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敵の強さ
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「――がっ!」
バックステップで左腕に刺さった剣を引き抜いたレイは八京との距離をとった。その左腕からは血が滴り落ちている。
「レイ!!」
「君がナオキ君に言ったこと、そっくりそのまま君に送るよ。戦いの最中は全力で相手を倒すことだけを考えなきゃね。お陰で君の左腕は使えなくなった」
「――まったくだ。言った本人がこうだ。恥ずかしくて嫌になる」
レイは左腕に上着を切った布を巻き付けて止血をした。その間、八京は剣を構え、動かずにいる。
「……随分と優しいんだな。追撃をするチャンスだったんじゃないか?」
「そうかもね。でも僕が突っ込んでたら君、何かやってきそうだったから」
「どうだか。まぁお陰で止血が出来た」
レイは左腕を回してみせたが、痛みで顔を歪めた。どうやら八京の言う通り、左腕は使い物にならなさそうだ。
「ナオキ。俺だってこのザマだ! 戦いに集中しなきゃいけねぇ。相手を倒す事だけを考えろ」
「でも……」
「なぁナオキ。お前の相手はそんなに弱いのか!?」
「何言ってるんだ。そんなことないからこんなに苦労してるんだろ」
「そうだろ? 目の前の相手はお前が苦戦するほど強い。ならお前の攻撃でそう簡単にくたばる訳ない。そう思わないか?」
「それは……そうだけど」
「だろ? なら相手を信じろ。大丈夫。相手はそう簡単に死んでくれない」
倒すべき相手を信じろ――何ともおかしなことを言うヤツだ。
「僕も同感だ。ジュダさんはそう簡単にやられはしない。ジュダさんの強さは本物だからね」
八京がナオキに言った。ナオキの敵なのか味方なのか、八京は不思議な男だった。
「おいおい八京まで。私はどうすればいいんだ? まったく……ナオキ君。まぁ二人が言ってることは間違ってない。私は強いし君になんか殺されてやらん。私を倒す気があるなら向かってきたらどうだ? もっとも、私は君を倒すつもりだがね」
「ジュダさん……」
「相手が本気で来てるんだ。君も本気で挑まなきゃ相手に失礼だろ?」
師匠にも仲間にも、挙句には自分の相手にもこんなこと言われて『でも』だとか『だって』だとか言えるはずも無い。ナオキの心の中で新たな覚悟が決まった。
「……ジュダさん。すいません。オレ、全力で挑みます。どうか死なないでください」
「ふっ。倒すべき相手に死なないでなんて頼むヤツは君くらいだ。なら素直に君がやられてくれればいいだけの話なんだが?」
「それは出来ません。レイの妹を助けると決めたから。そのためにはジュダさん。アナタを倒します」
「いい眼だ。少しハッパをかけすぎたかな」
「いきます」
今まで防戦一方だったナオキだったが、攻めに転じた。ジュダはナオキの攻撃を躱し、再び攻撃を繰り出す。
「ヤレヤレ。俺の相棒は手がかかる……アンタもそう思ってんだろ?」
「まぁね。でも彼の真っ直ぐな気持ちは応援したくなる」
「同感だ。じゃあナオキに免じて妹を開放してくれないか?」
「申し訳ないがそれは出来ない。僕個人としては何とかしてやりたいが、僕にも色々事情があってね」
「事情ね……そいつは残念だ。じゃあこっちもボチボチ再開しますか」
「右腕一本でかい?」
「ハンデだよ。俺は天才だからな」
レイの額からは汗がにじみ出ていた。やせ我慢なのは八京にも分かった。
「手は抜かないよ?」
「そいつは残念。まぁ天才の俺なら何とかするけどね」
レイは自ら八京に向っていった。左腕は使えないが、鋭い剣捌きで八京を圧倒している。
レイたちの隣では変わらずナオキとジュダの攻防が繰り広げられた。先ほどと違うのはナオキがジュダと互角の戦闘をしていたことだ。いや、正確にはナオキがジュダを上回っている。
「おい、ほんの一か月前まで剣なんて握ったこと無かったんだろ? 私と同等以上なんていくら何でもデタラメ過ぎる……」
「デタラメでもなんでも構いません。オレはオレの目的のために戦うだけです」
「……さっきまでとはエライ違いだな。今更ながらさっき君を倒しておくんだったよ」
そう言いながらもジュダには余裕があった。どこからその余裕が来るのかわからないが、ナオキにはそれがどこか不気味で肝心の一撃を決めきれずにいた。
そんな中、ナオキの剣がジュダの剣を弾き飛ばした。
――ここだ!――
すかさずナオキはジュダの左肩目掛けて剣を突き出した。その時だった。ジュダは左手をナオキの剣先に突き出した。思わずナオキは剣の勢いを緩めた。だが、剣は止まらずジュダの左手に吸い込まれていく。剣が八割ほど左手を貫いたとき、剣は止まった。
「――まだ甘いな」
ジュダは左手を捻った。その反動でナオキは持っていた剣ごと身体を捻じった。その隙を付いてジュダはナオキの頭目掛けて剣を振りかざした。
ザッ!
ジュダの剣が地面に突き刺さる。寸でのところでナオキは躱すことに成功した。
「アレを避けるか……ナオキ君、君には驚かされる。だが……」
ナオキの左瞼から血が滴り落ちている。ジュダの一撃を完全に躱し切れていなかったのだ。血は止めどなく流れ、ナオキの左目に入る。
「うっ……」
思わず左目を拭うがそれでも流れる血は止められず、ナオキの左目に入り、視界を奪っていく。
「勝負あったな」
ジュダはナオキの頭部目掛けて右蹴りを見舞った。ナオキはジュダの攻撃が見えず、その蹴りをモロに受け地面に倒れこんだ。
「ナオキ!」
「ナオキ君!」
レイと八京が同時に叫ぶ。その声に反応し、ナオキは何とか起き上がる。
「今のはかなり本気だったんだけどな。本当に君たちリスタはタフで強い。敵に回すと厄介極まりないな」
ジュダはヤレヤレといった素振りをみせた。
対してナオキは先ほどの蹴りで上手く立つことが出来なかった。
痛ぇ……それに気持ち悪い……な、なんだ今の……見えないとこから攻撃を受けたぞ……クソ! ズルすぎるだろ
「ナオキ君、卑怯だなんて思うなよ」
ギクッ
ナオキの心の中を見透かしたようにジュダは言う。
「これは立派な戦術だ。どうやら私と君の剣の腕では君に分がある。だが私には君には無い経験がある。その経験を使って勝負に勝つ。それは戦場において至極当然のことだよ。ズルでも卑怯でも勝てなければ意味は無いのさ」
――チッ
悔しいがナオキは言い返せなかった。ジュダの言っていることは間違いなく正論だ。どんなに綺麗ごとを言っても負けてしまっては何も叶わない。そんなものは敗者の戯言だ。だったらナオキのやることは一つ。
――ジュダに勝つ――
この状況下、困難なことだろう。だがジュダに勝たなければナオキに先は無い。更にレイとヴェルニカの未来も最悪なものになってしまう。
やるしかなかった。
幸いにもジュダが話していたお陰で時間を稼ぐことが出来、ボヤけていた視界も幾分マシになった。だが、相変わらず左目は使い物にならない。
どうやったらジュダさんに勝てる? 考えろ。ジュダさんが言うようにズルでも卑怯でも勝たなけりゃ意味が無い
ジュダの蹴りを受けた頭がズキズキ痛み、斬られた左瞼は熱を帯びている。そんな中ナオキは考え、ジュダを見た。
そう言えばジュダが何故追加の攻撃をせずに喋っていたのだろう。
ナオキが動けない今がチャンスのはずだ。
いや違う。追撃が出来なかった?
ナオキがジュダの剣を弾き返した。もしかしたらその時、右手を負傷したのではないか? 例えば手首。そして、ナオキの突きを咄嗟に左手で受けて負傷した。おそらく、その後の一撃は渾身のものだったはずだ。だが、それは掠っただけだ。これも右腕に異変がることで上手く剣が触れなかったからだと考えると納得がいく。そして、剣が触れないので仕方なく蹴りを繰り出した。そう考えると全ての辻褄が合った。
バックステップで左腕に刺さった剣を引き抜いたレイは八京との距離をとった。その左腕からは血が滴り落ちている。
「レイ!!」
「君がナオキ君に言ったこと、そっくりそのまま君に送るよ。戦いの最中は全力で相手を倒すことだけを考えなきゃね。お陰で君の左腕は使えなくなった」
「――まったくだ。言った本人がこうだ。恥ずかしくて嫌になる」
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「……随分と優しいんだな。追撃をするチャンスだったんじゃないか?」
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「どうだか。まぁお陰で止血が出来た」
レイは左腕を回してみせたが、痛みで顔を歪めた。どうやら八京の言う通り、左腕は使い物にならなさそうだ。
「ナオキ。俺だってこのザマだ! 戦いに集中しなきゃいけねぇ。相手を倒す事だけを考えろ」
「でも……」
「なぁナオキ。お前の相手はそんなに弱いのか!?」
「何言ってるんだ。そんなことないからこんなに苦労してるんだろ」
「そうだろ? 目の前の相手はお前が苦戦するほど強い。ならお前の攻撃でそう簡単にくたばる訳ない。そう思わないか?」
「それは……そうだけど」
「だろ? なら相手を信じろ。大丈夫。相手はそう簡単に死んでくれない」
倒すべき相手を信じろ――何ともおかしなことを言うヤツだ。
「僕も同感だ。ジュダさんはそう簡単にやられはしない。ジュダさんの強さは本物だからね」
八京がナオキに言った。ナオキの敵なのか味方なのか、八京は不思議な男だった。
「おいおい八京まで。私はどうすればいいんだ? まったく……ナオキ君。まぁ二人が言ってることは間違ってない。私は強いし君になんか殺されてやらん。私を倒す気があるなら向かってきたらどうだ? もっとも、私は君を倒すつもりだがね」
「ジュダさん……」
「相手が本気で来てるんだ。君も本気で挑まなきゃ相手に失礼だろ?」
師匠にも仲間にも、挙句には自分の相手にもこんなこと言われて『でも』だとか『だって』だとか言えるはずも無い。ナオキの心の中で新たな覚悟が決まった。
「……ジュダさん。すいません。オレ、全力で挑みます。どうか死なないでください」
「ふっ。倒すべき相手に死なないでなんて頼むヤツは君くらいだ。なら素直に君がやられてくれればいいだけの話なんだが?」
「それは出来ません。レイの妹を助けると決めたから。そのためにはジュダさん。アナタを倒します」
「いい眼だ。少しハッパをかけすぎたかな」
「いきます」
今まで防戦一方だったナオキだったが、攻めに転じた。ジュダはナオキの攻撃を躱し、再び攻撃を繰り出す。
「ヤレヤレ。俺の相棒は手がかかる……アンタもそう思ってんだろ?」
「まぁね。でも彼の真っ直ぐな気持ちは応援したくなる」
「同感だ。じゃあナオキに免じて妹を開放してくれないか?」
「申し訳ないがそれは出来ない。僕個人としては何とかしてやりたいが、僕にも色々事情があってね」
「事情ね……そいつは残念だ。じゃあこっちもボチボチ再開しますか」
「右腕一本でかい?」
「ハンデだよ。俺は天才だからな」
レイの額からは汗がにじみ出ていた。やせ我慢なのは八京にも分かった。
「手は抜かないよ?」
「そいつは残念。まぁ天才の俺なら何とかするけどね」
レイは自ら八京に向っていった。左腕は使えないが、鋭い剣捌きで八京を圧倒している。
レイたちの隣では変わらずナオキとジュダの攻防が繰り広げられた。先ほどと違うのはナオキがジュダと互角の戦闘をしていたことだ。いや、正確にはナオキがジュダを上回っている。
「おい、ほんの一か月前まで剣なんて握ったこと無かったんだろ? 私と同等以上なんていくら何でもデタラメ過ぎる……」
「デタラメでもなんでも構いません。オレはオレの目的のために戦うだけです」
「……さっきまでとはエライ違いだな。今更ながらさっき君を倒しておくんだったよ」
そう言いながらもジュダには余裕があった。どこからその余裕が来るのかわからないが、ナオキにはそれがどこか不気味で肝心の一撃を決めきれずにいた。
そんな中、ナオキの剣がジュダの剣を弾き飛ばした。
――ここだ!――
すかさずナオキはジュダの左肩目掛けて剣を突き出した。その時だった。ジュダは左手をナオキの剣先に突き出した。思わずナオキは剣の勢いを緩めた。だが、剣は止まらずジュダの左手に吸い込まれていく。剣が八割ほど左手を貫いたとき、剣は止まった。
「――まだ甘いな」
ジュダは左手を捻った。その反動でナオキは持っていた剣ごと身体を捻じった。その隙を付いてジュダはナオキの頭目掛けて剣を振りかざした。
ザッ!
ジュダの剣が地面に突き刺さる。寸でのところでナオキは躱すことに成功した。
「アレを避けるか……ナオキ君、君には驚かされる。だが……」
ナオキの左瞼から血が滴り落ちている。ジュダの一撃を完全に躱し切れていなかったのだ。血は止めどなく流れ、ナオキの左目に入る。
「うっ……」
思わず左目を拭うがそれでも流れる血は止められず、ナオキの左目に入り、視界を奪っていく。
「勝負あったな」
ジュダはナオキの頭部目掛けて右蹴りを見舞った。ナオキはジュダの攻撃が見えず、その蹴りをモロに受け地面に倒れこんだ。
「ナオキ!」
「ナオキ君!」
レイと八京が同時に叫ぶ。その声に反応し、ナオキは何とか起き上がる。
「今のはかなり本気だったんだけどな。本当に君たちリスタはタフで強い。敵に回すと厄介極まりないな」
ジュダはヤレヤレといった素振りをみせた。
対してナオキは先ほどの蹴りで上手く立つことが出来なかった。
痛ぇ……それに気持ち悪い……な、なんだ今の……見えないとこから攻撃を受けたぞ……クソ! ズルすぎるだろ
「ナオキ君、卑怯だなんて思うなよ」
ギクッ
ナオキの心の中を見透かしたようにジュダは言う。
「これは立派な戦術だ。どうやら私と君の剣の腕では君に分がある。だが私には君には無い経験がある。その経験を使って勝負に勝つ。それは戦場において至極当然のことだよ。ズルでも卑怯でも勝てなければ意味は無いのさ」
――チッ
悔しいがナオキは言い返せなかった。ジュダの言っていることは間違いなく正論だ。どんなに綺麗ごとを言っても負けてしまっては何も叶わない。そんなものは敗者の戯言だ。だったらナオキのやることは一つ。
――ジュダに勝つ――
この状況下、困難なことだろう。だがジュダに勝たなければナオキに先は無い。更にレイとヴェルニカの未来も最悪なものになってしまう。
やるしかなかった。
幸いにもジュダが話していたお陰で時間を稼ぐことが出来、ボヤけていた視界も幾分マシになった。だが、相変わらず左目は使い物にならない。
どうやったらジュダさんに勝てる? 考えろ。ジュダさんが言うようにズルでも卑怯でも勝たなけりゃ意味が無い
ジュダの蹴りを受けた頭がズキズキ痛み、斬られた左瞼は熱を帯びている。そんな中ナオキは考え、ジュダを見た。
そう言えばジュダが何故追加の攻撃をせずに喋っていたのだろう。
ナオキが動けない今がチャンスのはずだ。
いや違う。追撃が出来なかった?
ナオキがジュダの剣を弾き返した。もしかしたらその時、右手を負傷したのではないか? 例えば手首。そして、ナオキの突きを咄嗟に左手で受けて負傷した。おそらく、その後の一撃は渾身のものだったはずだ。だが、それは掠っただけだ。これも右腕に異変がることで上手く剣が触れなかったからだと考えると納得がいく。そして、剣が触れないので仕方なく蹴りを繰り出した。そう考えると全ての辻褄が合った。
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