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第5章
第194話 つまらないダンジョン?
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ラオウル君も一緒に4人とプティで、暖かいカーペットの上で、話をした。ラルフ君達は僕が持って来た地図に興味を持ったようだった。
「周辺の魔獣の位置が分かっちゃうの凄いねぇ。あ、この辺り、ダンジョンがあって、一時はスタンビート状態だったんだって。その時見たらこの辺真っ赤だったのかな。」
現在値から東にある山付近を指差してラルフ君が言う。地図には、ダンジョンの位置は表示していないんだけど、地元だから位置は把握しているみたいだ。
ラルフ君が指差したところは、山野で森の入り口近く。その付近には魔獣の位置を示す赤い点が少しだけ。
「正規の冒険者登録したら、このダンジョンにも行ってみたいな。この間地元の冒険者に話を聞いたら、難易度は中級位だって言ってたんだ。
ちょっと実績積まないと、入れないかな、とは思うんだけど‥‥。あ、ここから南に行ったとなりの領にあるダンジョンはさ、すっごくつまらないんだって。ランクが合っていても、そういうのはどうかなぁとか思っちゃうんだよね。」
ロルフ君が、指を地図上で南の方に移動させながらいう。
「つまらないの?」
つまらないダンジョンってなんだろう。
詳しく聞いてみようとしたら、ラルフ君が首を横に振った。
「僕らも詳しくは聞いてないんだよ。でも、『儲からない』って言ってたんだ。」
「なるほどー」
冒険者がダンジョンに行くのは、ドロップ品や、採掘目的だと思うので、儲からないならつまらないかもしれないな。
そう思いながら、地図上で、ロルフ君の指が指し示す辺りを目で追った。ロルフ君の指がピタリと辺りは、以前、プティが「元気が無いダンジョン」って
言っていた付近だった。
「元気がない」っていうくらいだから、ドロップ品とか出にくいのかもしれない。
「ラオウル君もエルストベルクに着いたら冒険者登録するんだよね。いつか、一緒に行こうよ、ダンジョン!」
ラルフ君が、パッと顔を上げてラオウル君を見て言った。ロルフ君が、どすっとラルフ君に肩をぶつける。ラルフ君が「あ」と僕の方を見た。
「‥‥ソーマ君は、まだ、もうちょっと先だけどさ、ソーマ君が冒険者登録できる年齢になる頃には、僕たち鍛えて、ダンジョンに連れて行って上げるよ。」
「ありがとう!」
僕は年下で、正規の冒険者登録が出来る年齢になるのは、まだ何年も先だから、気を遣ってくれたみたいだ。
僕は冒険者としてダンジョンには入れないけど、別ルートではこっそりダンジョンに入ってるんだよね。
それなのに気を遣ってくれていて、ラルフ君達はとってもやさしいなぁ。
よいダンジョン作るように頑張らなきゃ。
その後、久しぶりにプティちゃん双六をして過ごした。
兄様は、父様と一緒に、ツヴァイトベック侯爵である伯父様と、スタンビートの影響だとか、魔獣がまた増えて来ているとかの情報交換に参加していたそうだ。
魔獣が増えて来ているのはちょっと気になるよね。
その晩は、ツヴァイトベック侯爵家の屋敷に止めてもらって、再びエルストベルク領に向けて出発した。
ツヴァイトベック侯爵家の屋敷に出入りする時に、馬車を「馬車もどき君」の状態にしたままだったけど、特に何も言われなかったようだ。
気づかれなかったのかな。
ラルフ君達は、門のところで、僕達を見送ってくれた。また会いに行きたいな。
ツヴァイトベック侯爵家を出てから、地図を見てみると、魔獣の赤い点は少なくなっていた。普段の状態がわからないけど、この辺りは平常な状態なのかもしれない。
馬車もどき君の機能を活かして、トップスピードで、移動していた。
各領地との情報交換とか挨拶とかのタイミングで休憩を取って、馬車は順調に進んだ。
「周辺の魔獣の位置が分かっちゃうの凄いねぇ。あ、この辺り、ダンジョンがあって、一時はスタンビート状態だったんだって。その時見たらこの辺真っ赤だったのかな。」
現在値から東にある山付近を指差してラルフ君が言う。地図には、ダンジョンの位置は表示していないんだけど、地元だから位置は把握しているみたいだ。
ラルフ君が指差したところは、山野で森の入り口近く。その付近には魔獣の位置を示す赤い点が少しだけ。
「正規の冒険者登録したら、このダンジョンにも行ってみたいな。この間地元の冒険者に話を聞いたら、難易度は中級位だって言ってたんだ。
ちょっと実績積まないと、入れないかな、とは思うんだけど‥‥。あ、ここから南に行ったとなりの領にあるダンジョンはさ、すっごくつまらないんだって。ランクが合っていても、そういうのはどうかなぁとか思っちゃうんだよね。」
ロルフ君が、指を地図上で南の方に移動させながらいう。
「つまらないの?」
つまらないダンジョンってなんだろう。
詳しく聞いてみようとしたら、ラルフ君が首を横に振った。
「僕らも詳しくは聞いてないんだよ。でも、『儲からない』って言ってたんだ。」
「なるほどー」
冒険者がダンジョンに行くのは、ドロップ品や、採掘目的だと思うので、儲からないならつまらないかもしれないな。
そう思いながら、地図上で、ロルフ君の指が指し示す辺りを目で追った。ロルフ君の指がピタリと辺りは、以前、プティが「元気が無いダンジョン」って
言っていた付近だった。
「元気がない」っていうくらいだから、ドロップ品とか出にくいのかもしれない。
「ラオウル君もエルストベルクに着いたら冒険者登録するんだよね。いつか、一緒に行こうよ、ダンジョン!」
ラルフ君が、パッと顔を上げてラオウル君を見て言った。ロルフ君が、どすっとラルフ君に肩をぶつける。ラルフ君が「あ」と僕の方を見た。
「‥‥ソーマ君は、まだ、もうちょっと先だけどさ、ソーマ君が冒険者登録できる年齢になる頃には、僕たち鍛えて、ダンジョンに連れて行って上げるよ。」
「ありがとう!」
僕は年下で、正規の冒険者登録が出来る年齢になるのは、まだ何年も先だから、気を遣ってくれたみたいだ。
僕は冒険者としてダンジョンには入れないけど、別ルートではこっそりダンジョンに入ってるんだよね。
それなのに気を遣ってくれていて、ラルフ君達はとってもやさしいなぁ。
よいダンジョン作るように頑張らなきゃ。
その後、久しぶりにプティちゃん双六をして過ごした。
兄様は、父様と一緒に、ツヴァイトベック侯爵である伯父様と、スタンビートの影響だとか、魔獣がまた増えて来ているとかの情報交換に参加していたそうだ。
魔獣が増えて来ているのはちょっと気になるよね。
その晩は、ツヴァイトベック侯爵家の屋敷に止めてもらって、再びエルストベルク領に向けて出発した。
ツヴァイトベック侯爵家の屋敷に出入りする時に、馬車を「馬車もどき君」の状態にしたままだったけど、特に何も言われなかったようだ。
気づかれなかったのかな。
ラルフ君達は、門のところで、僕達を見送ってくれた。また会いに行きたいな。
ツヴァイトベック侯爵家を出てから、地図を見てみると、魔獣の赤い点は少なくなっていた。普段の状態がわからないけど、この辺りは平常な状態なのかもしれない。
馬車もどき君の機能を活かして、トップスピードで、移動していた。
各領地との情報交換とか挨拶とかのタイミングで休憩を取って、馬車は順調に進んだ。
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