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第3章
第102話 気分転換にパンケーキ
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シュナイダー伯爵家に着くと、アリサ姉様も一緒に馬車を降りた。
今日のお茶会でのことを、アリサ姉様も一緒に説明をしておくんだって。
時間がかかるかもしれないというので、僕も馬車を降りた。
シュナイダー伯爵夫妻は、ビアンカ嬢の帰りが早かった事で驚いていた。ビアンカ嬢のお兄さんもいて、ビアンカ嬢が婚約破棄を宣言されたと聞いて、ものすごく怒っていた。
「婚約破棄だと!最近の流行だとでもいうのか!」
そう思いますよね‥‥。
ビアンカ嬢の説明を、アリサ姉様が補足して、僕にも同意を求めたので、僕はただ頷いただけ。
お茶は出してもらったけど、伯爵夫妻とお兄さんは、既にトリット家へ行く為の先触れをだしていて、すぐにでも行きたい様子だったから
一通り説明をしたら、僕とアリサ姉様はシュナイダー家の屋敷を後にした。
馬車がエルストベルク家の屋敷の前についたとき、屋敷の前に、人影があった。
ラルフ君とロルフ君だった。
既に冒険者の格好ではなくて普段着に着替えている。
ラルフ君とロルフ君は、お茶会にアリサ姉様もいた事に気づいていたので、乱入したことを謝りにきたんだって。
ちなみに、僕が居た事は気づいてなかったみたい。そういえば隠密の魔法をかけていたんだった。
応接室に通して、母様と兄様も一緒に話を聞くことにした。そもそも、なんで、ギュンター君が乱入して婚約破棄を宣言するようなことになったのか全然わかってないからね。
母様は、お茶会で有った出来事を聞いて、軽く目眩を覚えたようだった。
「もう、お茶会には行かせられないかもしれないわ‥‥。」
「母様、いくらなんでも今回のような事が毎回有るとは思えませんわ。」
当分は行きたくありませんけど、と、アリサ姉様。
来たときはシュンと肩を落として縮こまっていたラルフ君とロルフ君は、急遽厨房に作ってもらったパンケーキを口にして、
気分が少し上がったようだった。
「うわ、ふわふわふかふか」
「はー、口の中でもふわっとしてる!」
パンケーキエルストベルク領ではよく作ってもらっていたんだけど、王都でも先週、シェフにレシピを伝えて、作ってもらうようになったんだ。
ベーキングパウダーがないから卵白を固めに泡立てておいて、
卵黄に砂糖を加えてよく混ぜてから、ミルクとオイルを加えた後、粉をさっくりと混ぜてから、
泡立てた卵白と合わせて、鉄板で焼くんだ。上にメープルシロップとバターも載せた。
お客様が来てから厨房に頼んで、お茶をだして少しお話している間に、出来上がっちゃうから、母様にも大好評なんだよ。
今日のお茶会でのことを、アリサ姉様も一緒に説明をしておくんだって。
時間がかかるかもしれないというので、僕も馬車を降りた。
シュナイダー伯爵夫妻は、ビアンカ嬢の帰りが早かった事で驚いていた。ビアンカ嬢のお兄さんもいて、ビアンカ嬢が婚約破棄を宣言されたと聞いて、ものすごく怒っていた。
「婚約破棄だと!最近の流行だとでもいうのか!」
そう思いますよね‥‥。
ビアンカ嬢の説明を、アリサ姉様が補足して、僕にも同意を求めたので、僕はただ頷いただけ。
お茶は出してもらったけど、伯爵夫妻とお兄さんは、既にトリット家へ行く為の先触れをだしていて、すぐにでも行きたい様子だったから
一通り説明をしたら、僕とアリサ姉様はシュナイダー家の屋敷を後にした。
馬車がエルストベルク家の屋敷の前についたとき、屋敷の前に、人影があった。
ラルフ君とロルフ君だった。
既に冒険者の格好ではなくて普段着に着替えている。
ラルフ君とロルフ君は、お茶会にアリサ姉様もいた事に気づいていたので、乱入したことを謝りにきたんだって。
ちなみに、僕が居た事は気づいてなかったみたい。そういえば隠密の魔法をかけていたんだった。
応接室に通して、母様と兄様も一緒に話を聞くことにした。そもそも、なんで、ギュンター君が乱入して婚約破棄を宣言するようなことになったのか全然わかってないからね。
母様は、お茶会で有った出来事を聞いて、軽く目眩を覚えたようだった。
「もう、お茶会には行かせられないかもしれないわ‥‥。」
「母様、いくらなんでも今回のような事が毎回有るとは思えませんわ。」
当分は行きたくありませんけど、と、アリサ姉様。
来たときはシュンと肩を落として縮こまっていたラルフ君とロルフ君は、急遽厨房に作ってもらったパンケーキを口にして、
気分が少し上がったようだった。
「うわ、ふわふわふかふか」
「はー、口の中でもふわっとしてる!」
パンケーキエルストベルク領ではよく作ってもらっていたんだけど、王都でも先週、シェフにレシピを伝えて、作ってもらうようになったんだ。
ベーキングパウダーがないから卵白を固めに泡立てておいて、
卵黄に砂糖を加えてよく混ぜてから、ミルクとオイルを加えた後、粉をさっくりと混ぜてから、
泡立てた卵白と合わせて、鉄板で焼くんだ。上にメープルシロップとバターも載せた。
お客様が来てから厨房に頼んで、お茶をだして少しお話している間に、出来上がっちゃうから、母様にも大好評なんだよ。
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