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第6章
第247話 滑って進む
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ブーン、ガッ、シューーーン!ブーン、ガッ、シューーーン!
滑るところは一度で何十メートルも進み、速度が遅くなりかけたときにまた羽根でダンジョン床を弾いて進む。
そしてあっという間にダンジョン列車が見える開けた場所まで辿り着いた。
「今度は、長い乗り物?繋がってる?」
「乗り換えるよー。」
ピン君列車の窓からダンジョン列車の様子を見ているジョスさんに乗り換えをご案内した。
窓に張り付いていたジョスさんの腕を叔父様が掴んで一緒に降りて来た。
「ジョスさん、今度はアレに乗るんだよー。」
ホームを移動してダンジョン列車の最前車両に乗り込んだ。
ジョスさんは列車内をキョロキョロ見回したけど、すんなりと叔父様の隣の席に座った。
ピロリロリン、ピロリロリン。音が鳴って、列車のドアが閉まった。
ぴくっとジョスさんの肩が少し撥ねたけど、今度はジョスさんは何も言わなかった。黙って様子を見る事にしたのかな。
列車が動き出した。アルディ駅までは約一時間弱だ。
「ジョス、実際見てみないとわからないだろ。」
「そうですね。高速で移動出来るって、足の速い魔獣に馬車を引かせるのかと思いましたよ‥‥。」
「途中魔獣に襲われる事もないんだよ。時々ちらっと見かけるけどね‥‥。」
あれ、ダンジョンマスター達、目撃されちゃってる?
「これダンジョ‥‥いえ、何がどうなっているかはあまり知らない方がいいんじゃないかという気がして来ました。一般には出さないんでしょう?」
「正解。王都への移動の為だけに作ったらしいからね。」
「はぁ‥‥。」
目的地のアルディ駅の一つ前の駅、ピン駅を通過した。車両の前のところに、案内が表示される。
「ピン駅?次はアルディ駅?地名?」
「駅の名前だよ。ツヴァイトベックに一番近いのはアルディ駅だよ。」
「へえ、地名じゃないんだね。」
「ツヴァイトベックに御用の方はこちらって出しておこうか。」
「あはは、いいね。それ。」
アルディ駅に近づいて来たので、アルディちゃんに連絡を取る。
(もうすぐ付くよ。)
(こっちの通路と改札は出来てるキュル。ピン列車も準備OKキュル)
(了解!)
移動中に叔父様にチューセンゴーの送還をしてもらおうとしたけど、高速移動中だと失敗するかもしれないので、アルディ駅に列車が到着するまで待つことにした。
アルディ駅に到着。叔父様はチュウセンゴーを出して、背中に巻いた魔石の固定具合を確認した後、列車を降りる前に送還した。
魔石の位置情報が、少し離れた位置に変わった。
「チューセンゴーの背中に付いている魔石を置いたら、チューセンゴーと一緒に離れていてくれよ。」
叔父様がイヤーカフで連絡を取っている。送還した先は地下室ではなかったのか、位置情報がそこから更に少しだけ移動したようだ。
ダンジョン列車を降りると、ピン列車が待っていた。2度目だからか叔父様とジョスさんは羽根のところだけ凝視していた。
その間に僕はまた最前列を確保しちゃったよ。
叔父様とジョスさんもピン列車に乗り込んだので出発進行!
ブーン、ガッ、シューーーン!ブーン、ガッ、シューーーン!
ブーン、ガッ、シューーーン!ブーン、ガッ、シューーーン!
「‥‥。いやぁ、どうやって動いているのか見ても全然参考にならないですね。」
窓からピン列車の動きを凝視していたジョスさんが言った。
「そもそも滑りがよい床面でないと進まないだろうな。」
叔父様は窓の外はもう見ずに列車内を見回していた。
「タイヤを付けた方が早くないですかね。」
「‥‥よく滑る床ならタイヤも滑って進まないんじゃないか?」
叔父様、何となくピン君列車をフォローしてくれている。氷みたいに滑る床なら今の進み方がいいけど、タイヤで進めそうな床だったらタイヤが付いている方がぐんぐん進みそうな気がする。ピン君列車の場合、摩擦とか気にせず強引に進んでいる気がする。
‥‥まあ、でもあまり長い距離じゃないからね。ピン君の好きにさせてあげたらいいよね。
滑るところは一度で何十メートルも進み、速度が遅くなりかけたときにまた羽根でダンジョン床を弾いて進む。
そしてあっという間にダンジョン列車が見える開けた場所まで辿り着いた。
「今度は、長い乗り物?繋がってる?」
「乗り換えるよー。」
ピン君列車の窓からダンジョン列車の様子を見ているジョスさんに乗り換えをご案内した。
窓に張り付いていたジョスさんの腕を叔父様が掴んで一緒に降りて来た。
「ジョスさん、今度はアレに乗るんだよー。」
ホームを移動してダンジョン列車の最前車両に乗り込んだ。
ジョスさんは列車内をキョロキョロ見回したけど、すんなりと叔父様の隣の席に座った。
ピロリロリン、ピロリロリン。音が鳴って、列車のドアが閉まった。
ぴくっとジョスさんの肩が少し撥ねたけど、今度はジョスさんは何も言わなかった。黙って様子を見る事にしたのかな。
列車が動き出した。アルディ駅までは約一時間弱だ。
「ジョス、実際見てみないとわからないだろ。」
「そうですね。高速で移動出来るって、足の速い魔獣に馬車を引かせるのかと思いましたよ‥‥。」
「途中魔獣に襲われる事もないんだよ。時々ちらっと見かけるけどね‥‥。」
あれ、ダンジョンマスター達、目撃されちゃってる?
「これダンジョ‥‥いえ、何がどうなっているかはあまり知らない方がいいんじゃないかという気がして来ました。一般には出さないんでしょう?」
「正解。王都への移動の為だけに作ったらしいからね。」
「はぁ‥‥。」
目的地のアルディ駅の一つ前の駅、ピン駅を通過した。車両の前のところに、案内が表示される。
「ピン駅?次はアルディ駅?地名?」
「駅の名前だよ。ツヴァイトベックに一番近いのはアルディ駅だよ。」
「へえ、地名じゃないんだね。」
「ツヴァイトベックに御用の方はこちらって出しておこうか。」
「あはは、いいね。それ。」
アルディ駅に近づいて来たので、アルディちゃんに連絡を取る。
(もうすぐ付くよ。)
(こっちの通路と改札は出来てるキュル。ピン列車も準備OKキュル)
(了解!)
移動中に叔父様にチューセンゴーの送還をしてもらおうとしたけど、高速移動中だと失敗するかもしれないので、アルディ駅に列車が到着するまで待つことにした。
アルディ駅に到着。叔父様はチュウセンゴーを出して、背中に巻いた魔石の固定具合を確認した後、列車を降りる前に送還した。
魔石の位置情報が、少し離れた位置に変わった。
「チューセンゴーの背中に付いている魔石を置いたら、チューセンゴーと一緒に離れていてくれよ。」
叔父様がイヤーカフで連絡を取っている。送還した先は地下室ではなかったのか、位置情報がそこから更に少しだけ移動したようだ。
ダンジョン列車を降りると、ピン列車が待っていた。2度目だからか叔父様とジョスさんは羽根のところだけ凝視していた。
その間に僕はまた最前列を確保しちゃったよ。
叔父様とジョスさんもピン列車に乗り込んだので出発進行!
ブーン、ガッ、シューーーン!ブーン、ガッ、シューーーン!
ブーン、ガッ、シューーーン!ブーン、ガッ、シューーーン!
「‥‥。いやぁ、どうやって動いているのか見ても全然参考にならないですね。」
窓からピン列車の動きを凝視していたジョスさんが言った。
「そもそも滑りがよい床面でないと進まないだろうな。」
叔父様は窓の外はもう見ずに列車内を見回していた。
「タイヤを付けた方が早くないですかね。」
「‥‥よく滑る床ならタイヤも滑って進まないんじゃないか?」
叔父様、何となくピン君列車をフォローしてくれている。氷みたいに滑る床なら今の進み方がいいけど、タイヤで進めそうな床だったらタイヤが付いている方がぐんぐん進みそうな気がする。ピン君列車の場合、摩擦とか気にせず強引に進んでいる気がする。
‥‥まあ、でもあまり長い距離じゃないからね。ピン君の好きにさせてあげたらいいよね。
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