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第7章
第400話 私的捜索隊
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崖の下の岩場には、クラウスさんの物だとか、痕跡は見当たらなかった。
何か落ちていたとしても既に捜索した人達が回収しているかな。
後は海に流されたかもしれないのか‥‥。
夜の海は暗くて、偵察君に暗視機能がついていても、よく見えない。波がチラチラと映るくらいだ。
一応海岸周辺に偵察君をちらばらせておくことにしよう。
小さくゲートを開けてそこから偵察君を追加投入しておいた。
「うーん。蛙魔獣とゾンビダンサーしか見つからなかったなぁ。」
「にゃーん。」
(ゾンビダンサーは居ないにゃ)
「うん‥‥。居たら怖いよねぇ。」
僕はゾンビ系はちょっと苦手なんだよね‥‥。ゾンビダンサーは軽快にダンスを踊ってくれるからまだ良いけど、「うあああ」とか言いながら追いかけて来られたら怖いよね。
「‥‥‥倉庫のあたりは、大丈夫かな。」
ゾンビの事は考えるのは止めにして、オタマジャクシ魔獣がいた倉庫の辺りに偵察君を送って周辺を映し出した。
村は街灯とかがないから真っ暗だ。観光地化を進めるなら街灯とかも設置した方が良さそうだね。
倉庫周辺は真っ暗だと不気味に見えた。ぐるりと偵察君を使って倉庫の周りを一周した。裏手の壊れていた窓の所も、木の板が打ち付けられていて、修復されているようだ。
倉庫の周辺もぐるりと見回す。街と森を隔てる石の壁が映った。その先の森にチラリと光のようなものが映った気がした。
「誰かいる?捜索隊かな。」
悪の集団じゃないよね?とちょっと気になったので見に行ってみる事にした。
光があった方向に偵察君を飛ばしつつ、「人」を対象に検索。
少ししてからストレージルームの壁に、小さい人影が映し出された。
カンテラを手にこわごわと森を歩いているのは、ヤンティス君とマイルズ君だった。
「こんな夜に何やってるんだろう。肝試し?」
偵察君を近づけて音声を拾ってみた。
『‥‥じゃあ、兄上は生きてるんだな?』
『それは‥‥わからないよ。』
『判らないって何だよ!マイルズが言ったんだろ!レナードさんが、兄上をどこかに匿ってるって!』
『‥‥そうだと思う‥‥けど‥‥。』
『思うって何だよ!はっきりしろよ!』
『だーかーらー!こうして探しに行こうとしてるんじゃないか!』
ヤンティス君とマイルズ君は、言い争いながら歩いている。
レナードさんがクラウスさんを匿ってるって言ってた?クラウスさんは生きているの?
でも、匿ってるってどうして?
『そんな事言ってて、やっぱり、レナードさんが兄上を殺したんじゃないのか?』
『兄上はそんな事しない!!』
マイルズ君が大きな声を上げた。
『兄上が母上に言っているのを聞いたんだ。もう少し待ってくれって。クラウスもひょっこり戻ってくるだろうって。』
『ひょっこりって何だよ!兄上の行方を知っているならレナードさんは何で言わないんだよ!』
『だから、きっと何かあってどこかに匿ってるんだと思うんだよ。』
『レナードさんに、お前の兄上に直接聞いたのか?』
『訊いて見たけど教えてくれなかった!だから!こうして探しに行ってるんじゃないか。‥‥‥うわ!』
『え?』
『何か踏んだ!』
『何を‥‥、わ!オタマジャクシ魔獣じゃん。踏みつぶしたのか?動かない。』
『ふ、踏みつぶした?僕が?』
マイルズ君が、びくびくしながら身体を屈めてカンテラを地面近くに近づけた。
そして叫び声をあげた。
『わーー!!か、蛙魔獣もいる!!』
『逃げろー!!』
ヤンティス君とマイルズ君が駆け出して森の奥に入って行く。見失わないように偵察君を背中に貼付けておこう。
蛙魔獣がまだ居たのかと、二人が居た辺りを映し出してみた。
「‥‥‥只の屍のようだ‥‥。」
蛙魔獣の屍体があった。背中に穴が空いていて死んでいた。
これ、さっき退治してたやつかな。
何か落ちていたとしても既に捜索した人達が回収しているかな。
後は海に流されたかもしれないのか‥‥。
夜の海は暗くて、偵察君に暗視機能がついていても、よく見えない。波がチラチラと映るくらいだ。
一応海岸周辺に偵察君をちらばらせておくことにしよう。
小さくゲートを開けてそこから偵察君を追加投入しておいた。
「うーん。蛙魔獣とゾンビダンサーしか見つからなかったなぁ。」
「にゃーん。」
(ゾンビダンサーは居ないにゃ)
「うん‥‥。居たら怖いよねぇ。」
僕はゾンビ系はちょっと苦手なんだよね‥‥。ゾンビダンサーは軽快にダンスを踊ってくれるからまだ良いけど、「うあああ」とか言いながら追いかけて来られたら怖いよね。
「‥‥‥倉庫のあたりは、大丈夫かな。」
ゾンビの事は考えるのは止めにして、オタマジャクシ魔獣がいた倉庫の辺りに偵察君を送って周辺を映し出した。
村は街灯とかがないから真っ暗だ。観光地化を進めるなら街灯とかも設置した方が良さそうだね。
倉庫周辺は真っ暗だと不気味に見えた。ぐるりと偵察君を使って倉庫の周りを一周した。裏手の壊れていた窓の所も、木の板が打ち付けられていて、修復されているようだ。
倉庫の周辺もぐるりと見回す。街と森を隔てる石の壁が映った。その先の森にチラリと光のようなものが映った気がした。
「誰かいる?捜索隊かな。」
悪の集団じゃないよね?とちょっと気になったので見に行ってみる事にした。
光があった方向に偵察君を飛ばしつつ、「人」を対象に検索。
少ししてからストレージルームの壁に、小さい人影が映し出された。
カンテラを手にこわごわと森を歩いているのは、ヤンティス君とマイルズ君だった。
「こんな夜に何やってるんだろう。肝試し?」
偵察君を近づけて音声を拾ってみた。
『‥‥じゃあ、兄上は生きてるんだな?』
『それは‥‥わからないよ。』
『判らないって何だよ!マイルズが言ったんだろ!レナードさんが、兄上をどこかに匿ってるって!』
『‥‥そうだと思う‥‥けど‥‥。』
『思うって何だよ!はっきりしろよ!』
『だーかーらー!こうして探しに行こうとしてるんじゃないか!』
ヤンティス君とマイルズ君は、言い争いながら歩いている。
レナードさんがクラウスさんを匿ってるって言ってた?クラウスさんは生きているの?
でも、匿ってるってどうして?
『そんな事言ってて、やっぱり、レナードさんが兄上を殺したんじゃないのか?』
『兄上はそんな事しない!!』
マイルズ君が大きな声を上げた。
『兄上が母上に言っているのを聞いたんだ。もう少し待ってくれって。クラウスもひょっこり戻ってくるだろうって。』
『ひょっこりって何だよ!兄上の行方を知っているならレナードさんは何で言わないんだよ!』
『だから、きっと何かあってどこかに匿ってるんだと思うんだよ。』
『レナードさんに、お前の兄上に直接聞いたのか?』
『訊いて見たけど教えてくれなかった!だから!こうして探しに行ってるんじゃないか。‥‥‥うわ!』
『え?』
『何か踏んだ!』
『何を‥‥、わ!オタマジャクシ魔獣じゃん。踏みつぶしたのか?動かない。』
『ふ、踏みつぶした?僕が?』
マイルズ君が、びくびくしながら身体を屈めてカンテラを地面近くに近づけた。
そして叫び声をあげた。
『わーー!!か、蛙魔獣もいる!!』
『逃げろー!!』
ヤンティス君とマイルズ君が駆け出して森の奥に入って行く。見失わないように偵察君を背中に貼付けておこう。
蛙魔獣がまだ居たのかと、二人が居た辺りを映し出してみた。
「‥‥‥只の屍のようだ‥‥。」
蛙魔獣の屍体があった。背中に穴が空いていて死んでいた。
これ、さっき退治してたやつかな。
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