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第7章
第418話 探る
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集会場の様子を見に出かけたのだけど,用事があっという間に終わってしまった。次は何をしようと考えて、プラプラと歩きながら足湯カフェに向かう事にした。
本当は、事件現場と言えば、あの「倉庫」だから「倉庫」を見に行こうかって話もでたんだ。でもリヒャルトさんとインゴさんに止められちゃったんだ。倉庫の中にオタマジャクシ魔獣はもう居ないはずだけど、そもそも、何故オタマジャクシ魔獣が倉庫の中に大量に居たことの原因が、はっきりしていない。
原因が解明できないなら、当分近付くのは止めましょうって言う話にまでなってしまった。
あの黒い集団の一味が倉庫オタマジャクシ魔獣事件の犯人だっとしたら、今頃自供しているかもしれない。
途中、建設中の建物が見える位置まで来た時、ギルベルト君が僕に小声で言った。
「ねえ。あれ、悪の総帥じゃない?」
「え!?」
「声が大きいよー。」
思わず大きめの声を出してしまって、ギルベルト君に注意されちゃった。ギルベルト君が指し示した方角をちらりと見ると、建設中の建物の近くにマカロ男爵の姿が見えた。
一緒に居る人は、いつもの人じゃない。ひょろりと痩せて背が高い男性だ。
僕とギルベルト君がコソコソと話しているのに気がついて、ラルフ君とロルフ君がクスクスと笑った。
「でた。悪の総帥だね。」
「大変だー。」
二人は面白そうに言っている。僕の妄想劇場の役者さんだとしか思ってないんだよね。
まあ、今のところは、はっきりした「悪の証拠」みたいなのも掴めてないんだけど。
オタマジャクシ魔獣を運び込んで捕まった悪の集団の一味だって、はっきりとマカロ男爵に命令されたっていう証拠はない。
たまたま、偵察君で、悪の集団の一味を見つけただけだ。
「‥‥一緒にいるあの男の人誰だろう‥‥。」
「さあ‥‥。近くまで行ってみようか。」
「ええ‥‥?」
何故か、素知らぬ振りをして近付いて様子を伺う流れになってしまった。
偵察君でも送って、知らんぷりしておけばよかったかな。まあ、偵察君はちゃんとばらまいておこう。
「へー、スコシミナイウチニ,だイブデキテキタネ。」
「ソウだね。トテモタノシミダよ。」
建設中の建物に興味がある風を装って、悪の総帥の近くまで行ってみよう大作戦だったんだけど、気合い入れすぎたのか、ギルベルト君とラオウル君が棒読み。大根か。
あまり棒読みの不自然な会話をしていると目立っちゃうので、建設現場近くになったら黙っている事にした。
「‥‥それじゃ、クリューガー家との婚約はまだ‥‥。」
「ああ、しかし、時間の問題だろう。マカロ男爵、君の方こそ、ダンジョンはどうした。」
「それこそ時間の問題ですよ。ヴァルガー子爵。」
にんまりと笑みを浮かべるマカロ男爵。会話からすると一緒に居るのは、クラウスさんとヤンティス君のお父さんみたいだ。
本当は、事件現場と言えば、あの「倉庫」だから「倉庫」を見に行こうかって話もでたんだ。でもリヒャルトさんとインゴさんに止められちゃったんだ。倉庫の中にオタマジャクシ魔獣はもう居ないはずだけど、そもそも、何故オタマジャクシ魔獣が倉庫の中に大量に居たことの原因が、はっきりしていない。
原因が解明できないなら、当分近付くのは止めましょうって言う話にまでなってしまった。
あの黒い集団の一味が倉庫オタマジャクシ魔獣事件の犯人だっとしたら、今頃自供しているかもしれない。
途中、建設中の建物が見える位置まで来た時、ギルベルト君が僕に小声で言った。
「ねえ。あれ、悪の総帥じゃない?」
「え!?」
「声が大きいよー。」
思わず大きめの声を出してしまって、ギルベルト君に注意されちゃった。ギルベルト君が指し示した方角をちらりと見ると、建設中の建物の近くにマカロ男爵の姿が見えた。
一緒に居る人は、いつもの人じゃない。ひょろりと痩せて背が高い男性だ。
僕とギルベルト君がコソコソと話しているのに気がついて、ラルフ君とロルフ君がクスクスと笑った。
「でた。悪の総帥だね。」
「大変だー。」
二人は面白そうに言っている。僕の妄想劇場の役者さんだとしか思ってないんだよね。
まあ、今のところは、はっきりした「悪の証拠」みたいなのも掴めてないんだけど。
オタマジャクシ魔獣を運び込んで捕まった悪の集団の一味だって、はっきりとマカロ男爵に命令されたっていう証拠はない。
たまたま、偵察君で、悪の集団の一味を見つけただけだ。
「‥‥一緒にいるあの男の人誰だろう‥‥。」
「さあ‥‥。近くまで行ってみようか。」
「ええ‥‥?」
何故か、素知らぬ振りをして近付いて様子を伺う流れになってしまった。
偵察君でも送って、知らんぷりしておけばよかったかな。まあ、偵察君はちゃんとばらまいておこう。
「へー、スコシミナイウチニ,だイブデキテキタネ。」
「ソウだね。トテモタノシミダよ。」
建設中の建物に興味がある風を装って、悪の総帥の近くまで行ってみよう大作戦だったんだけど、気合い入れすぎたのか、ギルベルト君とラオウル君が棒読み。大根か。
あまり棒読みの不自然な会話をしていると目立っちゃうので、建設現場近くになったら黙っている事にした。
「‥‥それじゃ、クリューガー家との婚約はまだ‥‥。」
「ああ、しかし、時間の問題だろう。マカロ男爵、君の方こそ、ダンジョンはどうした。」
「それこそ時間の問題ですよ。ヴァルガー子爵。」
にんまりと笑みを浮かべるマカロ男爵。会話からすると一緒に居るのは、クラウスさんとヤンティス君のお父さんみたいだ。
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