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第7章
第339話 湖からの急襲
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「パンも美味しい。」
葉野菜とハムを挟んだパンを一口食べてラオウル君がニッコリした。
「こっちのも美味しいよ。」
ラルフ君はオムレツを挟んだパンが気に入ったみたいだ。
酢漬けのキャベツもデザートのプディングも美味しい。
他愛ない話をしながら、お弁当を楽しんでその後はホカペの上でゴロゴロ。
だってね。寝転んで空を見上げるのとか、楽しいんだよね。
ザバーン!
ホカペの上でまったりしていたら、湖の方から大きな水音が聞こえて来た。
見ると湖の水面に波紋。その後、水面に影が見えたと思ったら、大きな魚が撥ねた。そして水の中に潜って行った。
「でか!魔魚かな。」
「魔魚じゃないとしても相当大きいよね。」
見に行ってみることにした。ホカペも一旦仕舞って、皆で水辺近くまで近寄ってみた。
ザパーン!
また、大きな魚が撥ねた。近くで見ると、角があって赤と黒のギラギラした鱗をしていてドクドクしい色だ。
ーーー角サーモン、にゃ。魔魚にゃ。美味しいのにゃ。食べたいのにゃ。
鑑定さんが解説してくれた。美味しいらしい。しかも要望も入ってる?どうしよう。獲れるかな。
そんな事を考えていたら、なんだか急に強い魔力の波動を感じた。何か近付いてくる?
「何か来る!」
大きな声でそう皆に伝えた。そして、物理耐性用に偵察君をばらまいた。
僕の声を聞いて、リヒャルトさんが誘導して、水辺から後退して行く。
水面に魔魚より遥かに大きな影が見えた。魔魚が撥ねた瞬間にザバーーー!!!と何かが水面から顔を出して大きな口を開けて、魔魚を丸呑みした。
ザバーン!
巨大な蛇が姿を現した。地の底から出てくるような声を上げた。
ギュォォォォ!!
「レイクサーペント!?下がって!逃げて!」
リヒャルトさんが声を上げて僕達の前に出た。インゴさんが僕を片腕で抱えて走り出した。
レイクサーペントがこちらに顔を向けたと思った次の瞬間、火槍がレイクサーペントの首の辺りに命中した。
そのとき、大柄な人物が駆けて来て、長い剣を抜いた。
ギュォォォォ!!!
火槍を打たれたレイクサーペントが唸った。見た目にダメージを受けていなさそうに見えたけど、動きは一瞬止まった。
「ここは俺に任せてお前達は逃げろ!」
レイクサーペントに剣を向けて一瞬だけこちらに顔を向けたのはガリオンさんだった。その姿が誰かと重なる。
「あ!マッチョイケメン!?」
ガリオンさんは誰かにちょっと似てる気がしてたんだけど、マッチョイケメンに雰囲気が似てたんだ。
ガリオンさんが長い剣を振るうと、火の鞭のような物がレイクサーペントに叩き付けられた。
ギュォォォォ!!
火の鞭が打ち付けられた場所に、すかさずリヒャルトさんが風の刃で連続攻撃する。
「インゴは皆を非難させろ!」
「わかった!」
リヒャルトさんに言われてインゴさんは僕を片腕に抱えたまま、水辺からかなり離れた場所まで僕達を避難誘導した。
キュォォォォ!!
ザバーン!
レイクサーペントの声がちょっと高くなったと思ったら、大きな水しぶきを上げて水の中に姿を消した。
葉野菜とハムを挟んだパンを一口食べてラオウル君がニッコリした。
「こっちのも美味しいよ。」
ラルフ君はオムレツを挟んだパンが気に入ったみたいだ。
酢漬けのキャベツもデザートのプディングも美味しい。
他愛ない話をしながら、お弁当を楽しんでその後はホカペの上でゴロゴロ。
だってね。寝転んで空を見上げるのとか、楽しいんだよね。
ザバーン!
ホカペの上でまったりしていたら、湖の方から大きな水音が聞こえて来た。
見ると湖の水面に波紋。その後、水面に影が見えたと思ったら、大きな魚が撥ねた。そして水の中に潜って行った。
「でか!魔魚かな。」
「魔魚じゃないとしても相当大きいよね。」
見に行ってみることにした。ホカペも一旦仕舞って、皆で水辺近くまで近寄ってみた。
ザパーン!
また、大きな魚が撥ねた。近くで見ると、角があって赤と黒のギラギラした鱗をしていてドクドクしい色だ。
ーーー角サーモン、にゃ。魔魚にゃ。美味しいのにゃ。食べたいのにゃ。
鑑定さんが解説してくれた。美味しいらしい。しかも要望も入ってる?どうしよう。獲れるかな。
そんな事を考えていたら、なんだか急に強い魔力の波動を感じた。何か近付いてくる?
「何か来る!」
大きな声でそう皆に伝えた。そして、物理耐性用に偵察君をばらまいた。
僕の声を聞いて、リヒャルトさんが誘導して、水辺から後退して行く。
水面に魔魚より遥かに大きな影が見えた。魔魚が撥ねた瞬間にザバーーー!!!と何かが水面から顔を出して大きな口を開けて、魔魚を丸呑みした。
ザバーン!
巨大な蛇が姿を現した。地の底から出てくるような声を上げた。
ギュォォォォ!!
「レイクサーペント!?下がって!逃げて!」
リヒャルトさんが声を上げて僕達の前に出た。インゴさんが僕を片腕で抱えて走り出した。
レイクサーペントがこちらに顔を向けたと思った次の瞬間、火槍がレイクサーペントの首の辺りに命中した。
そのとき、大柄な人物が駆けて来て、長い剣を抜いた。
ギュォォォォ!!!
火槍を打たれたレイクサーペントが唸った。見た目にダメージを受けていなさそうに見えたけど、動きは一瞬止まった。
「ここは俺に任せてお前達は逃げろ!」
レイクサーペントに剣を向けて一瞬だけこちらに顔を向けたのはガリオンさんだった。その姿が誰かと重なる。
「あ!マッチョイケメン!?」
ガリオンさんは誰かにちょっと似てる気がしてたんだけど、マッチョイケメンに雰囲気が似てたんだ。
ガリオンさんが長い剣を振るうと、火の鞭のような物がレイクサーペントに叩き付けられた。
ギュォォォォ!!
火の鞭が打ち付けられた場所に、すかさずリヒャルトさんが風の刃で連続攻撃する。
「インゴは皆を非難させろ!」
「わかった!」
リヒャルトさんに言われてインゴさんは僕を片腕に抱えたまま、水辺からかなり離れた場所まで僕達を避難誘導した。
キュォォォォ!!
ザバーン!
レイクサーペントの声がちょっと高くなったと思ったら、大きな水しぶきを上げて水の中に姿を消した。
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