラッジは盛大に溜め息を付いた。

「兵士が犯人だとすると、同じ服装の人間が無数にいるって事だ。皆鍛えてるから体型も似通ってる。正直僕には見分けがつかない。犯人が顔を丸ごと隠し忘れるようなレベルのミスしてくれない限り、個人を特定出来る気がしない」
「……それを気にしてるからさっきから気落ちしてたの?」
「そうだよ。だって、そこまで致命的なミスをする筈が無い。ゆっくりするのは好きだけれど、起こらない事を待つほど気長じゃないよ」

 スラッジは眉尻を下げている。楽観主義なのだと思っていたけれど、そこまで馬鹿ではないらしい。

「さて、どうしようかな。犯人のミス待ちじゃここまでが限界だ。調査の仕方を変えなきゃいけない。もう一度家に帰ろうかな。昔勉強して今は忘れているような魔法が有効に使えるかも知れない」
「忘れてるって、君、記憶力は良いとかどうとか……ああ、やっぱり良い」

 こいつの自己申告なんて当てにならないんだった。


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