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第7章
第354話 シャケポヨン
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『プニョンくーん。』
『ポヨン』
『湖に角サーモンが溢れかえってるみたいなんだけど、何か起きてる?』
ちょっと気になってプニョン君に念話で訊いて見た。ダンジョンの異常なら僕も感知できるんだけど、この地域のダンジョン外のことだとプニョン君の方が詳しい気がする。
『湖ポヨン。シャケポヨン。』
『え、僕が角サーモン欲しがってたから、他の湖からもワープさせたの‥‥。ありがとう!もう確保できたから大丈夫だよ!』
『サーモンポヨン。美味ポヨン。』
『料理した角サーモンを食べてみたいの?判ったー。後で宿で調理してもらったら持って行くね。』
『ポヨンポヨン』
プニョン君も嬉しそうだ。良かった。念話に集中していたら、いつの間にか湖の周りが騒がしくなっていた。
「角サーモン、多すぎだろ。」
「まさか魔獣溢れか?」
「でも、湖から出て来ないだろ。」
岸辺から警戒した様子で湖を見ている人達がヒソヒソと話している。どうやら、角サーモンの増量に皆気がつき始めたみたいだ。
プニョン君は、角サーモンを他から集めてくるのは終わりにしたみたいだし、これ以上は増えないから大丈夫かな。
「レイクサーペントの次は、角サーモンの大量発生だってさ。大丈夫かな。」
「湖から出て来ないから大丈夫そうだけど、ちょっと騒がしくなって来たね。」
「そうだね。そろそろ帰ろうか。」
湖の周辺に居た人達の関心が、祭りより角サーモンの大量発生に向かって行って,湖畔は騒がしくなってきてしまった。
屋台も片付けが開始されて撤退モードになってきたので僕達も宿に戻ることにした。
角サーモンは僕のマジック財布にしまった。角サーモンは皆で山分けって話もでたけど、食べるなら結局宿に提供して料理してもらうことになるので宿の厨房に渡すことになった。プティのお土産分でダンジョンマスター達で食べる料理も作ってもらおう。
湖畔を離れて、馬車に乗る頃にはユガーラン村は,角サーモン大量発生で騒がしくなっていた。
「大量捕獲だ!」
「いや保存どうするんだよ!」
祭りには出ていなかった冒険者達も、ぞろぞろと湖畔に集まって来ている。
「沢山とれたらアタムスン村にも配送してもらいたいね。」
僕が呟くと、叔父様がフフと笑った。
「それはもうジョスが手配してくれたよ。」
叔父様の言葉に、ジョスさんの方をみるとジョスさんが親指を立ててニコッと微笑んだ。冒険者ギルドに依頼してくれたんだって。
僕達が持って返る分もあるから明日以降に配達してもらうことにしたらしい。
カフェのお料理でも出る様にって。
「アタムスンでも角サーモンが食べられるんだね。」
「村はそんなに離れていないのに、今までは運ばれたりしなかったのかな。」
「珍しくないものだって思っちゃってたんじゃない?」
ラルフ君達が不思議そうに首をひねった。確かにアタムスン村の食事では出て来なかったんだよね。
『ポヨン』
『湖に角サーモンが溢れかえってるみたいなんだけど、何か起きてる?』
ちょっと気になってプニョン君に念話で訊いて見た。ダンジョンの異常なら僕も感知できるんだけど、この地域のダンジョン外のことだとプニョン君の方が詳しい気がする。
『湖ポヨン。シャケポヨン。』
『え、僕が角サーモン欲しがってたから、他の湖からもワープさせたの‥‥。ありがとう!もう確保できたから大丈夫だよ!』
『サーモンポヨン。美味ポヨン。』
『料理した角サーモンを食べてみたいの?判ったー。後で宿で調理してもらったら持って行くね。』
『ポヨンポヨン』
プニョン君も嬉しそうだ。良かった。念話に集中していたら、いつの間にか湖の周りが騒がしくなっていた。
「角サーモン、多すぎだろ。」
「まさか魔獣溢れか?」
「でも、湖から出て来ないだろ。」
岸辺から警戒した様子で湖を見ている人達がヒソヒソと話している。どうやら、角サーモンの増量に皆気がつき始めたみたいだ。
プニョン君は、角サーモンを他から集めてくるのは終わりにしたみたいだし、これ以上は増えないから大丈夫かな。
「レイクサーペントの次は、角サーモンの大量発生だってさ。大丈夫かな。」
「湖から出て来ないから大丈夫そうだけど、ちょっと騒がしくなって来たね。」
「そうだね。そろそろ帰ろうか。」
湖の周辺に居た人達の関心が、祭りより角サーモンの大量発生に向かって行って,湖畔は騒がしくなってきてしまった。
屋台も片付けが開始されて撤退モードになってきたので僕達も宿に戻ることにした。
角サーモンは僕のマジック財布にしまった。角サーモンは皆で山分けって話もでたけど、食べるなら結局宿に提供して料理してもらうことになるので宿の厨房に渡すことになった。プティのお土産分でダンジョンマスター達で食べる料理も作ってもらおう。
湖畔を離れて、馬車に乗る頃にはユガーラン村は,角サーモン大量発生で騒がしくなっていた。
「大量捕獲だ!」
「いや保存どうするんだよ!」
祭りには出ていなかった冒険者達も、ぞろぞろと湖畔に集まって来ている。
「沢山とれたらアタムスン村にも配送してもらいたいね。」
僕が呟くと、叔父様がフフと笑った。
「それはもうジョスが手配してくれたよ。」
叔父様の言葉に、ジョスさんの方をみるとジョスさんが親指を立ててニコッと微笑んだ。冒険者ギルドに依頼してくれたんだって。
僕達が持って返る分もあるから明日以降に配達してもらうことにしたらしい。
カフェのお料理でも出る様にって。
「アタムスンでも角サーモンが食べられるんだね。」
「村はそんなに離れていないのに、今までは運ばれたりしなかったのかな。」
「珍しくないものだって思っちゃってたんじゃない?」
ラルフ君達が不思議そうに首をひねった。確かにアタムスン村の食事では出て来なかったんだよね。
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