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第7章
第430話 ダンジョン入口見学
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皆警戒しながら歩いているけど、偵察君の包囲網でオタマジャクシ魔獣は遊歩道には入って来ないように締め出している。
時々バン!ってぶつかるような音がするだけで、特に何も起こらずに開けた場所まで出て来た。
苔むした感じの大きな岩がそびえるように立っていて、その周囲が塀で囲まれていた。門らしき所に冒険者の格好をした人が二人立っていた。
「うん?君達、まだ正規冒険者じゃない子がいるかな?」
空いていたからか、僕達の姿を見たら、門番をしていた人が声をかけてきた。
ラルフ君が、ダンジョンの入り口を見学に来たと説明をしてくれた。
ギルドの登録証がある人は見せてって言われて、僕以外は、正規冒険者や見習い冒険者なので、皆登録証を見せていた。
「君はまだ登録していないんだね。それだと割引はないけど、子供料金だね。」
ダンジョンの周囲を囲まれていた塀の内側まで入って見学をさせてもらうには、ダンジョンの中に入らなくても見学料がかかるらしい。
登録証を持っていない事自体は、悪い事でもなさそうなんだけど、見習い冒険者よりちょっと入場料が高くなるんだって。
そうは言っても、ダンジョンの中に入るわけでもないし、子供料金ってことでそんなに高い金額じゃなかった。。
見学料や入場料は、管理費用となって、門番さん達の依頼料とかになったりするらしい。
「この塀はね。万一ダンジョンで魔獣溢れが発生した場合に、すぐに村に被害が行かないようにする為に設置されているんだよ。
これだけで完全に魔獣溢れを阻止出来れば良いけど、できなかったとしても、村の人を避難させたりとか、対策する時間を作るためさ。」
料金を払うと、門の奥からもう一人出て来て、案内をしてくれた。
ダンジョンの入り口を囲んでいる塀の説明からしてくれる。門を抜けると、小さい広場みたいになっていた。
テントがいくつかあり、屋台なんかも出ていた。
「あ、角サーモン‥‥。」
屋台の屋根近くに角サーモンっぽい絵がかかれた看板が出ていた。
角サーモンのソテーじゃなくて、パンに挟んだ物を売っているらしい。
隣にソーセージの店もあった。
「ダンジョンの中での食事用だよ。ここで買ってからダンジョンに入る人は多いんだ。」
案内の人が説明してくれる。他にもポーションだとか、ダンジョンに入るのに買い足しておくような物がいくつか売られているようだ。
売っている人も冒険者なんだって。
「無事にダンジョンから帰ってくるためには事前の準備が大事なんだよ。ダンジョン内で迷った時に食糧を持っていないと飢え死にする確立が上がるから、
ちゃんと準備をしていくように勧めているんだよ。」
他にも、ダンジョンで怪我をした人の応急処置ができるように、治療用のテントも用意されているんだって。
単純に、冒険者の登録証だけチェックして、ダンジョンの入場を管理しているだけなのかと思ったら、結構色々と設備が整えられていた。
ちょっと感心して見ていると、ダンジョンの入り口が騒がしくなって,何人かの冒険者が出てくるのが見えた。
「参った!またトラップだよ!」
「おお,お疲れ。何処まで行った?」
「二階層の奥、多分、三階層への階段の手前。あとちょっとだったのに!」
「トラップにかかって、怪我がないだけ、ラッキーだろ。」
「はあー、でも、また入場料がかかっちまう。」
「それはそういうルールだからねぇ。」
どうやらプニョン君のワープ池に嵌ったらしい。入り口入ってすぐの所に、トラップの出口みたいなのがあって、
ダンジョン奥でワープ池に嵌った人が、そこに出てくる事があるみたいだ。入り口からすぐ見えるところで、ワープして出て来ちゃった場合には、
一度ダンジョンから出て、再入場する時はもう一度入場料を払うというルールなんだって。
「罰ゲーム的な感じなのかな。」
再入場の料金を払う話を聞いて、ロルフ君が呟いた。
ダンジョンの入り口から入ってすぐの場所だったら、まだダンジョンの中だと思うけど、再入場するルールは、皆従っているんだって。
たまにゴネる人もいることはいるみたいだけど、トラップに嵌ったくせに、グズグズ言うのは格好悪いって言われちゃうそうだ。
時々バン!ってぶつかるような音がするだけで、特に何も起こらずに開けた場所まで出て来た。
苔むした感じの大きな岩がそびえるように立っていて、その周囲が塀で囲まれていた。門らしき所に冒険者の格好をした人が二人立っていた。
「うん?君達、まだ正規冒険者じゃない子がいるかな?」
空いていたからか、僕達の姿を見たら、門番をしていた人が声をかけてきた。
ラルフ君が、ダンジョンの入り口を見学に来たと説明をしてくれた。
ギルドの登録証がある人は見せてって言われて、僕以外は、正規冒険者や見習い冒険者なので、皆登録証を見せていた。
「君はまだ登録していないんだね。それだと割引はないけど、子供料金だね。」
ダンジョンの周囲を囲まれていた塀の内側まで入って見学をさせてもらうには、ダンジョンの中に入らなくても見学料がかかるらしい。
登録証を持っていない事自体は、悪い事でもなさそうなんだけど、見習い冒険者よりちょっと入場料が高くなるんだって。
そうは言っても、ダンジョンの中に入るわけでもないし、子供料金ってことでそんなに高い金額じゃなかった。。
見学料や入場料は、管理費用となって、門番さん達の依頼料とかになったりするらしい。
「この塀はね。万一ダンジョンで魔獣溢れが発生した場合に、すぐに村に被害が行かないようにする為に設置されているんだよ。
これだけで完全に魔獣溢れを阻止出来れば良いけど、できなかったとしても、村の人を避難させたりとか、対策する時間を作るためさ。」
料金を払うと、門の奥からもう一人出て来て、案内をしてくれた。
ダンジョンの入り口を囲んでいる塀の説明からしてくれる。門を抜けると、小さい広場みたいになっていた。
テントがいくつかあり、屋台なんかも出ていた。
「あ、角サーモン‥‥。」
屋台の屋根近くに角サーモンっぽい絵がかかれた看板が出ていた。
角サーモンのソテーじゃなくて、パンに挟んだ物を売っているらしい。
隣にソーセージの店もあった。
「ダンジョンの中での食事用だよ。ここで買ってからダンジョンに入る人は多いんだ。」
案内の人が説明してくれる。他にもポーションだとか、ダンジョンに入るのに買い足しておくような物がいくつか売られているようだ。
売っている人も冒険者なんだって。
「無事にダンジョンから帰ってくるためには事前の準備が大事なんだよ。ダンジョン内で迷った時に食糧を持っていないと飢え死にする確立が上がるから、
ちゃんと準備をしていくように勧めているんだよ。」
他にも、ダンジョンで怪我をした人の応急処置ができるように、治療用のテントも用意されているんだって。
単純に、冒険者の登録証だけチェックして、ダンジョンの入場を管理しているだけなのかと思ったら、結構色々と設備が整えられていた。
ちょっと感心して見ていると、ダンジョンの入り口が騒がしくなって,何人かの冒険者が出てくるのが見えた。
「参った!またトラップだよ!」
「おお,お疲れ。何処まで行った?」
「二階層の奥、多分、三階層への階段の手前。あとちょっとだったのに!」
「トラップにかかって、怪我がないだけ、ラッキーだろ。」
「はあー、でも、また入場料がかかっちまう。」
「それはそういうルールだからねぇ。」
どうやらプニョン君のワープ池に嵌ったらしい。入り口入ってすぐの所に、トラップの出口みたいなのがあって、
ダンジョン奥でワープ池に嵌った人が、そこに出てくる事があるみたいだ。入り口からすぐ見えるところで、ワープして出て来ちゃった場合には、
一度ダンジョンから出て、再入場する時はもう一度入場料を払うというルールなんだって。
「罰ゲーム的な感じなのかな。」
再入場の料金を払う話を聞いて、ロルフ君が呟いた。
ダンジョンの入り口から入ってすぐの場所だったら、まだダンジョンの中だと思うけど、再入場するルールは、皆従っているんだって。
たまにゴネる人もいることはいるみたいだけど、トラップに嵌ったくせに、グズグズ言うのは格好悪いって言われちゃうそうだ。
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