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第3章
第125話 混乱は手鏡の所為です、多分
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しばらくの間、彼らが、ギュンター君が捕えられている地下室に向わないように見張っていると、何か騒がしい声が聞こえてきた。
乱暴に扉がノックされ、乱暴にドアが開き御者台に居た男が入って来た。
『おい!王国騎士団がきたぞ!やつらを隠せ!』
『は?』
『今、村の門で足止めしている。今のうちに証拠を隠せ!』
『計画が漏れたってことか?』
『さあな、とにかく役所の地下牢に貴族の坊ちゃんがいるのはまずい。どこかに移動させて隠せ。』
御者台の男に言われて、一人の男が、奥の地下室に向う扉を開けようとした。
バチンと音がして、弾かれる。
見張っている間に密かに結界の魔道具を起動していたんだ。
『どうしたんだ?』
御者台の男が、室内に足を踏み入れた。御者台の男が完全に部屋の中に入ってから、その扉の所でも結界魔道具を発動させた。
最初、地下室へ続く扉が開けないと騒いでいたけど、戻って、報告しようとして、入って来た方の扉も開かなくなっていることに気がついたようだ。
『何だ?どうなっている!?』
『出ようとすると、何かに弾かれるぞ!』
窓から出ようとし始めたので窓にも結界の魔道具を発動させておこう。
村の門近くの映像を見てみる。
王国騎士団の紋章がついた鎧を着た騎士達が、十数名、村の門の前で門番とにらみ合っていた。
馬車が2台と馬に乗った騎士。先頭の騎士達は、馬から下りて、門番と話をしていた。
『捜査令状が出ている!早く中に通せ!拒否は許されんぞ!』
『ですから、只今村長に伝えていますんで、お待ち下せぇ』
村の門の前で髭面の門番が一人、騎士達と話している後ろで、門は閉ざされていて、内側に別の門番が立っていて、門に背を向け村の中央の方に目を向けていた。
門のところで、時間稼ぎをしてその間に隠蔽しようとしているのか。
村役場の建物の映像に切り替える。バタバタと慌ただしくなっていた。
灰色の髪の男が怒鳴っている。
『奴らを運び出せって言っただろう!まだなのか!騎士団が入って来てしまうぞ』
『ちょっと確認してきやす』
『村長~。荷車持ってきやした~。来たら教会裏の倉庫に運べばいいんで?』
『ああ、そこで待ってろ!』
奥の部屋に居た人達以外にも、仲間がいたのか。
逃がさないようにしよう。建物の外を偵察君で一周して、窓と裏口に結界を張った。最後建物入り口の扉がしまったタイミングを見計らって
入り口も結界で塞ぐ。
「騎士団の人達が、すぐに場所がわかったほうがいいよね。」
発煙筒のようなものをつくろう。火の魔石と、何か燃えるもの。草、布、油をストレージ錬金ボックスに入れて、燃えて煙がもくもくと出て、その煙をカプセルに閉じ込めるイメージを浮かべる。チン! 出来上がり。簡易発煙筒、「もくもく君」だ。
これを建物の二階の部屋に放り込んで、煙を出せば、騎士団が村に入って来たときに目印になるんじゃないかな。
もくもく君を量産しようとしたら、プティがもくもく君に前足をちょんと乗せた。もくもく君カプセルがぴかっと光った。
(威力アップにゃ)
「プティ。ありがとう」
もくもく君威力マシマシを、10個くらいつくって、建物の二階の部屋に放り込んだ。窓を開け、煙が出るようにしておく。
途端に、煙が凄い勢いで、広がって行き、窓から流れ出て立ち上った。
村の門のところからも、立ち上る煙が見えたようだ。
『何だ?火事か?煙が!?』
『なんだあの煙』
『早く門を開けろ!燃え広がるぞ!』
煙を見て門番達が慌て出すと、騎士が門番に詰め寄った。
『え、いや‥‥あの‥‥』
『村が燃えちまうぞ!』
『あぁ~』
動揺した門番は、門の内側にいる門番に開けるように指示を出した。
村役場の一階では、2階から煙が流れてきて大騒ぎになっている。
『ごほっごほっ。何故出られない!だれか、扉を壊せ!窓でもいい!』
煙が広がって来ているのに、外に出られなくなってパニック状態になっているようだ。
奥の部屋は、結界のおかげで煙は流れて来ていないけど、部屋から出られなくなったのでなんとか外に出ようと
叫び声をあげながら、扉に体当たりしたり椅子をぶつけたりしている。
ーーーー「混乱」状態にゃ。パニックにゃ。
状態異常耐性の解説が聞こえて来た。よく見ると、手鏡が床に落ちて、割れていた。
ーーーー「混乱」の手鏡にゃ。割れて壊れたニャ。一時的に「混乱」が広がってるニャ。一時間位で収まるニャ。
一時間で収まるなら大丈夫かな?全員暴れているけど本当に大丈夫?
乱暴に扉がノックされ、乱暴にドアが開き御者台に居た男が入って来た。
『おい!王国騎士団がきたぞ!やつらを隠せ!』
『は?』
『今、村の門で足止めしている。今のうちに証拠を隠せ!』
『計画が漏れたってことか?』
『さあな、とにかく役所の地下牢に貴族の坊ちゃんがいるのはまずい。どこかに移動させて隠せ。』
御者台の男に言われて、一人の男が、奥の地下室に向う扉を開けようとした。
バチンと音がして、弾かれる。
見張っている間に密かに結界の魔道具を起動していたんだ。
『どうしたんだ?』
御者台の男が、室内に足を踏み入れた。御者台の男が完全に部屋の中に入ってから、その扉の所でも結界魔道具を発動させた。
最初、地下室へ続く扉が開けないと騒いでいたけど、戻って、報告しようとして、入って来た方の扉も開かなくなっていることに気がついたようだ。
『何だ?どうなっている!?』
『出ようとすると、何かに弾かれるぞ!』
窓から出ようとし始めたので窓にも結界の魔道具を発動させておこう。
村の門近くの映像を見てみる。
王国騎士団の紋章がついた鎧を着た騎士達が、十数名、村の門の前で門番とにらみ合っていた。
馬車が2台と馬に乗った騎士。先頭の騎士達は、馬から下りて、門番と話をしていた。
『捜査令状が出ている!早く中に通せ!拒否は許されんぞ!』
『ですから、只今村長に伝えていますんで、お待ち下せぇ』
村の門の前で髭面の門番が一人、騎士達と話している後ろで、門は閉ざされていて、内側に別の門番が立っていて、門に背を向け村の中央の方に目を向けていた。
門のところで、時間稼ぎをしてその間に隠蔽しようとしているのか。
村役場の建物の映像に切り替える。バタバタと慌ただしくなっていた。
灰色の髪の男が怒鳴っている。
『奴らを運び出せって言っただろう!まだなのか!騎士団が入って来てしまうぞ』
『ちょっと確認してきやす』
『村長~。荷車持ってきやした~。来たら教会裏の倉庫に運べばいいんで?』
『ああ、そこで待ってろ!』
奥の部屋に居た人達以外にも、仲間がいたのか。
逃がさないようにしよう。建物の外を偵察君で一周して、窓と裏口に結界を張った。最後建物入り口の扉がしまったタイミングを見計らって
入り口も結界で塞ぐ。
「騎士団の人達が、すぐに場所がわかったほうがいいよね。」
発煙筒のようなものをつくろう。火の魔石と、何か燃えるもの。草、布、油をストレージ錬金ボックスに入れて、燃えて煙がもくもくと出て、その煙をカプセルに閉じ込めるイメージを浮かべる。チン! 出来上がり。簡易発煙筒、「もくもく君」だ。
これを建物の二階の部屋に放り込んで、煙を出せば、騎士団が村に入って来たときに目印になるんじゃないかな。
もくもく君を量産しようとしたら、プティがもくもく君に前足をちょんと乗せた。もくもく君カプセルがぴかっと光った。
(威力アップにゃ)
「プティ。ありがとう」
もくもく君威力マシマシを、10個くらいつくって、建物の二階の部屋に放り込んだ。窓を開け、煙が出るようにしておく。
途端に、煙が凄い勢いで、広がって行き、窓から流れ出て立ち上った。
村の門のところからも、立ち上る煙が見えたようだ。
『何だ?火事か?煙が!?』
『なんだあの煙』
『早く門を開けろ!燃え広がるぞ!』
煙を見て門番達が慌て出すと、騎士が門番に詰め寄った。
『え、いや‥‥あの‥‥』
『村が燃えちまうぞ!』
『あぁ~』
動揺した門番は、門の内側にいる門番に開けるように指示を出した。
村役場の一階では、2階から煙が流れてきて大騒ぎになっている。
『ごほっごほっ。何故出られない!だれか、扉を壊せ!窓でもいい!』
煙が広がって来ているのに、外に出られなくなってパニック状態になっているようだ。
奥の部屋は、結界のおかげで煙は流れて来ていないけど、部屋から出られなくなったのでなんとか外に出ようと
叫び声をあげながら、扉に体当たりしたり椅子をぶつけたりしている。
ーーーー「混乱」状態にゃ。パニックにゃ。
状態異常耐性の解説が聞こえて来た。よく見ると、手鏡が床に落ちて、割れていた。
ーーーー「混乱」の手鏡にゃ。割れて壊れたニャ。一時的に「混乱」が広がってるニャ。一時間位で収まるニャ。
一時間で収まるなら大丈夫かな?全員暴れているけど本当に大丈夫?
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