236 / 466
第6章
第236話 宅配ボックス作成
しおりを挟む
大体出来上がったので叔父様に送ることにした。送る時に決まったところがあるといいよねと考えていて、宅配ボックスのようなものを思いついた。毎回叔父様が受け取り可能な場所を確認して送るより決まった箱の中に送れば楽なんじゃないかな。
宅配ボックスの大きさはどうしようか。手帳だと小さくてもよいけど、それなりの大きさのものもあるよね。
マジックボックスみたいにすれば、箱のサイズは問題ないか。シーサーペントの革を使って、大きさは少し分厚めの本サイズくらい。
外側は木で内側にシーサーペントの革を貼付ける。
内部の容量拡張と転送機能、鍵機能を魔法陣で書き込む。最初は鍵が開いた状態で、叔父様が魔力を流した後は叔父様しか開けられないようにしよう。
外から壊されないように物理耐性、魔法耐性はつけておこうかな。
外側の木箱は蓋にプティの絵を彫ってみた。
(にゃーん。プティの絵にゃ?プティも欲しいにゃ)
「プティも?いいよ。お揃いにしよう。」
受け取りがあるなら送る機能も有った方がいいよね。
プティが開けやすいように取手がついた引き出し形式に変更することにした。両側から引き出せるような構造にして片方が送信ボックス、片方が受信ボックスになるようにする。
引き出しを引くと内蓋があって、送信ポストは内蓋のリストから送り先を指定できるんだ。
受信ボックスは内蓋に送り先を表示するようにしようかな。
「プティ用の『通信箱君』できたよ。」
送信ボックス側には,プティがお花を差し出している図。受信ボックス側は籠を抱えていてお花を受け取っている図にしてみた。
(可愛いニャ。可愛いニャ。)
プティが嬉しそうに引き出しの取手に爪を引っ掛けて引き出しを開けてみている。
「試しに『手帳君』を送るね。」
僕用の通信箱君の送信ボックスにプティ用の手帳君を入れる。内蓋を閉じて宛先リストからプティを選択。そのまま引き出しを閉じた。
「にゃ?」
(何か光ったにゃ)
何か届くと取手近くに埋め込んだ小さい魔石が光るようにしてある。プティが受信ボックス用の引き出しをくいっと開けた。
「にゃーん!」
(颯真にゃんの名前がでてるにゃ。)
内蓋に送信者の名前が出るようにしたんだけど、うまくいったようだ。
「送信者表示はできたね。届いているか見てみて?」
(見てみるにゃ)
ぱかっと器用に内蓋を開けて中を覗き込むプティ。その仕草が可愛い。
ひょいと前足で引っ掛けて手帳君を取り出した。
「にゃーん。」
(届いたにゃ。届いたにゃ。」
「やった!大成功!」
プティは早速手帳君を開いて僕に肉球メッセージを送ってくれた。僕も「大好き」って返したよ。
「じゃあ、叔父様に送ってみよう。」
もう一度手帳君で叔父様を呼び出す。叔父様はすぐ応答してくれた。
「叔父様。通信箱君を送るね。」
『箱になったのかい?手帳じゃなかった?』
「手帳を送る用の箱だよ。」
「うん?」
叔父様が商会の執務室に一人で居ることを確認してから、ゲートを開いた。ゲートの向こうに机が見えるので通信箱君をゲートに突っ込んで机の上に置いてゲートを閉じた。
「置いたよー。」
『うん。今ソーマの手がちょっと見えた。』
「あー‥‥。」
『で、この箱はなあに?どうやって使うの?』
叔父様はゲートから僕の手が見えた事は気にしない様子で、通信箱君の使い方を聞いて来た。
宅配ボックスの大きさはどうしようか。手帳だと小さくてもよいけど、それなりの大きさのものもあるよね。
マジックボックスみたいにすれば、箱のサイズは問題ないか。シーサーペントの革を使って、大きさは少し分厚めの本サイズくらい。
外側は木で内側にシーサーペントの革を貼付ける。
内部の容量拡張と転送機能、鍵機能を魔法陣で書き込む。最初は鍵が開いた状態で、叔父様が魔力を流した後は叔父様しか開けられないようにしよう。
外から壊されないように物理耐性、魔法耐性はつけておこうかな。
外側の木箱は蓋にプティの絵を彫ってみた。
(にゃーん。プティの絵にゃ?プティも欲しいにゃ)
「プティも?いいよ。お揃いにしよう。」
受け取りがあるなら送る機能も有った方がいいよね。
プティが開けやすいように取手がついた引き出し形式に変更することにした。両側から引き出せるような構造にして片方が送信ボックス、片方が受信ボックスになるようにする。
引き出しを引くと内蓋があって、送信ポストは内蓋のリストから送り先を指定できるんだ。
受信ボックスは内蓋に送り先を表示するようにしようかな。
「プティ用の『通信箱君』できたよ。」
送信ボックス側には,プティがお花を差し出している図。受信ボックス側は籠を抱えていてお花を受け取っている図にしてみた。
(可愛いニャ。可愛いニャ。)
プティが嬉しそうに引き出しの取手に爪を引っ掛けて引き出しを開けてみている。
「試しに『手帳君』を送るね。」
僕用の通信箱君の送信ボックスにプティ用の手帳君を入れる。内蓋を閉じて宛先リストからプティを選択。そのまま引き出しを閉じた。
「にゃ?」
(何か光ったにゃ)
何か届くと取手近くに埋め込んだ小さい魔石が光るようにしてある。プティが受信ボックス用の引き出しをくいっと開けた。
「にゃーん!」
(颯真にゃんの名前がでてるにゃ。)
内蓋に送信者の名前が出るようにしたんだけど、うまくいったようだ。
「送信者表示はできたね。届いているか見てみて?」
(見てみるにゃ)
ぱかっと器用に内蓋を開けて中を覗き込むプティ。その仕草が可愛い。
ひょいと前足で引っ掛けて手帳君を取り出した。
「にゃーん。」
(届いたにゃ。届いたにゃ。」
「やった!大成功!」
プティは早速手帳君を開いて僕に肉球メッセージを送ってくれた。僕も「大好き」って返したよ。
「じゃあ、叔父様に送ってみよう。」
もう一度手帳君で叔父様を呼び出す。叔父様はすぐ応答してくれた。
「叔父様。通信箱君を送るね。」
『箱になったのかい?手帳じゃなかった?』
「手帳を送る用の箱だよ。」
「うん?」
叔父様が商会の執務室に一人で居ることを確認してから、ゲートを開いた。ゲートの向こうに机が見えるので通信箱君をゲートに突っ込んで机の上に置いてゲートを閉じた。
「置いたよー。」
『うん。今ソーマの手がちょっと見えた。』
「あー‥‥。」
『で、この箱はなあに?どうやって使うの?』
叔父様はゲートから僕の手が見えた事は気にしない様子で、通信箱君の使い方を聞いて来た。
5
お気に入りに追加
181
あなたにおすすめの小説
アイムキャット❕~異世界キャット驚く漫遊記~
ma-no
ファンタジー
神様のミスで森に住む猫に転生させられた元人間。猫として第二の人生を歩むがこの世界は何かがおかしい。引っ掛かりはあるものの、猫家族と楽しく過ごしていた主人公は、ミスに気付いた神様に詫びの品を受け取る。
その品とは、全世界で使われた魔法が載っている魔法書。元人間の性からか、魔法書で変身魔法を探した主人公は、立って歩く猫へと変身する。
世界でただ一匹の歩く猫は、人間の住む街に行けば騒動勃発。
そして何故かハンターになって、王様に即位!?
この物語りは、歩く猫となった主人公がやらかしながら異世界を自由気ままに生きるドタバタコメディである。
注:イラストはイメージであって、登場猫物と異なります。
R指定は念の為です。
登場人物紹介は「11、15、19章」の手前にあります。
「小説家になろう」「カクヨム」にて、同時掲載しております。
一番最後にも登場人物紹介がありますので、途中でキャラを忘れている方はそちらをお読みください。
異世界王女に転生したけど、貧乏生活から脱出できるのか
片上尚
ファンタジー
海の事故で命を落とした山田陽子は、女神ロミア様に頼まれて魔法がある世界のとある国、ファルメディアの第三王女アリスティアに転生!
悠々自適の贅沢王女生活やイケメン王子との結婚、もしくは現代知識で無双チートを夢見て目覚めてみると、待っていたのは3食草粥生活でした…
アリスティアは現代知識を使って自国を豊かにできるのか?
痩せっぽっちの王女様奮闘記。

少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

他国から来た王妃ですが、冷遇? 私にとっては厚遇すぎます!
七辻ゆゆ
ファンタジー
人質同然でやってきたというのに、出されるご飯は母国より美味しいし、嫌味な上司もいないから掃除洗濯毎日楽しいのですが!?

家庭菜園物語
コンビニ
ファンタジー
お人好しで動物好きな最上 悠(さいじょう ゆう)は肉親であった祖父が亡くなり、最後の家族であり姉のような存在でもある黒猫の杏(あんず)も静かに息を引き取ろうとする中で、助けたいなら異世界に来てくれないかと、少し残念な神様に提案される。
その転移先で秋田犬の大福を助けたことで、能力を失いそのままスローライフをおくることとなってしまう。
異世界で新しい家族や友人を作り、本人としてはほのぼのと家庭菜園を営んでいるが、小さな畑が世界には大きな影響を与えることになっていく。

異世界に転生したので幸せに暮らします、多分
かのこkanoko
ファンタジー
物心ついたら、異世界に転生していた事を思い出した。
前世の分も幸せに暮らします!
平成30年3月26日完結しました。
番外編、書くかもです。
5月9日、番外編追加しました。
小説家になろう様でも公開してます。
エブリスタ様でも公開してます。

この度異世界に転生して貴族に生まれ変わりました
okiraku
ファンタジー
地球世界の日本の一般国民の息子に生まれた藤堂晴馬は、生まれつきのエスパーで透視能力者だった。彼は親から独立してアパートを借りて住みながら某有名国立大学にかよっていた。4年生の時、酔っ払いの無免許運転の車にはねられこの世を去り、異世界アールディアのバリアス王国貴族の子として転生した。幸せで平和な人生を今世で歩むかに見えたが、国内は王族派と貴族派、中立派に分かれそれに国王が王位継承者を定めぬまま重い病に倒れ王子たちによる王位継承争いが起こり国内は不安定な状態となった。そのため貴族間で領地争いが起こり転生した晴馬の家もまきこまれ領地を失うこととなるが、もともと転生者である晴馬は逞しく生き家族を支えて生き抜くのであった。

世界樹を暴走させたマッドサイエンティスト、死刑だけは嫌だとごねる!
アメノヒセカイ
ファンタジー
カクヨムにも掲載しております。
これは世界樹の花粉を浴びて老いることがなくなったラメッタと、捨て子として騎士団に拾われ生きてきたクレーエンが、一国の英雄となり、ともに生きると決めるまでの物語である!
<語句>
エアデ王国:クレーエン、ラメッタが住んでいた国。
バオム国:エアデ王国の従属国。魔王軍との前線を仕切る。資源がほとんどなく、魔王軍と戦うことでエアデ王国から支援を受けている。治安が悪い。
世界樹:人々に魔法を授けている。ラメッタが研究のために魔法薬をかけてから、魔法が大幅に弱体化してしまった。
ラメッタ:見た目は子供、中身は七十八才。老いることはない。魔法薬や魔道具の開発をする。己の好奇心を満たすためだけに世界樹に魔法薬をかけたとして死刑判決が出るのだが……。なお、魔王軍と戦うことで処刑が延期される約束を国王らとしている。
クレーエン:捨て子ゆえに騎士団に拾われて育てられたものの騎士団に正式に加入できず、しかしその強さゆえに騎士団の仕事を何度も手伝っていた。自身のことを強さから騎士団で面倒を見るしかない人間と考え、厄介者であると思っているが……。
バオム国の三姫:国王である父が前線に出ているため、三人で統治しているがほぼ機能していない。
長女ディーレ、次女ベリッヒ、三女チルカ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる