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第5章
第202話 攻略方法検証
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ちょっと映像を見返してみよう。
第一階層のボス部屋。兎がカップを持っていて、カップに何かを放り込んでいるところ。そこで映像をストップして拡大。
カップに放り込んでいるのは四角い何か。映像を止めてもはっきりは見えないけど、後でカップ床に置いた時に見えた物と一緒かな。
映像を進めて、兎がカップを逆さまに床において、カップを持ち上げたところで、ストップ。
「やっぱりサイコロ?」
サイコロ振るみたいな動作だなとは思った。カップの中から出て来た四角いものを拡大してみると。表面に、点がいくつか見える。
どうみても、サイコロだ。
右の兎が「4」。左の兎が「2」冒険者が最初に攻撃したのは、左の兎だった。
そして、サイコロの目が出た途端、ダンジョンの入り口に飛ばされていた。これは第一階層をクリアできなかった冒険者の映像。
そして次のパーティの時は、右の兎が「3」。左の兎が「5」。最初に攻撃された兎は左。このパーティはクリア。
「‥‥どっちの兎のサイコロの目が大きいか当てるってこと?」
兎が映っている映像をよく見ると、後ろの壁が少し透けて見えている。やっぱり立体映像みたいだ。
第二階層のボスの映像も見直してみる。
ドラゴンが、板上の物を掲げたところ。板にはドラゴンの絵が描かれている。矢が当たって、絵がバラバラになるところで、映像をストップ。
拡大して行くと、バラバラになった絵は、凹凸のある欠片になって飛び散っていた。この破片の形はまるでジグソーパズルだ。
絵が散った後の床の映像も念のため拡大してみる。
ジグソーパズルが散らばっているようにしか見えない。
ドラゴンも良くみると、透けて見える。
映像の時間をチェックすると、ボス部屋の扉が閉まってから、何かが光るまでが、丁度一時間。それから冒険者達はダンジョン入り口に飛ばされていた。
絵を壊さなくても、結果は同じだったって、冒険者は言っていた。
ということは、何もしなくてもパズルはばらけて、ボス部屋に入ってから一時間以内にジグソーパズルを完成させるのが条件ってことかもしれない。
「はー、もしそうだったら‥‥、全然狙いが理解されてないってこと?」
「にゃーん。」
プティは、ミルクを飲み終えて、ノンビリ毛繕いしている。
ちらりと、映像に目を向けた後、毛繕いを続けていた。
ダンジョンを見に行っている間に、ダンジョン鉄道の開発は、進んでいた。
車両が立派になっているし、ホームには転落防止の柵まで出来ていた。しかも線路が沢山? 4本線路があって、それぞれホームがついている。
すっかり、駅みたいになってた。駅みたいっていうか駅だ。
天井が高くなっていて、照明が突いているし、掲示板に行き先が表示されている。
「マスター!どうだコン?」
「クーちゃん、凄いよこれ。駅だね。」
「頑張ったぞ~。」
「ウーニャン、さすがだね。」
最初に平原での実験を手伝ってもらったクーちゃんとウーニャンには、駅とか鉄道のイメージを、詳しく伝えてあったんだ。
そのイメージをもとに、どんどん作ってくれたらしい。
王都行きと、エルストベルク行きで、上下二つの線、が二組?
「黄色いダンジョン攻略したら、こっちも使うガウ。」
ルー君が牙をむき出して笑った。
え、攻略前提コース?
僕が黄色いダンジョンを気にしている事が伝わっていたらしい。
迂回ルートと、直線ルートの線路を用意してくれていた。
これ攻略しないとダメな奴?
第一階層のボス部屋。兎がカップを持っていて、カップに何かを放り込んでいるところ。そこで映像をストップして拡大。
カップに放り込んでいるのは四角い何か。映像を止めてもはっきりは見えないけど、後でカップ床に置いた時に見えた物と一緒かな。
映像を進めて、兎がカップを逆さまに床において、カップを持ち上げたところで、ストップ。
「やっぱりサイコロ?」
サイコロ振るみたいな動作だなとは思った。カップの中から出て来た四角いものを拡大してみると。表面に、点がいくつか見える。
どうみても、サイコロだ。
右の兎が「4」。左の兎が「2」冒険者が最初に攻撃したのは、左の兎だった。
そして、サイコロの目が出た途端、ダンジョンの入り口に飛ばされていた。これは第一階層をクリアできなかった冒険者の映像。
そして次のパーティの時は、右の兎が「3」。左の兎が「5」。最初に攻撃された兎は左。このパーティはクリア。
「‥‥どっちの兎のサイコロの目が大きいか当てるってこと?」
兎が映っている映像をよく見ると、後ろの壁が少し透けて見えている。やっぱり立体映像みたいだ。
第二階層のボスの映像も見直してみる。
ドラゴンが、板上の物を掲げたところ。板にはドラゴンの絵が描かれている。矢が当たって、絵がバラバラになるところで、映像をストップ。
拡大して行くと、バラバラになった絵は、凹凸のある欠片になって飛び散っていた。この破片の形はまるでジグソーパズルだ。
絵が散った後の床の映像も念のため拡大してみる。
ジグソーパズルが散らばっているようにしか見えない。
ドラゴンも良くみると、透けて見える。
映像の時間をチェックすると、ボス部屋の扉が閉まってから、何かが光るまでが、丁度一時間。それから冒険者達はダンジョン入り口に飛ばされていた。
絵を壊さなくても、結果は同じだったって、冒険者は言っていた。
ということは、何もしなくてもパズルはばらけて、ボス部屋に入ってから一時間以内にジグソーパズルを完成させるのが条件ってことかもしれない。
「はー、もしそうだったら‥‥、全然狙いが理解されてないってこと?」
「にゃーん。」
プティは、ミルクを飲み終えて、ノンビリ毛繕いしている。
ちらりと、映像に目を向けた後、毛繕いを続けていた。
ダンジョンを見に行っている間に、ダンジョン鉄道の開発は、進んでいた。
車両が立派になっているし、ホームには転落防止の柵まで出来ていた。しかも線路が沢山? 4本線路があって、それぞれホームがついている。
すっかり、駅みたいになってた。駅みたいっていうか駅だ。
天井が高くなっていて、照明が突いているし、掲示板に行き先が表示されている。
「マスター!どうだコン?」
「クーちゃん、凄いよこれ。駅だね。」
「頑張ったぞ~。」
「ウーニャン、さすがだね。」
最初に平原での実験を手伝ってもらったクーちゃんとウーニャンには、駅とか鉄道のイメージを、詳しく伝えてあったんだ。
そのイメージをもとに、どんどん作ってくれたらしい。
王都行きと、エルストベルク行きで、上下二つの線、が二組?
「黄色いダンジョン攻略したら、こっちも使うガウ。」
ルー君が牙をむき出して笑った。
え、攻略前提コース?
僕が黄色いダンジョンを気にしている事が伝わっていたらしい。
迂回ルートと、直線ルートの線路を用意してくれていた。
これ攻略しないとダメな奴?
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