創作BL R-18短編集

とぶまえ

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恋人がやさしくて涙が出そう!

恋人に尿道を弄り回される話2

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 アナルセックスは怖い。あんなところにあんなものを入れるなんてとてもじゃないけれど出来ない。裂けてしまう。それに衛生面にだって不安がある。どうしても恐怖心は消えない。
 そう言ったら、恋人は仕方ないよと納得してくれた。

 納得してくれたと思ってたのに、恋人はアナルセックスの代わりに僕の縛り上げて尿道を弄り回すという暴挙に出た。

 あの時は散々だった。痛いし、痛いし、恋人は容赦してくれないし、全然抜いてくれないし。

 あれから数週間経った今日、彼はまた弄らせて欲しいと言ってきた。ベッドの上でもう寝ようとしていた僕は首を横に振った。

「あんな所、お尻の穴以上に物を入れる場所じゃないよ」
「楽しいのに」
「君だけだよ」

 恋人はしゅんとしている。何かわいいことをしているんだ。そんな顔をしたって僕は絆されたりなんかしない。

「本当に駄目?」
「駄目」

 恋人は更に表情をしゅんとさせた。彼は滅多にそんな顔なんてしないからなんだか罪悪感が湧いてくる。

「どうしても駄目?」
「駄目。痛いのは嫌なんだ」

 ここで押し切られたら終わりだ。毎回こんな会話をして流されるのが目に見えている。

「分かった」 

 彼は納得してくれたようだったから、僕はほっと息をついた。


◇◇◇


「慣れれば痛くなくなるよ」
「そもそも入れなければ全く痛くないんだけどなあ!?」

 恋人は再び僕の服を強引に脱がせてから椅子に縛り上げるという暴挙に出た。ぎちぎちに縛り上げられてしまったから、暴れても手先と足先をジタバタさせるだけになってしまう。抗議の声をあげても恋人は取り合ってもくれない。

「そのうち気持ちいいだけになるって。多分」
「多分ってなんだい多分って!」

 恋人はいそいそとローションとブジーを用意している。僕のいたいけな穴を弄るのがどうしてそんなに楽しみなんだ。趣味を疑う。

 ローションを纏わせたブジーが尿道口に押し当てられる。冷たさでぶるりと震えてしまった。

「ゔ……」

 つぷりとブジーの先端が中に入り込んでくる。痛みと圧迫感で声が漏れる。

「や゙っぱり、い゙、痛い゙」
「すぐ慣れるって」

 恋人はゆっくりと、でも確実に中に押し込んでいく。表情は楽しそうだ。何がそんなに楽しいんだ。
 どんどん入り込んでいくブジーの先端がとんと壁にぶち当たった。くりくりとそこを刺激されると、変な感覚が襲ってくる。前にも感じたこれは、気持ちよさだ。なんでかは知らないけれどそこを弄られると気持ちよくなる。

「っうぅ……んー……」

 身体をよじりたいのに縛り上げられているせいでそれが出来ない。

「気持ちいい?」

 恋人が笑顔で聞いてくる。気持ちいいけれど、素直に言うのが何となく癪だったからふるふると首を横に振る。

「そう」
「ッ、あ……!」

 ぎゅううと強くそこを押し潰されて大きな声が出てしまった。その反応を見て恋人は上機嫌そうに笑い、ぐりぐりとそこを弄る。ついでとばかりにちんちんも扱かれたらもう、気持ちよくて堪らなかった。

「うう……んぅ……っ、んんー……!」

 気持ちいいと射精感が湧いてくる。それと同時に、この前弄られた時に全然抜いてくれなくて射精させて貰えなかった記憶も蘇ってくる。あれは辛かった。中途半端に引き抜かれてから戻されるのが一番辛かった。

「う……ぬ、ぬいて……!」

 どうせ抜いてくれないと思いながらも口に出した。

「いいよ」
「……へ?」

 恋人はあっさりと返事をするとブジーを引き抜き始めた。そう経たないうちに、ずるりと尿道からブジーが抜け出る。せき止められていた先走りが溢れてくる。射精するには刺激が足りなくて精液は出て来なかった。
 射精できない事がもどかしくて動ける範囲でもじもじしていると、恋人は何かを取りだした。尿道ブジーよりも少し太い棒状のそれは黒くて、持ち手が付いている。

「何それ」
「尿道バイブ」
「い、入れるの?」
「当たり前だろ」
「やだ、やだって、やめてくれ。変なの入れないでくれ。僕の尿道は繊細なんだ」

 首をぶんぶんと横に振り、動ける範囲で暴れるけれど恋人は完全に無視してローションを纏わせたバイブを尿道へ躊躇無く突っ込んできた。

「ひう……!」

 ブジーよりも太いせいで圧迫感が強い。痛い痛いと言っても恋人は容赦なく奥へとバイブを進める。そして例の気持ちいいところへ先端が当たる。

「ぅ、あ……」

 軽く抜き差しされてとんとんとそこを弄られ小さく声が漏れる。

「んぅ……ッ抜いて」
「嫌」

 僕の懇願は一蹴されてしまい、それと同時にかちりとスイッチを押されてバイブが振動を始めた。

「っあ、ひぁッ…ん、う……や、止めて、とめて!」

 ヴヴヴと鈍い音と立てて振動するそれは、そこまで激しく動いてはいないようだったけれど、繊細な場所を弄くり回すのには強過ぎる刺激だった。

「うゔッ……ひぁあ……!これだめ、ぅあッ……!」
「結構気持ちよさそうだね」

 恋人はぎゅっとちんちんを掴んできた。そうすると振動が一層強くちんちん全体に伝わって来て、もう、駄目だった。全身が強ばり腰ががくがく震える。気持ちいい、けど、これは感じちゃいけない類の気持ちよさだ。変になりそうになる。

「あ、ぅ…ん゙うう……抜いてぇぇ……!」

 僕は鼻をすすりながら必死に訴えた。早く、早く抜いてくれないとちんちんが変になる。

「抜い、…ッえ、あっ…ああ゙……!」

 ふいに、バイブの振動が強くなった。ただでさえ限界なのにそんな事をされたら僕は耐えきれなかった。

「や、あ゙っ…あ、ッあ、~~ーーー!」

 快感が弾けて頭が真っ白になる。それで終わればまだ良かったのだけれど、振動を続けるバイブのせいで頭が真っ白になったまま戻ってこられない。

「や゙ああッ…だめ、ぬい゙て、今むり……! おねが、止めて……!」

 恋人は楽しげに笑いながら僕の様子を見ている。止めてくれる気配なんて全くない。

「振動もっと強くしようか?」
「酷い、ひどいぃ……別れる……」
「いいよ」
「やだ、絶対別れない」

 恋人は笑顔のままスイッチを弄る。すると振動が益々激しくなった。

「んゔゔゔ……やあ、ああ゙っ……!」

 気持ち良すぎて息が上手く吸えない。追い討ちをかけるように恋人は指先でローションと先走りで濡れた尿道口を弄ってくる。そこは、そこは敏感だから駄目。
 気が付けば目からは涙がこぼれ落ちていた。何なんだ。恋人が泣いてたら普通容赦してくれるだろう。

「うゔ…ん゙ぅ゙ぅ゙ッ……!」

 恋人はゆっくりバイブを引き抜き始めた。途中まで抜いて、また奥へと戻す。やめて、本当にそれ、駄目だから。精液が押し戻される耐え難い感覚に僕はぐすぐすと泣きながら首を横に振った。恋人はじっと僕の表情を見つめる。

「君って、そういう顔してる時が一番かわいいよ」

 何やら最悪なことを言っている。僕は笑ってる時が一番かわいいに決まってるだろ。

「ッぅ、あ゙…やめて、それいや……!」

 最悪な恋人は僕の嫌がることを率先してやりたいようで、途中まで抜いてはまた戻すのを繰り返す。

「ん゙~~ーー……ッ! や゙、めて……! おねがいだから……! ひああ゙ッ……!」
「これ、もっと振動強く出来るんだけど、していい?」
「いい訳ないだろ……!」
「するね」

 恋人が全然話を聞いてくれない。
 カチリという、今の僕にとっては非常に嫌な音と共にバイブが激しく振動し始める。あまりにも強い刺激に縛られた身体が仰け反りそうになる。けれど、ぎちぎちに縛られているから出来ない。快感を逃がす場所がなくて辛い。

「あ゙ーー……! や、だ…ッやああ゙あ゙……! ~~ーーー!」

 また頭が真っ白になる。イッている最中にも過激しい振動が中を掻き回してきて僕は半狂乱になって首を横に振った。

「どめて…! もぉむり、もうやだ……! ああ゙あ゙ッ……! とめてぇぇ……!」
「充電切れたら抜いてあげる」
「ひぅ゙…やだ、や゙ああッ……!」

 恋人は尿道から漏れ出たローションを塗り広げながらちんちんを扱きあげる。中からの刺激でいっぱいいっぱいなのにそんな事をされたら耐えきれない。

「んうゔ……! ッああ゙、~~ーーッ! やめで、おねがいだからぁ……!」
「充電切れたらやめるって」
「むり、っだめ、イく、んぅ゙ゔゔッ!」

 為す術なくイッてしまいまともに動けない身体ががくがくと震える。当然バイブは振動をやめないし、恋人も手をとめない。イッた快感が抜け切らないうちにまた絶頂を迎えてしまいまともに呼吸が出来なかった。

「おねが…休まぜで……! ッんん゙ーー……! あ゙ーー…ッ!」 

 気持ち良さも過ぎてしまえば拷問と同じだ。感じるのが辛くて仕方がない。

「もうやだぁぁ……」

 泣いても恋人はやめてくれない。本当に、最悪だ。

 その後、抜いてくれたのは本当に充電が切れてからだった。


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