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第2章
第60話 無理は禁物
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僕は、発動が僕の魔力を使うように設定する魔法陣魔石を追加した。ディスペルのときと違って、財布に魔法陣を書き込む時だけ必要だから、空間属性魔力を含んだ魔石とかを作る必要はないよね。
設定終わって、指差し確認をして、発動!
いきなり、ぐわーっとすごい勢いで魔力が吸われて行くような感じがした。血が逆流するみたいで気持ち悪い。
もうちょっと小さい容量から試せば良かったかな、もうそろそろ限界かも、と思ったときに、チン!と鳴った。
出来上がり?
僕は特製魔法陣キットから手を離して、財布を見てみた。
ーーーーマジック財布、にゃ。颯真ニャンが登録者にゃん。容量増えたにゃん。おめでとうにゃん。
「やった、できたっぽい?」
鑑定におめでとうと言われたけど、そこは気にしないでおこう。
財布を手に取って、中を覗き込んだ。中は真っ暗な空間が広がっている。
とりあえず、基本動作確認。ストレージルームから金貨を出して、それを財布に移動させた。
前と同じように入れられた。手を入れて、金貨を意識した。金貨が122枚入っているのが感覚で分かる。
5枚取り出すように念じて、財布から手を抜くと、掌の中に、金貨5枚つかんだ状態で取り出せた。
「基本動作は大丈夫そう」
次は財布の口より大きい物を入れてみることにする。
椅子を財布の口に近づけて入るように念じた。
椅子が、財布に吸い込まれて行った。
中に手を入れると椅子が入っているのが分かる。取り出しも大丈夫だった。
部屋の中で、限界の大きさとか限界容量とかを確かめるのは無理があるので、とりあえず、ベッドを出し入れしてみて、そこそこ大きな物が入ることは確認した。
魔法で出したお湯を、コップに入れて、マジック財布の中で少し放置してみる。
30分位して、取り出してみると冷めていた。
時間停止はなさそう。
「まだ、限界容量とかは確かめていないけど、機能がアップしたね。あれ、この機能だと、財布というより小さいマジックバッグじゃない?」
どこまでが財布なのかな、と僕はもう一度財布を鑑定してみた。
ーーーーマジック財布、かもにゃ?颯真ニャンが登録者にゃん。いっそマジックバッグでもいいにゃ。
鑑定が疑問系?
「もう‥‥、プティ‥‥」
「にゃーん」
「マジック財布の上書きできたよ。」
(良かったニャン。大成功ニャン)
「うん!プティのおかげだよ」
(何もしてないニャン。)
「ストレージルーム持ってなかったらできなかったでしょう?」
(そういえば、そうにゃ)
「プティ、ありがとう」
「にゃーん」
プティが満足そうに鳴いた。
その後は、魔力が残り少なくて、身体がぐったりしていたので、プテイを抱っこして横になった。
「‥‥、魔力ポーションとか作れないかなー」
(有ると便利にゃん。でも、それに頼りすぎると過労死にゃん)
「うっ‥‥、栄養剤みたいなものか」
前世の記憶では、疲れがなかなか取れなくて、売られている中でもかなり高い栄養剤を買って毎日のように飲んでいた。それも一日数本。
給料の大半を栄養剤に使っているような感じがしていた。それでも疲れが取れないけれど、飲まないと動けない気がしていた。
結局最後、動けなくなったんだっけ‥‥。
思い出すと思わずため息が出る。
「はぁ、有ったとしても気をつけて使わないといけないね」
(そうにゃ、そうにゃ)
プティが、ゴロゴロ喉を鳴らし始めたので、その音を聞きながら僕は眠りについた。
設定終わって、指差し確認をして、発動!
いきなり、ぐわーっとすごい勢いで魔力が吸われて行くような感じがした。血が逆流するみたいで気持ち悪い。
もうちょっと小さい容量から試せば良かったかな、もうそろそろ限界かも、と思ったときに、チン!と鳴った。
出来上がり?
僕は特製魔法陣キットから手を離して、財布を見てみた。
ーーーーマジック財布、にゃ。颯真ニャンが登録者にゃん。容量増えたにゃん。おめでとうにゃん。
「やった、できたっぽい?」
鑑定におめでとうと言われたけど、そこは気にしないでおこう。
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とりあえず、基本動作確認。ストレージルームから金貨を出して、それを財布に移動させた。
前と同じように入れられた。手を入れて、金貨を意識した。金貨が122枚入っているのが感覚で分かる。
5枚取り出すように念じて、財布から手を抜くと、掌の中に、金貨5枚つかんだ状態で取り出せた。
「基本動作は大丈夫そう」
次は財布の口より大きい物を入れてみることにする。
椅子を財布の口に近づけて入るように念じた。
椅子が、財布に吸い込まれて行った。
中に手を入れると椅子が入っているのが分かる。取り出しも大丈夫だった。
部屋の中で、限界の大きさとか限界容量とかを確かめるのは無理があるので、とりあえず、ベッドを出し入れしてみて、そこそこ大きな物が入ることは確認した。
魔法で出したお湯を、コップに入れて、マジック財布の中で少し放置してみる。
30分位して、取り出してみると冷めていた。
時間停止はなさそう。
「まだ、限界容量とかは確かめていないけど、機能がアップしたね。あれ、この機能だと、財布というより小さいマジックバッグじゃない?」
どこまでが財布なのかな、と僕はもう一度財布を鑑定してみた。
ーーーーマジック財布、かもにゃ?颯真ニャンが登録者にゃん。いっそマジックバッグでもいいにゃ。
鑑定が疑問系?
「もう‥‥、プティ‥‥」
「にゃーん」
「マジック財布の上書きできたよ。」
(良かったニャン。大成功ニャン)
「うん!プティのおかげだよ」
(何もしてないニャン。)
「ストレージルーム持ってなかったらできなかったでしょう?」
(そういえば、そうにゃ)
「プティ、ありがとう」
「にゃーん」
プティが満足そうに鳴いた。
その後は、魔力が残り少なくて、身体がぐったりしていたので、プテイを抱っこして横になった。
「‥‥、魔力ポーションとか作れないかなー」
(有ると便利にゃん。でも、それに頼りすぎると過労死にゃん)
「うっ‥‥、栄養剤みたいなものか」
前世の記憶では、疲れがなかなか取れなくて、売られている中でもかなり高い栄養剤を買って毎日のように飲んでいた。それも一日数本。
給料の大半を栄養剤に使っているような感じがしていた。それでも疲れが取れないけれど、飲まないと動けない気がしていた。
結局最後、動けなくなったんだっけ‥‥。
思い出すと思わずため息が出る。
「はぁ、有ったとしても気をつけて使わないといけないね」
(そうにゃ、そうにゃ)
プティが、ゴロゴロ喉を鳴らし始めたので、その音を聞きながら僕は眠りについた。
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