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第7章

第386話 ダンジョン遊戯場

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ロゴマーク付きの汗拭きタオルは凄く気に入ったけど、大会の賞品にも似たものを出す予定なので、持ち歩くのは止めにしておいた。
実際に汗を拭くのは屋内でテーブルボールとかするときくらいだしね。


「プティ。見て見て。ロゴマーク入りの汗拭きタオルだよ。僕達でデザインしたんだ。」
「にゃーん。」
(フカフカそうにゃ)
「うん?」

ロゴマーク付きの汗拭きタオルをプティに見せに行ったら、ちょいちょいと前足で突かれた。近くで見たいのかなと思って、目の前に差し出したら
上に乗っかってきてしまった。

「あ‥‥。もう~。プティ。」
(フカフカにゃ)
「そうだよ。手触り気持ちよいでしょ。あ、プティの分も作ってもらおうか。」
「にゃーん。」
(これでいいにゃ)
「もう~。」

プティがタオルでフミフミをはじめたので、プティを抱えて高い高ーいをした。プティの爪に引っかかっていたタオルがポロリと落ちた。

「プティの事もデザインしようとしてたんだよ。でも、シンプルな方が刺繍とかがしやすいっていうから~。」
(タオルはいいにゃん。もっと遊んで欲しいにゃ。)
「わかった。ちょっとダンジョン行こうか。」

ロゴマークにプティのシルエットを上手く入れられなかったなぁと思ってたので、プティもそれを気にしたのかと思ったけど、そうでもないらしい。
宿だと、あまり動き回れないからつまらないのかもしれない。プティは自分だけでもダンジョンにもストレージルームにも行けるんだけどね。

ダンジョン内の遊技場二作ったスカッシュコートでプティと遊ぶ事にした。
スカッシュコートだけど、 コートの中を飛び回るボールはプヨプヨしたプニョン君製の、当たっても痛くない奴。そのボールを手や足で打ち返すんだ。

「にゃにゃ!にゃにゃ!」

プティが、楽しそうにボールを打ったり飛び回ったりしている。喜んでくれたみたいで良かった。暫くしたら、ダンジョンマスター達がじっとみていたので、
ボールの数を増やして、皆で打ち合いをしてみた。ルールや手や足で打ち返すのはOKだけど、身体に当たったらNG。スカッシュというより、ちょっとドッジボールみたいな感じだ。

「コーン!やったなトカゲめ!」
「尻尾が避けきれてないぞぉ~。」
「ペーン!」
「ガウ!」
「ポヨポヨン。」

当たったらNGといっても、カウントするだけで退場とかはない。ダンジョンマスター達も大興奮だ。
このゲームも楽しいな。村に遊技場が出来たら導入できないかな。
単純にスカッシュでも良いんだけど、結構多めの人数でやっても面白いというのが良い気がするんだよね。

ドッジボールでも良さそうだけど、冒険者とかやたら力が強い人が他の人に直接ボールをぶつけるとかは、ちょっと危ないかもなぁ。

暫くスカッシュもどきを楽しんだ後は、ホットウォータースライダー。
温泉施設に流れるプールが出来たと思ったら、滑り台も出来てたので滑って遊ぶ。但し、プティは毛皮が濡れるのは嫌がるから、
ソリの上に、完全にカプセル状に透明な覆いを作った。素材はプニョン君提供だ。バシャバシャ濡れるのが好みな場合には、覆いなしのソリで滑る。
バシャーンってなった後、すっ飛んで行って水の上に落下してまたバシャーンッてなるのが楽しい。

「にゃにゃー!!」

最初はプティを膝の上に乗せて滑ってたんだけど、プティは自分でバランスを取りたいというので、プティ一人用の小さいカプセルソリを作った。
ダンジョンマスター達がじっと見てるので、結局皆それぞれのサイズのカプセルソリを作って遊ぶ。
ソリに魔道具で推進力をつけて、水の上に落ちた後は運転して移動できるようにしてみた。段々小型のモーターボートみたいになってきた。
プニョン君はカプセルソリに入る意味あるのか、一体化して滑ってた。
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