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第7章
第424話 尋問傍受
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ゾンビダンサーが、岩から顔を出した後、こちらを向いて、ぐっしょりと濡れた骨みたいな手を突き出して来た。
「っ‥‥。」
「うん?ソーマ君どうしたの?」
思わず息を呑んだら僕の様子に気が付いた、ギルベルト君とラオウル君が顔を覗き込んで来た。
「うん‥‥。ゾンビダンサーが‥‥。」
「あ、もしかして妄想?今度はゾンビなの?」
クスクスとギルベルト君が笑った。ラオウル君も反応に困る、みたいな顔。
いいじゃん!考えただけだし!
多分、気になってるからだよね。
クラウスさんが滝壺に落ちたかもしれないって話。
崖から落ちた説は、今思えば、姿をくらませた時の偽装工作だったのかもしれないけど、その後に滝壺に落とされたみたいな話を聞いちゃうと
やっぱり気になるというか後味が悪いというか‥‥。
集会場にオタマジャクシ魔獣をバラまこうとしていた悪の集団の一味は捕まっているんだから、詳しい情報が入るかな。
集会場から宿まで戻って来た。この後、遊技場に集合ということになっている。
一旦部屋に戻って、外套とかを置いてくるついでに、偵察君を出動させた。
滝のある辺りに偵察君をばらまいた。
それから、ちょっと悪の集団の一味がどんな状況か気になって来たから、ちょっと様子を見てみる事にした。
ストレージルームに入っちゃうと寛いじゃいそうなので、
シーサーペントの革に偵察君の映像を映し出した。
悪の集団の一味は一人ずつ別々の場所で尋問を受けているようだ。
『君達には、エルストベルク辺境伯の領地であるアタムスン村とユガーラン村を、魔獣によって襲撃させ領民を殺害しようとした容疑がかかっている。』
『りょ、領民を殺害なんてそんな!オタマジャクシ魔獣ですぜ‥‥。』
『魔獣は魔獣だ。しかも、無防備な集落内に持ち込むとは悪質すぎる。死罪は免れないな。』
『し、死罪?ま、待ってくだせぇ‥‥!』
『待たん。善良な村民以外にも高位貴族を含む多数の貴族にも危害を加えようとしたと見なす。』
『勘弁してくだせぇ。俺達はただ‥‥。』
『なんだ?』
『いえ‥‥。』
『言わぬのか。お前達二人のうち、どちらか先にしゃべって方は捜査に協力したとして、減刑される予定だが。隣の部屋の奴の方が協力をしてくれそうだな。』
『ちょ、ま、待ってくだせぇ‥‥!』
特にライトを強く顔に当てたり、カツ丼を食べさせたりしているわけではないみたいだ。
滝壺の事も話してくれるとよいんだけどな。
話題にでなかったら、訊いてもらうようにお願いしようかな。
待ち合わせているので,一旦画面を閉じて、遊技場に向かった。
ラルフ君とロルフ君はまだ来ていなくて、僕とギルベルト君のペアと、ラオウル君で2対1でテーブルボールをして遊んでいた。
しばrくしてからラルフ君とロルフ君が遊戯室にやって来た。
ちょっと息を弾ませて嬉しそうな顔をしている。
「ユガーランまで行ってもよいって!ただし、途中寄り道はダメってさ!」
「午後行ってみない?」
「おお!」
ラルフ君とロルフ君は村の外への外出の許可を貰いにいってくれていたらしい。
アタムスン村からユガーラン村までの道のりでは、あまり蛙魔獣は出て来なくなってきたらしい。本当だったら、あと一日か二日様子を見てから外出の許可を出すらしいんだけど、
護衛がついているからか許可が出た。僕達の外出自体が様子見の一つなのかもしれない。
「っ‥‥。」
「うん?ソーマ君どうしたの?」
思わず息を呑んだら僕の様子に気が付いた、ギルベルト君とラオウル君が顔を覗き込んで来た。
「うん‥‥。ゾンビダンサーが‥‥。」
「あ、もしかして妄想?今度はゾンビなの?」
クスクスとギルベルト君が笑った。ラオウル君も反応に困る、みたいな顔。
いいじゃん!考えただけだし!
多分、気になってるからだよね。
クラウスさんが滝壺に落ちたかもしれないって話。
崖から落ちた説は、今思えば、姿をくらませた時の偽装工作だったのかもしれないけど、その後に滝壺に落とされたみたいな話を聞いちゃうと
やっぱり気になるというか後味が悪いというか‥‥。
集会場にオタマジャクシ魔獣をバラまこうとしていた悪の集団の一味は捕まっているんだから、詳しい情報が入るかな。
集会場から宿まで戻って来た。この後、遊技場に集合ということになっている。
一旦部屋に戻って、外套とかを置いてくるついでに、偵察君を出動させた。
滝のある辺りに偵察君をばらまいた。
それから、ちょっと悪の集団の一味がどんな状況か気になって来たから、ちょっと様子を見てみる事にした。
ストレージルームに入っちゃうと寛いじゃいそうなので、
シーサーペントの革に偵察君の映像を映し出した。
悪の集団の一味は一人ずつ別々の場所で尋問を受けているようだ。
『君達には、エルストベルク辺境伯の領地であるアタムスン村とユガーラン村を、魔獣によって襲撃させ領民を殺害しようとした容疑がかかっている。』
『りょ、領民を殺害なんてそんな!オタマジャクシ魔獣ですぜ‥‥。』
『魔獣は魔獣だ。しかも、無防備な集落内に持ち込むとは悪質すぎる。死罪は免れないな。』
『し、死罪?ま、待ってくだせぇ‥‥!』
『待たん。善良な村民以外にも高位貴族を含む多数の貴族にも危害を加えようとしたと見なす。』
『勘弁してくだせぇ。俺達はただ‥‥。』
『なんだ?』
『いえ‥‥。』
『言わぬのか。お前達二人のうち、どちらか先にしゃべって方は捜査に協力したとして、減刑される予定だが。隣の部屋の奴の方が協力をしてくれそうだな。』
『ちょ、ま、待ってくだせぇ‥‥!』
特にライトを強く顔に当てたり、カツ丼を食べさせたりしているわけではないみたいだ。
滝壺の事も話してくれるとよいんだけどな。
話題にでなかったら、訊いてもらうようにお願いしようかな。
待ち合わせているので,一旦画面を閉じて、遊技場に向かった。
ラルフ君とロルフ君はまだ来ていなくて、僕とギルベルト君のペアと、ラオウル君で2対1でテーブルボールをして遊んでいた。
しばrくしてからラルフ君とロルフ君が遊戯室にやって来た。
ちょっと息を弾ませて嬉しそうな顔をしている。
「ユガーランまで行ってもよいって!ただし、途中寄り道はダメってさ!」
「午後行ってみない?」
「おお!」
ラルフ君とロルフ君は村の外への外出の許可を貰いにいってくれていたらしい。
アタムスン村からユガーラン村までの道のりでは、あまり蛙魔獣は出て来なくなってきたらしい。本当だったら、あと一日か二日様子を見てから外出の許可を出すらしいんだけど、
護衛がついているからか許可が出た。僕達の外出自体が様子見の一つなのかもしれない。
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