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第7章
第334話 いざユガー湖へ
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朝食の時間になるので、温泉施設の事はダンジョンマスター達に任せて部屋に戻った。
戻った途端に、ノックの音がした。
「あ、ソーマ君。起きた?さっきノックしたら返事なかった。」
「あ、呼びに来てくれてたんだね。おはよう。」
ギルベルト君が、一緒に食堂に向かおうと誘いに来てくれていたようだ。
「大丈夫?よく眠れた?」
「うん。ぐっすり。ギルベルト君は?」
「もう、爆睡だったよー。」
ギルベルト君も、昨晩は部屋に入ったら直ぐに眠くなってしまったそうだ。
「今はもうスッキリ」とガッツポーズを見せてくれた。
部屋を出ると,リヒャルトさんとインゴさんが部屋の外に立っていた。領都の屋敷だとそこまでしないけど、旅先だから気を配ってくれているらしい。
もしかして夜も交代で見張ったりしているのかな。
聞いてみたら、夜の見張りは他の騎士達とも交代で巡回してやってるんだって。
それは宿は貸し切りの方がやりやすいよね。
食堂に向かっていたら、ラオウル君ともばったり会った。僕を迎えに行こうとしてくれていたらしい。既にラルフ君達は、食堂に向かったそうだ。
朝食はパンとミルク。そして塩付けにした猪魔獣肉をソテーにしたもの。
美味しい。暫く猪魔獣料理が続きそうだけど、色んな料理にしてくれているので飽きなさそう。
「今日は、どうする?ユガーラン村のユガー湖の方に行ってみる?」
「いいね!」
ラルフ君が今日の予定を提案してくれた。
湖のほとりにある村はユガーラン村というそうだ。僕の頭の中では「湯ガーラン」って変換されちゃう。
「また案内をお願いする?」
「うーん‥‥。」
ラルフ君は難しい顔。ロルフ君は声のトーンを落として囁くように言った。
「ソーマ君のマップがあれば道は判りそうな気がする。」
ロルフ君の言葉にギルベルト君が頷いた。まあ、確かにマップで行けるね。
「それで行ってみようか。最悪道に迷っても、昨日みたいに帰り道はわかるんだよね。」
「じゃあ、そうしよう。」
ユガー湖へは、案内なしで行ってみることにした。母様に伝えたらちょっと不安顔。
案内なしで大丈夫かという心配もあるし、地元の人に案内を頼んだりすることによって、交流を図ったり経済を回したりということもして欲しいらしい。
帰り道は心配ないということと、湖のほとりの村はとりあえず、雰囲気だけ確認してくるということで納得してもらえた。
「‥‥そうね。安全なら良いわ。気をつけてね。でも日が暮れるまでには必ず帰ってくるのよ。」
「はぁい。」
母様から許可を貰えたので早速出発準備。お昼ご飯を食べる場所があるかわからないから、宿の人に頼んで簡単なお弁当を用意してもらった。
湖のほとりなら、ピクニックみたいにできそうだよね。
敷き布とかも持って行こう。あ、シーサーペントのホカペ!大事大事。お湯も沸かせるようにしておきたいな。
「‥‥完全にピクニック準備だね。」
籠の中にお弁当のパン。お肉と野菜が挟んであるやつと、チーズを挟んであるやつ。それとおやつにリンゴのケーキ。
お湯を沸かす魔道具、ポット、お皿やらフォークやら。確かにピクニックの準備だね。
「でも楽しみ」
「ね。」
観光地として発展できそうな場所か見てきてって言われているんだけど、ピクニックが楽しめれば、観光地としても良い場所のはず!
すっかりピクニック気分で、ユガー湖に向かった。
戻った途端に、ノックの音がした。
「あ、ソーマ君。起きた?さっきノックしたら返事なかった。」
「あ、呼びに来てくれてたんだね。おはよう。」
ギルベルト君が、一緒に食堂に向かおうと誘いに来てくれていたようだ。
「大丈夫?よく眠れた?」
「うん。ぐっすり。ギルベルト君は?」
「もう、爆睡だったよー。」
ギルベルト君も、昨晩は部屋に入ったら直ぐに眠くなってしまったそうだ。
「今はもうスッキリ」とガッツポーズを見せてくれた。
部屋を出ると,リヒャルトさんとインゴさんが部屋の外に立っていた。領都の屋敷だとそこまでしないけど、旅先だから気を配ってくれているらしい。
もしかして夜も交代で見張ったりしているのかな。
聞いてみたら、夜の見張りは他の騎士達とも交代で巡回してやってるんだって。
それは宿は貸し切りの方がやりやすいよね。
食堂に向かっていたら、ラオウル君ともばったり会った。僕を迎えに行こうとしてくれていたらしい。既にラルフ君達は、食堂に向かったそうだ。
朝食はパンとミルク。そして塩付けにした猪魔獣肉をソテーにしたもの。
美味しい。暫く猪魔獣料理が続きそうだけど、色んな料理にしてくれているので飽きなさそう。
「今日は、どうする?ユガーラン村のユガー湖の方に行ってみる?」
「いいね!」
ラルフ君が今日の予定を提案してくれた。
湖のほとりにある村はユガーラン村というそうだ。僕の頭の中では「湯ガーラン」って変換されちゃう。
「また案内をお願いする?」
「うーん‥‥。」
ラルフ君は難しい顔。ロルフ君は声のトーンを落として囁くように言った。
「ソーマ君のマップがあれば道は判りそうな気がする。」
ロルフ君の言葉にギルベルト君が頷いた。まあ、確かにマップで行けるね。
「それで行ってみようか。最悪道に迷っても、昨日みたいに帰り道はわかるんだよね。」
「じゃあ、そうしよう。」
ユガー湖へは、案内なしで行ってみることにした。母様に伝えたらちょっと不安顔。
案内なしで大丈夫かという心配もあるし、地元の人に案内を頼んだりすることによって、交流を図ったり経済を回したりということもして欲しいらしい。
帰り道は心配ないということと、湖のほとりの村はとりあえず、雰囲気だけ確認してくるということで納得してもらえた。
「‥‥そうね。安全なら良いわ。気をつけてね。でも日が暮れるまでには必ず帰ってくるのよ。」
「はぁい。」
母様から許可を貰えたので早速出発準備。お昼ご飯を食べる場所があるかわからないから、宿の人に頼んで簡単なお弁当を用意してもらった。
湖のほとりなら、ピクニックみたいにできそうだよね。
敷き布とかも持って行こう。あ、シーサーペントのホカペ!大事大事。お湯も沸かせるようにしておきたいな。
「‥‥完全にピクニック準備だね。」
籠の中にお弁当のパン。お肉と野菜が挟んであるやつと、チーズを挟んであるやつ。それとおやつにリンゴのケーキ。
お湯を沸かす魔道具、ポット、お皿やらフォークやら。確かにピクニックの準備だね。
「でも楽しみ」
「ね。」
観光地として発展できそうな場所か見てきてって言われているんだけど、ピクニックが楽しめれば、観光地としても良い場所のはず!
すっかりピクニック気分で、ユガー湖に向かった。
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