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第2章
第66話 追加機能?
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夕食を終えて、部屋に戻ってから、持ち運び用の記録の魔道具を、ちょっと改善しようかと思った。
急遽試作品を兄様に渡したけど、腕輪に付けた魔石は少し大きめだった。パーティの席で派手に着飾っても問題ないから、目立たないけど、日常使用な感じではないんだよね。
もう一回りは小さい魔石でつくりたいな。
「‥‥あまり小さすぎてもスパイ活動みたいになっちゃうけどね」
(それもおもしろそうにゃ)
「まあね。でも、みんなスパイにできちゃったらまずくない?」
(みんなにはつかわせなければいいにゃ)
「そういうこと? とりあえず販売とかは置いておいて、携帯カメラみたいな使い方ができるものは用意しておきたいよね」
記録の魔法陣を描く小さめの魔石と、制御用にさらに小さめの魔石を二つ。
片方に魔力を流すと動画、もう片方は静止画の撮影が選べるようにしよう。あ、着飾った兄様の姿を撮影しておけばよかった。母様が撮ったかな。
魔石が小さめだと、保存できる容量が少なめになる。撮影した後、映像を他の魔石に転写したら、クリアできるようにしないと腕輪に設定した魔石をとりかえないといけなくなっちゃうな。ちょっと工夫が必要だ。
転写の制御用の魔法陣魔石と、クリアの制御用の魔法陣魔石。
再生は‥‥、転写してからでいいか。あまり機能を追加しすぎても、重くなるし。
記録の魔法陣魔石の左右に二個ずつ制御用の魔石を配置して、スイッチオン! チン! 出来上がり!
動画と静止画をそれぞれ撮影してみて、転写も試す。 転写された方の魔石から再生をしてみる。
壁に投影された映像に、プティの姿が映った。
「プティ、可愛い。あ、ヤバい消せなくなっちゃう」
(消しちゃうにゃ?)
ちょこんと座って、映像をみていたプティが僕の方を見た。
「この魔石テスト用なんだよ。またクリアするテストもしないといけないし。」
(そうにゃ‥‥。)
「‥‥容量が大きい魔石に転写しておこう。データ管理ができるようにすればいいね」
(転写できるにゃ。よかったにゃ)
僕はちょっと考えて、別の媒体にバックアップしておけばいいなと思って、大きめの魔石を探した。今のところ転写は、魔石分丸々コピーされるだけだから、データを指定して転送したり、複数の記録データを、一つの魔石に保存したりとかができないんだよね。
「データストレージみたいなやつを作ろう」
(ストレージつかうにゃ?)
「ん?」
プティが、前足を伸ばして、僕の手に、前足を置いた。肉球が触れると何か流れ込んできた感じがした。
(機能追加にゃ!)
急遽試作品を兄様に渡したけど、腕輪に付けた魔石は少し大きめだった。パーティの席で派手に着飾っても問題ないから、目立たないけど、日常使用な感じではないんだよね。
もう一回りは小さい魔石でつくりたいな。
「‥‥あまり小さすぎてもスパイ活動みたいになっちゃうけどね」
(それもおもしろそうにゃ)
「まあね。でも、みんなスパイにできちゃったらまずくない?」
(みんなにはつかわせなければいいにゃ)
「そういうこと? とりあえず販売とかは置いておいて、携帯カメラみたいな使い方ができるものは用意しておきたいよね」
記録の魔法陣を描く小さめの魔石と、制御用にさらに小さめの魔石を二つ。
片方に魔力を流すと動画、もう片方は静止画の撮影が選べるようにしよう。あ、着飾った兄様の姿を撮影しておけばよかった。母様が撮ったかな。
魔石が小さめだと、保存できる容量が少なめになる。撮影した後、映像を他の魔石に転写したら、クリアできるようにしないと腕輪に設定した魔石をとりかえないといけなくなっちゃうな。ちょっと工夫が必要だ。
転写の制御用の魔法陣魔石と、クリアの制御用の魔法陣魔石。
再生は‥‥、転写してからでいいか。あまり機能を追加しすぎても、重くなるし。
記録の魔法陣魔石の左右に二個ずつ制御用の魔石を配置して、スイッチオン! チン! 出来上がり!
動画と静止画をそれぞれ撮影してみて、転写も試す。 転写された方の魔石から再生をしてみる。
壁に投影された映像に、プティの姿が映った。
「プティ、可愛い。あ、ヤバい消せなくなっちゃう」
(消しちゃうにゃ?)
ちょこんと座って、映像をみていたプティが僕の方を見た。
「この魔石テスト用なんだよ。またクリアするテストもしないといけないし。」
(そうにゃ‥‥。)
「‥‥容量が大きい魔石に転写しておこう。データ管理ができるようにすればいいね」
(転写できるにゃ。よかったにゃ)
僕はちょっと考えて、別の媒体にバックアップしておけばいいなと思って、大きめの魔石を探した。今のところ転写は、魔石分丸々コピーされるだけだから、データを指定して転送したり、複数の記録データを、一つの魔石に保存したりとかができないんだよね。
「データストレージみたいなやつを作ろう」
(ストレージつかうにゃ?)
「ん?」
プティが、前足を伸ばして、僕の手に、前足を置いた。肉球が触れると何か流れ込んできた感じがした。
(機能追加にゃ!)
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