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第3章
第124話 捜査
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「そんな事件が‥‥。こちらには話が来ていないな。特進科での事だからかもしれないな。」
俺から話をきいたフリードリヒ先輩は、手帳にメモをとりながら言った。
そもそも風紀委員には捜査権が有る訳ではない。だが盗難事件を巡って争い事等が起きるようなら止めに入る立場になるので、こういった出来事が有ると連絡が来る事の方が多いのだそうだ。
「何か気になるのかい?」
フリードリヒ先輩がメモを取る手を止めて、ちらりと俺の方を見た。俺は軽く肩を竦めて言った。
「デリックさんが事件の事を気にしてたっていうのもあるけど‥‥。猫の目魔石、ドロップさせるのを手伝ったからですかね。やっぱり気になっちゃって。」
「ああ、猫ダンジョンか‥‥。」
フリードリヒ先輩が目を細めて微笑んだ。
「放課後までに何か情報が入ったら教えるよ。」
「ありがとうございます!」
ジョセフィンと二人でフリードリヒ先輩に頭を下げたところで予鈴がなったので、教室に戻った。
午後の授業が座学だったので密かに魔鳥を数羽飛ばしてみた。魔鳥に「怪しい人を見つけたら教えろ」と命じるのはちょっと無理なので、人を見つけたら極短時間だけ感覚共有をさせるようにした。
屋外では剣術の授業が1クラスあった位で、あまり人を見かけない。庭園の手入れをしている庭師、食糧の運搬業者、清掃人の姿を見ただけだった。
あとマキシミリアン先生が女性の教師と仲良くお話をしているのが見えた。‥‥なるほどなぁ。
収穫がなく授業にも集中できないまま放課後を迎えた。
日が暮れて来て辺りが暗くなってしまうと魔鳥の活動はそろそろ限界そうなので、魔鳥は送還して魔黄金虫を出動させみてた。でもこの寒さじゃ魔黄金虫の活動も活発じゃなくなるんだよなぁ。
授業については後でジョセフィンにノートを見せてもらう事にして放課後に風紀委員室に再び訪れた。
風紀委員室にはフリードリヒ先輩の他にフーゴさんとライマさんが居た。
「やあ、マーカス、ジョセフィン。風紀委員の仕事に興味出た?」
フーゴさんが冗談っぽく言った。事件に首突っ込もうとしているみたいだから、まあ言われても仕方ないか。
「今の所その予定はないですよ。‥‥何か情報は入りましたか?」
「相談はあったよ。」
荷物を開示させられた特進科のクラスの人が2名程、オーディスさんとコーエンさんの「取り調べ」が強引だった、と相談にきたそうだ。でも、相手が公爵家絡みだから問題するのは怖いと言っていたのだそうだ。
それで彼らの「取り調べ」の苦情はひとまず置いておいて、「事件」について耳にしたということで状況を確認にこれからフーゴさんとライマさんが行くところだったらしい。
「まあ、ちょっと気になるよね。かなり高価なもののようだし。」
猫の目魔石のペンダントの相場を聞いて、「そんな高価なものをなんで学園で身に付けているんだ」とブツブツ言っていた。
フーゴさんとライマさんが聞き込みに出かけたのを見送った。何かわかったら教えてくれるというので、お礼を言ってその場を後にした。
俺から話をきいたフリードリヒ先輩は、手帳にメモをとりながら言った。
そもそも風紀委員には捜査権が有る訳ではない。だが盗難事件を巡って争い事等が起きるようなら止めに入る立場になるので、こういった出来事が有ると連絡が来る事の方が多いのだそうだ。
「何か気になるのかい?」
フリードリヒ先輩がメモを取る手を止めて、ちらりと俺の方を見た。俺は軽く肩を竦めて言った。
「デリックさんが事件の事を気にしてたっていうのもあるけど‥‥。猫の目魔石、ドロップさせるのを手伝ったからですかね。やっぱり気になっちゃって。」
「ああ、猫ダンジョンか‥‥。」
フリードリヒ先輩が目を細めて微笑んだ。
「放課後までに何か情報が入ったら教えるよ。」
「ありがとうございます!」
ジョセフィンと二人でフリードリヒ先輩に頭を下げたところで予鈴がなったので、教室に戻った。
午後の授業が座学だったので密かに魔鳥を数羽飛ばしてみた。魔鳥に「怪しい人を見つけたら教えろ」と命じるのはちょっと無理なので、人を見つけたら極短時間だけ感覚共有をさせるようにした。
屋外では剣術の授業が1クラスあった位で、あまり人を見かけない。庭園の手入れをしている庭師、食糧の運搬業者、清掃人の姿を見ただけだった。
あとマキシミリアン先生が女性の教師と仲良くお話をしているのが見えた。‥‥なるほどなぁ。
収穫がなく授業にも集中できないまま放課後を迎えた。
日が暮れて来て辺りが暗くなってしまうと魔鳥の活動はそろそろ限界そうなので、魔鳥は送還して魔黄金虫を出動させみてた。でもこの寒さじゃ魔黄金虫の活動も活発じゃなくなるんだよなぁ。
授業については後でジョセフィンにノートを見せてもらう事にして放課後に風紀委員室に再び訪れた。
風紀委員室にはフリードリヒ先輩の他にフーゴさんとライマさんが居た。
「やあ、マーカス、ジョセフィン。風紀委員の仕事に興味出た?」
フーゴさんが冗談っぽく言った。事件に首突っ込もうとしているみたいだから、まあ言われても仕方ないか。
「今の所その予定はないですよ。‥‥何か情報は入りましたか?」
「相談はあったよ。」
荷物を開示させられた特進科のクラスの人が2名程、オーディスさんとコーエンさんの「取り調べ」が強引だった、と相談にきたそうだ。でも、相手が公爵家絡みだから問題するのは怖いと言っていたのだそうだ。
それで彼らの「取り調べ」の苦情はひとまず置いておいて、「事件」について耳にしたということで状況を確認にこれからフーゴさんとライマさんが行くところだったらしい。
「まあ、ちょっと気になるよね。かなり高価なもののようだし。」
猫の目魔石のペンダントの相場を聞いて、「そんな高価なものをなんで学園で身に付けているんだ」とブツブツ言っていた。
フーゴさんとライマさんが聞き込みに出かけたのを見送った。何かわかったら教えてくれるというので、お礼を言ってその場を後にした。
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