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第3章
第277話 報酬受け取り手続き
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「そもそも、俺達はどこかから依頼を受けて行動してたわけじゃないから。討伐に協力はしたので冒険者ギルドでは支払ってくれるらしいですけど。」
「いやいや、雪の壁は依頼されて設置していたじゃないか。シャインと合同だったからね。」
そう言えば、南門近くに雪の壁を設置してくれって頼まれたりはしたんだったっけ。
どこまで依頼で何処までが自主的かって考えると、ややこしい。
ドルートルさんは、シャインさんと合同で実施した分については手続きが一緒だから、やっておくと言い出した。
シャインさんと二人でやった作業だからシャインさん一人分を手続きするより簡単らしい。確かに、雪の壁設置分の半分は商業ギルドで支払い、もう一人分は冒険者ギルドでっていうのもややこしいのだろう。
商業ギルドで支払った分については、ちゃんと冒険者ギルドに伝えておいてくれるそうだ。
そうなると、冒険者ギルドからの支払いは、単純にアイスワーム討伐のところだけになるんだろうか。
イーモ隊はどうなるんだろう。まあ、副ギルド長の様子だとちゃんと支払ってくれそうだったよね。
「そういえば、馬車隊の出発は何時になりそうですか?」
報酬の話になってしまったが、出発予定の事も聞かなければと、思い出して尋ねてみた。
「夕方までに街道の安全が確認されれば明日の朝出発となる予定だよ。」
余程の事がない限りは、明日の朝出発する予定らしい。
「それじゃあ、冒険者ギルドへの手続きも今日中にやっておかないといけないですね。‥‥他の馬車隊も同じくらいの出発ですかね。」
気になったのは、ラドロやロアン君達のように馬車隊では護衛依頼として同行していて、街では冒険者としてガッツリ協力していた人達の事だ。
彼らも明日の朝出発となるなら、今日中に報酬受け取りの手続きをしておいた方が良いのだろう。
討伐を終えたばかりだけど、ちょっと忙しいぞ。
ドルートルさんに勧められた通り、雪の壁設置分の報酬受け取りの手続きを商業ギルドで済ませてから、冒険者ギルドに向かった。
冒険者ギルド周辺は、人でごった返していた。
討伐したアイスワームの牙が見たいとか、金級冒険者の姿をみたいだとかで集まって来ている人達が多い。
それと、緊張から解放されてはしゃいでいるような冒険者も多数。
今日中に手続きをしておく必要がなければ、出直すところだ。
冒険者ギルドの建物内に入ると、ホール内は外同様に混んでいたが、窓口の前は思ったより、人がいなかった。
てっきり報酬を求めるが殺到しているのかと思っていた。
「まだ騒いでいるみたいですよ。大半は飲んだくれたりして、手続きに来るのは明日以降でしょうね。」
窓口に居たフレイヤさんに、他の冒険者達はもう手続きを終えたのかと訊いて見たら、そう言って曖昧な笑みを浮かべた。
微妙な微笑みだなと思ったら、ギルドでも振る舞い酒をしたり屋台を呼んだりしているので、お祭り騒ぎの原因を作っている側のようだ。
「馬車隊の護衛依頼途中の人達は、明日出発になりそうだから、手続きは早い方が良さそうなんだけど。」
「あら、そうなんですね。明日の朝は混みそうですね。」
冒険者ギルド側は、基本、冒険者達が手続きに来るのを待つというスタンスだから、「明日出発なら今日手続きしておけ」なんて一人一人に告げて行くことはしなさそうだ。
後でラドロ達とロアン君達に、今日中の手続きをオススメしておこう。
フレイヤさんに、副ギルド長が報酬を受け取りにこいと言っていた件と、冒険者登録をしていない俺の同行者達が討伐に協力した話を伝えた。
副ギルド長から話が通っていたらしくて、細かな交渉はしなくて済んだ。
もともと緊急依頼だったので、余程目立った功績でないかぎりは、細かな貢献内容ではなく、冒険者と同様にランクで決めた報酬金額になるそうだ。
冒険者登録をしていないマーギットさん達も、ロアン君達のランクと同じだけの報酬を出してくれることになった。
「いやいや、雪の壁は依頼されて設置していたじゃないか。シャインと合同だったからね。」
そう言えば、南門近くに雪の壁を設置してくれって頼まれたりはしたんだったっけ。
どこまで依頼で何処までが自主的かって考えると、ややこしい。
ドルートルさんは、シャインさんと合同で実施した分については手続きが一緒だから、やっておくと言い出した。
シャインさんと二人でやった作業だからシャインさん一人分を手続きするより簡単らしい。確かに、雪の壁設置分の半分は商業ギルドで支払い、もう一人分は冒険者ギルドでっていうのもややこしいのだろう。
商業ギルドで支払った分については、ちゃんと冒険者ギルドに伝えておいてくれるそうだ。
そうなると、冒険者ギルドからの支払いは、単純にアイスワーム討伐のところだけになるんだろうか。
イーモ隊はどうなるんだろう。まあ、副ギルド長の様子だとちゃんと支払ってくれそうだったよね。
「そういえば、馬車隊の出発は何時になりそうですか?」
報酬の話になってしまったが、出発予定の事も聞かなければと、思い出して尋ねてみた。
「夕方までに街道の安全が確認されれば明日の朝出発となる予定だよ。」
余程の事がない限りは、明日の朝出発する予定らしい。
「それじゃあ、冒険者ギルドへの手続きも今日中にやっておかないといけないですね。‥‥他の馬車隊も同じくらいの出発ですかね。」
気になったのは、ラドロやロアン君達のように馬車隊では護衛依頼として同行していて、街では冒険者としてガッツリ協力していた人達の事だ。
彼らも明日の朝出発となるなら、今日中に報酬受け取りの手続きをしておいた方が良いのだろう。
討伐を終えたばかりだけど、ちょっと忙しいぞ。
ドルートルさんに勧められた通り、雪の壁設置分の報酬受け取りの手続きを商業ギルドで済ませてから、冒険者ギルドに向かった。
冒険者ギルド周辺は、人でごった返していた。
討伐したアイスワームの牙が見たいとか、金級冒険者の姿をみたいだとかで集まって来ている人達が多い。
それと、緊張から解放されてはしゃいでいるような冒険者も多数。
今日中に手続きをしておく必要がなければ、出直すところだ。
冒険者ギルドの建物内に入ると、ホール内は外同様に混んでいたが、窓口の前は思ったより、人がいなかった。
てっきり報酬を求めるが殺到しているのかと思っていた。
「まだ騒いでいるみたいですよ。大半は飲んだくれたりして、手続きに来るのは明日以降でしょうね。」
窓口に居たフレイヤさんに、他の冒険者達はもう手続きを終えたのかと訊いて見たら、そう言って曖昧な笑みを浮かべた。
微妙な微笑みだなと思ったら、ギルドでも振る舞い酒をしたり屋台を呼んだりしているので、お祭り騒ぎの原因を作っている側のようだ。
「馬車隊の護衛依頼途中の人達は、明日出発になりそうだから、手続きは早い方が良さそうなんだけど。」
「あら、そうなんですね。明日の朝は混みそうですね。」
冒険者ギルド側は、基本、冒険者達が手続きに来るのを待つというスタンスだから、「明日出発なら今日手続きしておけ」なんて一人一人に告げて行くことはしなさそうだ。
後でラドロ達とロアン君達に、今日中の手続きをオススメしておこう。
フレイヤさんに、副ギルド長が報酬を受け取りにこいと言っていた件と、冒険者登録をしていない俺の同行者達が討伐に協力した話を伝えた。
副ギルド長から話が通っていたらしくて、細かな交渉はしなくて済んだ。
もともと緊急依頼だったので、余程目立った功績でないかぎりは、細かな貢献内容ではなく、冒険者と同様にランクで決めた報酬金額になるそうだ。
冒険者登録をしていないマーギットさん達も、ロアン君達のランクと同じだけの報酬を出してくれることになった。
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