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第4章
第166話 解決方法
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王都近くのダンジョンも同じような状況だった。ダンジョンの規模がこちらの方が大きいのか、ダンジョンコアのサイズが大きい。
しかし、罅が入っていて、白く濁っているのは変わらない。
フロアに満ちている魔力の濁り方も強い。
こちらも、元?ダンジョンマスターがげっそりとした状態で倒れている。
は虫類っぽい何か?
「ワレかぁ?‥‥こんな形でぇ、こんな形でぇ。」
「こんな形?」
よく見ると小さい竜みたいだ。ドラゴンのダンジョンマスターなのかな。
ゴホっと、煙のようなものを口から小さく吐き出して、ドラゴンが言った。
「まともに攻略せず、こんな形でダンジョンを潰すとは‥‥。」
「ダンジョンを潰すつもりはなかったんだよ。でもスタンビートは困るんだ。」
ドラゴンさんも、可哀想なんだけど、スタンビートが続くと、いくら備蓄してあっても、王都全体を長期的に支える事なんて無理だし、このままだと王都が潰れてしまうかもしれない。
どうしてもスタンビートはおさめたいんだよ。
ゴホゴホと黒い煙を吐き出しながら、ドラゴンは両手の爪でぎゅっと、床に爪を立てた。
「‥‥このまま、魔獣が入れ替えされなければ、このダンジョンはいずれ死ぬ‥‥。それがぁ、ワレの望みかぁ?」
ギリギリ爪を立てながら、僕を睨みつけるが、全身は小刻みに震えていた。
「ダンジョンを死なせるのが目的ではなかったんだよ。魔獣の入れ替えができないと、ダンジョンが弱って行くのは、わかってたんだけど‥‥。うん?魔獣の入れ替え?」
「ゴホ‥‥、なんだぁ? 殺すなら一思いに殺せぇ。」
「ちょっと待ってね。魔獣の入れ替え、できるじゃん。」
僕は狐のダンジョンとドラゴンのダンジョンをゲートでつないだ。ゲートは入り口用と出口用。両方の制御権があるから、ダンジョン内の魔獣に移動を命じれば移動が開始され、
ゲートの中に入って行く。
他所のダンジョンの魔獣が入ってくると、それがエネルギーになるらしくて、ダンジョン内の澱みが消え、ダンジョンコアの力も少しずつ回復してくる。
「‥‥は? ワレ、何をした?」
ドラゴンさんの鱗もくすんでいたのが輝き始めた。身体の大きさは小さいままだけど、やせ細っていたのが、回復していっているようだ。
「別のダンジョンの魔獣にこっちに来てもらったんだよ。」
「はぁ?」
ダンジョンの制御権があると、ダンジョン外に出た魔獣もある程度コントロールできるようだ。
いままでは、「ダンジョンから出て行け!」って命令をしていたみたいなんだけど、「あっちのダンジョンに移動して」って、お願いをしておく。ただし、あまり大規模な群れで移動しないように
頼んでおかないと。
狐のダンジョンに戻って来た。狐もしっぽがちょっとふさふさになっていた。九尾かとおもったら、三尾だった。力が弱ったせいかもしれない。
僕を見るなり狐は、呆然とした様子で言った。
「おまい‥‥、このダンジョンだけでなく‥‥別のダンジョンでもやったってコンか‥‥。」
「良かった。君も、ダンジョンも回復してきたね。」
「良くないコン!いや、良かったコンか? 何だか良く分からないコン!」
ふさふさのしっぽが揺れる。回復してくると可愛い狐だな。
「あ、お願いしていい?」
「な、何をコン?」
「僕、ダンジョン運営とか、難しいと思うので管理をお願いしようと思って。」
狐さんにもドラゴンさんにもダンジョンマスターを続けてもらいたいんだよね。
「な?制御権は、おまいにあるコン!」
「管理代行をお願いしたいです!」
しかし、罅が入っていて、白く濁っているのは変わらない。
フロアに満ちている魔力の濁り方も強い。
こちらも、元?ダンジョンマスターがげっそりとした状態で倒れている。
は虫類っぽい何か?
「ワレかぁ?‥‥こんな形でぇ、こんな形でぇ。」
「こんな形?」
よく見ると小さい竜みたいだ。ドラゴンのダンジョンマスターなのかな。
ゴホっと、煙のようなものを口から小さく吐き出して、ドラゴンが言った。
「まともに攻略せず、こんな形でダンジョンを潰すとは‥‥。」
「ダンジョンを潰すつもりはなかったんだよ。でもスタンビートは困るんだ。」
ドラゴンさんも、可哀想なんだけど、スタンビートが続くと、いくら備蓄してあっても、王都全体を長期的に支える事なんて無理だし、このままだと王都が潰れてしまうかもしれない。
どうしてもスタンビートはおさめたいんだよ。
ゴホゴホと黒い煙を吐き出しながら、ドラゴンは両手の爪でぎゅっと、床に爪を立てた。
「‥‥このまま、魔獣が入れ替えされなければ、このダンジョンはいずれ死ぬ‥‥。それがぁ、ワレの望みかぁ?」
ギリギリ爪を立てながら、僕を睨みつけるが、全身は小刻みに震えていた。
「ダンジョンを死なせるのが目的ではなかったんだよ。魔獣の入れ替えができないと、ダンジョンが弱って行くのは、わかってたんだけど‥‥。うん?魔獣の入れ替え?」
「ゴホ‥‥、なんだぁ? 殺すなら一思いに殺せぇ。」
「ちょっと待ってね。魔獣の入れ替え、できるじゃん。」
僕は狐のダンジョンとドラゴンのダンジョンをゲートでつないだ。ゲートは入り口用と出口用。両方の制御権があるから、ダンジョン内の魔獣に移動を命じれば移動が開始され、
ゲートの中に入って行く。
他所のダンジョンの魔獣が入ってくると、それがエネルギーになるらしくて、ダンジョン内の澱みが消え、ダンジョンコアの力も少しずつ回復してくる。
「‥‥は? ワレ、何をした?」
ドラゴンさんの鱗もくすんでいたのが輝き始めた。身体の大きさは小さいままだけど、やせ細っていたのが、回復していっているようだ。
「別のダンジョンの魔獣にこっちに来てもらったんだよ。」
「はぁ?」
ダンジョンの制御権があると、ダンジョン外に出た魔獣もある程度コントロールできるようだ。
いままでは、「ダンジョンから出て行け!」って命令をしていたみたいなんだけど、「あっちのダンジョンに移動して」って、お願いをしておく。ただし、あまり大規模な群れで移動しないように
頼んでおかないと。
狐のダンジョンに戻って来た。狐もしっぽがちょっとふさふさになっていた。九尾かとおもったら、三尾だった。力が弱ったせいかもしれない。
僕を見るなり狐は、呆然とした様子で言った。
「おまい‥‥、このダンジョンだけでなく‥‥別のダンジョンでもやったってコンか‥‥。」
「良かった。君も、ダンジョンも回復してきたね。」
「良くないコン!いや、良かったコンか? 何だか良く分からないコン!」
ふさふさのしっぽが揺れる。回復してくると可愛い狐だな。
「あ、お願いしていい?」
「な、何をコン?」
「僕、ダンジョン運営とか、難しいと思うので管理をお願いしようと思って。」
狐さんにもドラゴンさんにもダンジョンマスターを続けてもらいたいんだよね。
「な?制御権は、おまいにあるコン!」
「管理代行をお願いしたいです!」
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