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第34話 聖水を霧に
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お茶と軽食で、気分転換もできたのか、さっきよりスムーズに、魔石に光属性の魔力を貯める作業ができた。
叔父様の分も含めて一気に作成した。
それとは別に、聖水が霧状に広がる魔道具も思いついたので作成する。
加湿器みたいに、中に入れた聖水を、蒸気で放出させて、それを風魔法で霧散させる。
聖水を沢山使うことにはなるけど、ディスペル使えなくても、コレも不特定多数の解除に役立つんじゃないかと思う。
商会のフロアに置いてもらおうかな。
あ、このタウンハウスにも置いてもらうといいね。
湿気の多いシーズンだとじめじめしちゃうかな。
まあ、その辺は、使ってみてから考えよう。
夕方には、全部出来上がった。
父様に見せに行ったら、いつもの流れで叔父様が、呼ばれて来た。今日は、夕ご飯のタイミングだったので、一緒に食べたよ。
叔父様は改良版・転写君の魔道具は、単純によろこんでくれたけど、
ディスペルの魔道具と、聖水を噴き出す魔道具は、見て色々調べて唸っていた。
「相変わらず、素晴らしいよ、ソーマ。このディスペルのは、目立たないようにしないといけないね。
聖水霧散の魔道具は、ディスペルの魔道具が目立たないようにする為に作ったのかな。すごい発想だね。聖水を吹き散らすなんて。」
「お店とかにおいて置いたら、勝手に解除されるようにできるかなって思って。直接飲むわけじゃないから、効果は弱いかもしれないけど」
「闇雲に、聖水を飲ますわけにはいかないから、これはいいアイデアだと思うよ。」
叔父様は、にっこりと笑った。
「法務院にも持って行こう」
「法務院にも、魅了にかかった人がいるの? あ、データ消しちゃった人?」
「ああ、他にもねまあ、魅了のせいではなく、元々何か企んでいる場合もあるとは思うけれどね」
叔父様は、公爵様と一緒に法務院に行って、記録データが消えた件について確認したけれど、手違いだったと、いうだけで、具体的に何があってそうなったか、教えてもらえなかったんだって。
おまけに、データなければ、証拠として採用されないって、言われたそうだ。
周囲の他の職員も含めておかしな雰囲気だと思っていたら、そこに、カタリーナ嬢が、現れたんだって。
聖女候補らしく、自分が関連する事件に携わっている方達を労りたいといって、差し入れをもってきたらしいんだけど、魅了耐性の腕輪が、熱くなったそうだ。
職員達は、やたらとカタリーナ嬢を賞賛して初めて、異様な雰囲気だったんだって。
公爵様にも、あらかじめ、魅了魔法に気をつけてもらうように行って、魅了耐性の腕輪をつけてもらっていたそうで、二人共、魅了をレジストした事に気がついたので、その場は、なるべくカタリーナ嬢に近づかないようにして、一旦帰ってきたそうだ。
「じゃあ、カタリーナ嬢が、魅了魔法を使っているのは、間違いなさそうなんだね」
「ああ、どのように対応しようか、作戦を練ろうと思っていたが、この道具は役に立ちそうだね」
「それはよかった。でも気をつけてね。」
叔父様の分も含めて一気に作成した。
それとは別に、聖水が霧状に広がる魔道具も思いついたので作成する。
加湿器みたいに、中に入れた聖水を、蒸気で放出させて、それを風魔法で霧散させる。
聖水を沢山使うことにはなるけど、ディスペル使えなくても、コレも不特定多数の解除に役立つんじゃないかと思う。
商会のフロアに置いてもらおうかな。
あ、このタウンハウスにも置いてもらうといいね。
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まあ、その辺は、使ってみてから考えよう。
夕方には、全部出来上がった。
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叔父様は改良版・転写君の魔道具は、単純によろこんでくれたけど、
ディスペルの魔道具と、聖水を噴き出す魔道具は、見て色々調べて唸っていた。
「相変わらず、素晴らしいよ、ソーマ。このディスペルのは、目立たないようにしないといけないね。
聖水霧散の魔道具は、ディスペルの魔道具が目立たないようにする為に作ったのかな。すごい発想だね。聖水を吹き散らすなんて。」
「お店とかにおいて置いたら、勝手に解除されるようにできるかなって思って。直接飲むわけじゃないから、効果は弱いかもしれないけど」
「闇雲に、聖水を飲ますわけにはいかないから、これはいいアイデアだと思うよ。」
叔父様は、にっこりと笑った。
「法務院にも持って行こう」
「法務院にも、魅了にかかった人がいるの? あ、データ消しちゃった人?」
「ああ、他にもねまあ、魅了のせいではなく、元々何か企んでいる場合もあるとは思うけれどね」
叔父様は、公爵様と一緒に法務院に行って、記録データが消えた件について確認したけれど、手違いだったと、いうだけで、具体的に何があってそうなったか、教えてもらえなかったんだって。
おまけに、データなければ、証拠として採用されないって、言われたそうだ。
周囲の他の職員も含めておかしな雰囲気だと思っていたら、そこに、カタリーナ嬢が、現れたんだって。
聖女候補らしく、自分が関連する事件に携わっている方達を労りたいといって、差し入れをもってきたらしいんだけど、魅了耐性の腕輪が、熱くなったそうだ。
職員達は、やたらとカタリーナ嬢を賞賛して初めて、異様な雰囲気だったんだって。
公爵様にも、あらかじめ、魅了魔法に気をつけてもらうように行って、魅了耐性の腕輪をつけてもらっていたそうで、二人共、魅了をレジストした事に気がついたので、その場は、なるべくカタリーナ嬢に近づかないようにして、一旦帰ってきたそうだ。
「じゃあ、カタリーナ嬢が、魅了魔法を使っているのは、間違いなさそうなんだね」
「ああ、どのように対応しようか、作戦を練ろうと思っていたが、この道具は役に立ちそうだね」
「それはよかった。でも気をつけてね。」
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