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第7章
第466話 ダンジョンの出口
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ギョロリ。
ガリオンさんが指差された場所を凝視した。それから鋭い眼光のまま周囲を見回した。
何となくガリオンさんが顔を向けた付近にいた人たちが、ちょっと後退りしている気がする。
騎士の一人がガリオンさんに近づいて言った。ガリオンさんがバッと騎士を見ると、騎士は一度立ち止まったけど、再びガリオンさんに近づいていった。
そして何かボソボソと話をしている。
「‥‥。」
「‥‥。」
「‥‥そうだ。ダンジョンの出口が此処にできる可能性がある!」
ボソボソと騎士と話をしていたガリオンさんの声が強くなって、そんな言葉が聞こえてきた。
え?ダンジョンの出口?
ダンジョンの出口が此処に出来るの?村の中だよ?
『プニョンく~ん』
『ポヨン』
プニョン君に念話で再び呼びかけたら、すぐに返事をくれた。
『ちょっと聞きたいんだけど、この辺にダンジョンの出口を作る予定ある?』
『ポヨポヨ』
特に作るつもりはないようだ。じゃあ、どうしてガリオンさんはダンジョンの出口って言ってたんだろう。
ガリオンさんに聞いてみようかなとガリオンさんが居た辺りを振り向こうとしたら、リヒャルトさんが僕達を通りから離れるように促した。
ラルフ君がチラチラとガリオンさんがいる方を見ながら言った。
「ダンジョンの出口だって!急に地面に穴が開くかもしれないから離れていようってさ。ぼーっとしていると危ないよ。」
ラルフ君が僕に言う。
どうやらプニョン君と会話をしていたのをぼーっとしていると判断されたらしい。
ぼーっとしていたわけじゃないけど、プニョン君と話してたからガリオンさんや騎士が周囲の人に指示を出していたことは全然聞いてなかったよ。
「何でダンジョンの出口なの?」
僕は聞いてなかったけど、ガリオンさんが何か周囲に説明をしていたかもしれないと思って、ラルフ君に尋ねてみた。
「クラウスんさんもだけど、急に何人も出てきただろう?皆ダンジョンの中に居たのに急に移動してしまったから
多分トラップだろうって。そうなると、出てきた場所もダンジョンの一部になっているかもってさ。」
「‥‥へえ‥‥。」
ワープ池で出てきた場所がダンジョンの一部というより、この一帯はワープ池を繋げられる範囲なんだよね。
「まあ!ダンジョンですって。」
「怖いわぁ~。」
騒ぎで集まってきたご婦人達が言う。
人が集まってきたし、サミュエル君達は見送ったし、そろそろ自分達の宿に戻ろうかということになった。
騒がしい声も聞こえなくなってくるところまで歩いてから、ギルベルト君が振り返って言った。
「ねえ、ダンジョンの出口って本当に出来るのかな。さっき見た時は何にもなかったよね。」
「どうだろう。そもそも出口だけ?入口はないのかな。」
「入口が見えないから出口だけってことじゃないの?」
ギルベルト君の言葉に反応して、ラルフ君とロルフ君が言った。
ガリオンさんが指差された場所を凝視した。それから鋭い眼光のまま周囲を見回した。
何となくガリオンさんが顔を向けた付近にいた人たちが、ちょっと後退りしている気がする。
騎士の一人がガリオンさんに近づいて言った。ガリオンさんがバッと騎士を見ると、騎士は一度立ち止まったけど、再びガリオンさんに近づいていった。
そして何かボソボソと話をしている。
「‥‥。」
「‥‥。」
「‥‥そうだ。ダンジョンの出口が此処にできる可能性がある!」
ボソボソと騎士と話をしていたガリオンさんの声が強くなって、そんな言葉が聞こえてきた。
え?ダンジョンの出口?
ダンジョンの出口が此処に出来るの?村の中だよ?
『プニョンく~ん』
『ポヨン』
プニョン君に念話で再び呼びかけたら、すぐに返事をくれた。
『ちょっと聞きたいんだけど、この辺にダンジョンの出口を作る予定ある?』
『ポヨポヨ』
特に作るつもりはないようだ。じゃあ、どうしてガリオンさんはダンジョンの出口って言ってたんだろう。
ガリオンさんに聞いてみようかなとガリオンさんが居た辺りを振り向こうとしたら、リヒャルトさんが僕達を通りから離れるように促した。
ラルフ君がチラチラとガリオンさんがいる方を見ながら言った。
「ダンジョンの出口だって!急に地面に穴が開くかもしれないから離れていようってさ。ぼーっとしていると危ないよ。」
ラルフ君が僕に言う。
どうやらプニョン君と会話をしていたのをぼーっとしていると判断されたらしい。
ぼーっとしていたわけじゃないけど、プニョン君と話してたからガリオンさんや騎士が周囲の人に指示を出していたことは全然聞いてなかったよ。
「何でダンジョンの出口なの?」
僕は聞いてなかったけど、ガリオンさんが何か周囲に説明をしていたかもしれないと思って、ラルフ君に尋ねてみた。
「クラウスんさんもだけど、急に何人も出てきただろう?皆ダンジョンの中に居たのに急に移動してしまったから
多分トラップだろうって。そうなると、出てきた場所もダンジョンの一部になっているかもってさ。」
「‥‥へえ‥‥。」
ワープ池で出てきた場所がダンジョンの一部というより、この一帯はワープ池を繋げられる範囲なんだよね。
「まあ!ダンジョンですって。」
「怖いわぁ~。」
騒ぎで集まってきたご婦人達が言う。
人が集まってきたし、サミュエル君達は見送ったし、そろそろ自分達の宿に戻ろうかということになった。
騒がしい声も聞こえなくなってくるところまで歩いてから、ギルベルト君が振り返って言った。
「ねえ、ダンジョンの出口って本当に出来るのかな。さっき見た時は何にもなかったよね。」
「どうだろう。そもそも出口だけ?入口はないのかな。」
「入口が見えないから出口だけってことじゃないの?」
ギルベルト君の言葉に反応して、ラルフ君とロルフ君が言った。
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