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奴隷の少女
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「ふ~。美味かったぁ。八京さん。あそこの料理どれも絶品でしたね。ついつい食べ過ぎちゃいましたよ」
今まで城の中で食べていた料理も中々だったが、先ほどの店の料理はどれもホントに美味かった。確かにナオキ達のいた世界とは味付けが違うが、独特の香辛料が使われている。それが肉や野菜の味を上手く引き立てていた。
「まぁ、八京さんが勧めるお店だけあって、味は悪く無かったわね。でももう少し店内が綺麗だったら良かったのに……」
口ではそう言っているが明日香も満足気だ。すっかり機嫌は直っている。
「わ、私はパンもお、美味しかったです。た、確かに少し硬めだけど、や、焼き立てで、小麦の香りがして、し、シンプルだけどそ、そこがまた良かったです。そ、それにお土産のパンもこ、こんなに買って頂いて……」
ルカは両手で紙袋を抱えていた。中には先ほど食べていたパンが入っている。紙袋からはパンの香ばしい香りがかすかに香っている。
「テントに帰ったらみんなで食べよう」
当然パンは八京が買ったものだ。ナオキ達が喜んで食べていたので、お土産として購入したのだ。
「みんなに気に入ってもらえて良かったよ。僕も何回か通ってるけど、あそこは間違いないよね」
八京もナオキ達の反応を見て満足気だった。
「実はあの店は大和たちに教えてもらったんだ。あの二人、遠征に行くたびにいろいろ食べ歩いているみたいでね。僕が遠征に行く前は事前に教えてもらってるんだよ」
「そうだったんですか。確かに大和さんたち、そういうの好きそうですね」
「そうなんだよ。何気にあの二人、この世界を楽しんでるんだよね」
「じゃあ私、清太郎のおススメのお店に行ったの!? 確かに美味しかったけど、なんか複雑な気分だわ」
おどけた様子で明日香は清太郎の名前を口にした。
「明日香さん。そんなこと言ったら清太郎が可哀そうだよ。でも今頃清太郎くしゃみでもしてるかもね」
「え~? 大丈夫ですよ。清太郎のヤツ鈍いから気付いてませんよ。それより八京さん、次はどんなお店に行くんですか? 私、デザートが食べたいなぁ」
八京の腕に抱き付いた明日香が嬉しそうに言う。
「明日香。まだ食うのかよ!? さっきたらふく食ったろ?」
「なによ。デザートは別腹! それに私達はナオキみたいに馬鹿みたいに食べてないし、ね? ルカちゃん?」
「え? は、はい。わ、私もまだ少しならた、食べられます」
少し照れながらルカが言った。
ルカちゃんもか……ウチの女子たちの食欲は一体……
「デザートかぁ……じゃあ次はスウィーツの美味しいお店に行ってみよう」
「やったぁ! 八京さん、早く行きましょう!」
はしゃぐ明日香が八京を引っ張る。
まったく……異世界で魔物退治をさせられるために呼ばれたのに、これじゃあどこかの国に旅行へ来たみたいだな……
だがこんなに楽しい思いをしたのはいつぶりだったか……ナオキはこの時間がいつまでも続いてほしいと思っていた。そんな時――
ガシャン!!
少し離れたところで何かを倒す音がした。その音の直後――
「このグズ何やってんだ!!」
男の低い怒鳴り声が響いた。
驚いたナオキ達はお互い顔を見合わせる。
「毎度毎度同じようなことやりやがって! 何度言われりゃぁわかるんだ!」
尚も怒鳴り声は聞こえる。
ナオキ達は声のした方へ走った。
目の前の道を曲がった先には開けた庭が広がっている。個人の所有地だろう、周りは木の柵があり、庭の中ほどに家が建っていた。
声はその家の前からだ。
ナオキ達が目にしたのは小太りな中年の男が少女に罵声を浴びせながら暴力を振るっている姿だった。男は少女の胸倉を掴み何度も何度も顔を殴っていた。
「ひ、酷い……」
ショックでルカは立ちすくんだ。
ナオキもその暴力を目の当たりにして動けずにいた。
「ちょっとアンタ辞めなさ――」
男を止めに走ろうとした明日香を八京は咄嗟に止めた。
「ちょっと八京さん? 離してよ!」
八京の制止を振りほどこうとする明日香を八京は尚も止めた。
「行っちゃ駄目だ!」
「何でよ!? あの子殴られてるのよ! はやく助けないと!!」
明日香は必死で振りほどこうとするがビクともしない。明日香の力では八京には敵わなかった。
「僕たちがあの人を止めちゃダメなんだ」
「分かんないわよ! 八京さん。どうしてなの!?」
「あの娘は……奴隷だ……」
奴隷と口にした八京の表情はとても苦しく、悲しく、そして辛そうだった。
「ど、奴隷……?」
ナオキはやっとの思いで声を出した。
「あぁ……あの人はこの町の町長だ。そしてあの少女は町長に買われた奴隷の娘なんだ。この世界では、主人は自分の奴隷に対していかなる行為も容認されている。たとえそれがどんなに酷い行為でも……」
「そんな……」
明日香は言いながらも八京に抵抗をしている。しかし、その行為は先ほどまでとは違い、力の無いものだった。
「明日香さんが助けたい気持ちは痛いほどわかる。僕だって同じ気持ちだ。出来れば僕がいって彼女を救いたい」
「じゃあ……」
明日香の声はか細かった。
「でも駄目なんだ!」
八京は叫ぶように言葉を吐き出した。
「この世界では主人が奴隷へ行う行為を第三者が止めることは罪になる。特に、僕たちリスターターがそれを行ったら更に罪が重くなる。明日香さん……ここはジッと耐えてくれ……お願いだ」
八京の声は震えていた。明日香を制止しているが実は、八京自身も必死に耐えていた。
「だ、だって……あの子、あんなに殴られてるのよ……止めてあげないと……ねぇ八京さん、奴隷だからってあんなこと許されていいわけないよ……助けてあげなきゃ……死んじゃうよ……」
明日香は涙を流していた。もはや八京へ抵抗することは無い。
「それでも堪えるんだ。あんなことが許されていいはずがない。でもそれがこの世界の掟なんだ。今の僕たちにはどうすることも出来ないんだよ」
明日香は崩れるように座り込んでいた。そして八京も涙が流している――
今まで城の中で食べていた料理も中々だったが、先ほどの店の料理はどれもホントに美味かった。確かにナオキ達のいた世界とは味付けが違うが、独特の香辛料が使われている。それが肉や野菜の味を上手く引き立てていた。
「まぁ、八京さんが勧めるお店だけあって、味は悪く無かったわね。でももう少し店内が綺麗だったら良かったのに……」
口ではそう言っているが明日香も満足気だ。すっかり機嫌は直っている。
「わ、私はパンもお、美味しかったです。た、確かに少し硬めだけど、や、焼き立てで、小麦の香りがして、し、シンプルだけどそ、そこがまた良かったです。そ、それにお土産のパンもこ、こんなに買って頂いて……」
ルカは両手で紙袋を抱えていた。中には先ほど食べていたパンが入っている。紙袋からはパンの香ばしい香りがかすかに香っている。
「テントに帰ったらみんなで食べよう」
当然パンは八京が買ったものだ。ナオキ達が喜んで食べていたので、お土産として購入したのだ。
「みんなに気に入ってもらえて良かったよ。僕も何回か通ってるけど、あそこは間違いないよね」
八京もナオキ達の反応を見て満足気だった。
「実はあの店は大和たちに教えてもらったんだ。あの二人、遠征に行くたびにいろいろ食べ歩いているみたいでね。僕が遠征に行く前は事前に教えてもらってるんだよ」
「そうだったんですか。確かに大和さんたち、そういうの好きそうですね」
「そうなんだよ。何気にあの二人、この世界を楽しんでるんだよね」
「じゃあ私、清太郎のおススメのお店に行ったの!? 確かに美味しかったけど、なんか複雑な気分だわ」
おどけた様子で明日香は清太郎の名前を口にした。
「明日香さん。そんなこと言ったら清太郎が可哀そうだよ。でも今頃清太郎くしゃみでもしてるかもね」
「え~? 大丈夫ですよ。清太郎のヤツ鈍いから気付いてませんよ。それより八京さん、次はどんなお店に行くんですか? 私、デザートが食べたいなぁ」
八京の腕に抱き付いた明日香が嬉しそうに言う。
「明日香。まだ食うのかよ!? さっきたらふく食ったろ?」
「なによ。デザートは別腹! それに私達はナオキみたいに馬鹿みたいに食べてないし、ね? ルカちゃん?」
「え? は、はい。わ、私もまだ少しならた、食べられます」
少し照れながらルカが言った。
ルカちゃんもか……ウチの女子たちの食欲は一体……
「デザートかぁ……じゃあ次はスウィーツの美味しいお店に行ってみよう」
「やったぁ! 八京さん、早く行きましょう!」
はしゃぐ明日香が八京を引っ張る。
まったく……異世界で魔物退治をさせられるために呼ばれたのに、これじゃあどこかの国に旅行へ来たみたいだな……
だがこんなに楽しい思いをしたのはいつぶりだったか……ナオキはこの時間がいつまでも続いてほしいと思っていた。そんな時――
ガシャン!!
少し離れたところで何かを倒す音がした。その音の直後――
「このグズ何やってんだ!!」
男の低い怒鳴り声が響いた。
驚いたナオキ達はお互い顔を見合わせる。
「毎度毎度同じようなことやりやがって! 何度言われりゃぁわかるんだ!」
尚も怒鳴り声は聞こえる。
ナオキ達は声のした方へ走った。
目の前の道を曲がった先には開けた庭が広がっている。個人の所有地だろう、周りは木の柵があり、庭の中ほどに家が建っていた。
声はその家の前からだ。
ナオキ達が目にしたのは小太りな中年の男が少女に罵声を浴びせながら暴力を振るっている姿だった。男は少女の胸倉を掴み何度も何度も顔を殴っていた。
「ひ、酷い……」
ショックでルカは立ちすくんだ。
ナオキもその暴力を目の当たりにして動けずにいた。
「ちょっとアンタ辞めなさ――」
男を止めに走ろうとした明日香を八京は咄嗟に止めた。
「ちょっと八京さん? 離してよ!」
八京の制止を振りほどこうとする明日香を八京は尚も止めた。
「行っちゃ駄目だ!」
「何でよ!? あの子殴られてるのよ! はやく助けないと!!」
明日香は必死で振りほどこうとするがビクともしない。明日香の力では八京には敵わなかった。
「僕たちがあの人を止めちゃダメなんだ」
「分かんないわよ! 八京さん。どうしてなの!?」
「あの娘は……奴隷だ……」
奴隷と口にした八京の表情はとても苦しく、悲しく、そして辛そうだった。
「ど、奴隷……?」
ナオキはやっとの思いで声を出した。
「あぁ……あの人はこの町の町長だ。そしてあの少女は町長に買われた奴隷の娘なんだ。この世界では、主人は自分の奴隷に対していかなる行為も容認されている。たとえそれがどんなに酷い行為でも……」
「そんな……」
明日香は言いながらも八京に抵抗をしている。しかし、その行為は先ほどまでとは違い、力の無いものだった。
「明日香さんが助けたい気持ちは痛いほどわかる。僕だって同じ気持ちだ。出来れば僕がいって彼女を救いたい」
「じゃあ……」
明日香の声はか細かった。
「でも駄目なんだ!」
八京は叫ぶように言葉を吐き出した。
「この世界では主人が奴隷へ行う行為を第三者が止めることは罪になる。特に、僕たちリスターターがそれを行ったら更に罪が重くなる。明日香さん……ここはジッと耐えてくれ……お願いだ」
八京の声は震えていた。明日香を制止しているが実は、八京自身も必死に耐えていた。
「だ、だって……あの子、あんなに殴られてるのよ……止めてあげないと……ねぇ八京さん、奴隷だからってあんなこと許されていいわけないよ……助けてあげなきゃ……死んじゃうよ……」
明日香は涙を流していた。もはや八京へ抵抗することは無い。
「それでも堪えるんだ。あんなことが許されていいはずがない。でもそれがこの世界の掟なんだ。今の僕たちにはどうすることも出来ないんだよ」
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